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第11回ピア+トーク「A型肝炎について知ろう!」報告

2018年7月1日(日)に、ネスト・プログラムでA型肝炎についての緊急学習会が開催されました。6月末までで、東京都への報告は半年で220人を超えました(例年60人程度)。HIV陽性者だけが感染する訳ではありませんが、ぷれいす東京と交流のある方が多数、肝炎で入院しています。(最新の報告はこちら)
講師は都立駒込病院の今村顕史医師、質疑応答コーナーでは、コメンテーターとして、東京大学医科学研究所付属病院の四柳宏医師にもご参加いただきました。また、プログラムに普段参加している3人のHIV陽性者に、A型肝炎で入院した経験について語っていただきました。HIV陽性の参加者は39名でした。また、地域の専門家10名の参加がありました。開催概要はこちら今村Drと四柳Dr、生島の3ショット

 今村医師の講義

A型肝炎の基礎知識、予防方法、症状、ワクチン接種の有効性など、わかりやすくお話しいただきました。また、症状が出るまでの潜伏期間、症状が消失した後の1〜2か月にもウイルスが排菌していることをお聞きし、会場の人たちも驚いていました。こうした本人も知らない間に感染が周囲に広がる疾病であるため、さらには、今回の流行が落ち着くには、数年の時間が必要だという話を伺いました。

3人の陽性者の経験から

3人とも感染したのは、ゲイ向けのハッテン場だとことでした。

1:男性/HIV陽性/50代

体調不良の際に病院の外来に行きましたが、インフルエンザの検査だけを受けて、解熱剤だけが渡され、診断が遅れ、1ヶ月以上も入院することになりました。潜伏期間が長いため、出会ったばかりのパートナーにも感染させてしまい、迷惑をかけてしまいました。

2:男性/HIV陽性/20代

肝炎が流行っていることを聞いて、予防接種を受けようと思っていた矢先にかかってしまったのですが、すぐに退院できたのでホッとしました。

3:男性/HIV陽性/60代

食欲がなくなり、39度くらいの熱が出て、いつものカゼとはちょっと違うなと思って、webで調べたらA型肝炎ではないかと思い、調べたら肝機能の数値があがっていました。入院安静を求められました。主治医からは、若い人たちにはワクチンを勧めていたけれども、年齢でまさかと思っていたといわれました。

 

当日参加者のアンケートから

A型肝炎の経験
A型ワクチン接種について

主な参加者の感想

当分今後も無いと思うのでワクチン接種はしないつもりだったが、数年流行が続きそうということなので、念のためワクチン接種を考えようと思った。

発展場には行かない方が良いと思った。

大変勉強になりました。皆がSEXしたいのは当たり前、ウイルス接種だけが予防ではないと思うので日常生活でいかにA型ふくめどうやって性病をかからないようできるか考えたいです。

潜伏期間の話等は知らない情報だったので、良かったです。

具体的な症状の説明など、予想外の状態で進行していく様子など、有難い内容でした。特に’尿の色’・・・無視できないのだな!!と改めて勉強になりました。

自分も3月にパートナーができ、何度もセックスしました。パートナーがセックスが好きであることもあり、また出逢った場所がハッテン場ということもあり、いつも必ずコンドームをつけています。合わせて、お互いにシャワーをきちんと浴び、身体を清潔に保ち、セックスライフを楽しんでいます。A型肝炎等苦しむことがないよう、パートナーに今回のことを話してお互いワクチン接種をしようと考えました。今回は大変有意義なプログラムを開いてくださり、ありがとうございました。

今回初めてプログラムに参加しましたが、HIV+の方でもハッテン場を利用している事が多いことが驚きだった。

講師からのメッセージ

「みんなで流行を乗り越えましょう!」今村顕史(がん・感染症センター 都立駒込病院 感染症科 部長)

今、同性間の性行為によるA型肝炎が広がり続けています。A型肝炎は、便中のウイルスが、口から入ることで、性行為でも感染します。発症すると、重症化して長期入院となることもあります。性行為による予防には限界があるため、ワクチン接種が最善の予防対策となります。
今回は、実際に感染した人の体験談を共有できたのが、本当に良かったと思います。きっと、多くの参加者も、より身近な問題として意識できたのではないでしょうか。この学習会が、流行終息へ向かうきっかけとなることを期待しています。みんなで協力し合って、この流行を乗り越えていきましょう。

参加者の感想文

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