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連続学習会ぷれいすトークVol.1「家庭のなかの性教育」開催

ぷれいすトークVol.1 家庭のなかの性教育 テーマごとに講師を招いてトーク&交流をセットにした連続学習会「ぷれいすトーク」が始まりました。HIV/エイズについて情報を増やし、話せる場を作り出します。 これまで機会がなかった方も、ぜひ気軽に参加してみてください。
第1回ぷれいすトークとして、「家庭のなかの性教育」を開催しました。お母さんたち、若者などが中心となり、活発な意見交換が行われ、とても有意義な会となりました。すでに、次回はいつかというお問い合わせもいただています。

■日 時 
 2015年6月27日(土)14:20-17:00

■会 場
 新宿区戸塚地域センター 5階会議室2

■講 師
 池上千寿子(ぷれいす東京)、ほか

■参加者
 12名

「家庭のなかの性教育」報告 (池上 千寿子)

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梅雨が少し遠慮してくれた6月末の土曜日、新宿区戸塚地域センターでぷれいすトーク第1回として「家庭のなかの性教育」が開催されました。区内のセンターに置いてもらったチラシを見てかけつけてきたお母さん、子育て協力中のシン(グル)ママふたりづれ、家庭内性教育未経験の学生さんや男性…ちょっと緊張の面持ちで集まってくれた女性10人男性2人、まずはアイスブレイクで2グループにわかれ自己紹介。そして「わが家で遭遇したハッ! ギョ!ショック!ドウシヨー!!」などをだしあいはじめると一気にもりあがり、「そうそう、それそれ、そうなのよ」の共感ムードにつつまれました。

性にかかわること、しかもわが子のこと、こんなことがあってとっさにこうしちゃったけど、よかったのだろうか、ほかにどうしたらよかったのだろうか…。なんとなく胸につかえていたけれど誰にも言えないし、相談もできない、そんなそれぞれの「つかえ」がフワッとほどけていったようです。和気あいあいのグループ発表をうけて、池上に残されたのは15分(短い!)。でも場のなごやかな雰囲気に包まれてなめらかに(と思う)子どもと性について話すときのポイントとSHB2(SEXUAL HEALTH BOOK2)のコンセプトと活用法を整理できたつもり。

「子どものことより自分のことだったのですね」「性について安心して語りあえて嬉しかった」「かまえがとれて楽になれました」などなどの感想をいただきました。小さな輪をゆっくりじっくり広げていきたい、そんな気持ちにみんなでなれたとてもあたたかな午後でした。

参加者感想文

子どもでもなく親でもなく(おきく/学生)

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普段の生活で性について話し合う機会は多くはない。とくに家庭で性というトピックは何かと隠される話である。漠然と性を認識し、いつの間にか学校教育で話し終わっているものだと思っていた。今回『家庭のなかの性教育』に参加して、子供を持つ親であったり学生であったり立場や環境は多種多様の方と話す機会があった。親世代の視点や意見、子供の時の気持ち、行動など聞き自分に当てはめて考えることができた。

今は子どもでも親でもないが、いつの日か子どもができた時に子どもの時の気持ちを忘れないでおきたい。講師の池上さんの「親は意識、無意識に性教育をしている」という話を聞いて親が子どもを見ているように、子供も親を見ているのだと改めて思った。子どもに自分や相手を大切にし、お互いを守る方法を知ってもらうためにも性の話題が出たら避けずに受け止めたいと思う。

息子への性教育(ゴロリン)

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高校生の軽度の発達障害をもつ息子の母親です。一年ほど前に、息子がパソコンでHなアニメの映像を見ている姿を見てしまい、性教育を今後どうしたらよいか悩んでいました。通常学級では保健体育で学んだり、友だちから情報を得ることがありますが、特別支援学級にいると、そうした機会が少ないのです。知人からチラシをいただき、この講座に参加しました。

参加してみて、オープンでフランクに、それでいて真面目に性の話をする貴重な初めての経験でした。性への関心はいたって普通のことであり、正確な知識を親子で話し合えることの大切さを感じました。息子に性の話をすることのハードルが、少し低くなったように思います。今は、いいきっかけを待って、話をする準備中です。ありがとうございました。

親とあたりまえに話したかった。(らんこ/学生/29歳)

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今考えると私の家では、性に関する会話は殆ど無かったと感じます。実際に親と性の話をしたのは、私が20代前半で性感染症の予防に興味をもったことがきっかけでした。それまではタブーな話題として我が家では扱われてきていたので、私が性の話をし始めた時の、親の動揺した顔が忘れられません。気が付くと、自分も子供に教育する世代に近づいています。

性教育は、いつ、誰が?どうやって話すのか?私は誰から聞きたかった?と考えると、私の場合は自分の母親でした。私のことをよく知っている母だからこそ、小さい時から性教育をシャットアウトしないで、一緒に考えて色々自然と教えてほしかったと思います。

今回、様々な環境にある方と交流することで、自分の親も、子供とどう性の話をすればいいのか、切り出し方が思い浮かばなかったのだろうと気づくことができました。また、子供には一貫した態度で接し、子どもから性に纏わる疑問を投げかけられたら一緒に調べてみる等、非常にシンプルな教育方法を知ることができました。自分が性教育する環境になったら、ぜひ今回学んだことを活かしたいと思います。

自分自身を知るということ(ゆうこ)

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高1の息子を持つシングルマザーです。今回、「性教育」について、パートナーがいない、男性の見本を見せる事ができない、何か負い目を気が付かないうちに持っていることに気付かれました。他の参加されたシングルマザーの方に「私たちは知らないうちにお父さん役をしてしまっているのよね。」と声を掛けられたのです。また、旦那がいなくてもなんとかやっていけると思い込み、性教育は「旦那がいないから仕方ないじゃない。」と逃げていたのも事実です。様々な世代の方々と語り合うことにより自然な形で自分自身を理解しました。自分自身の「性生活」の振り返りです。「自分自身を大切にする!」これが性に対しても大前提でした。家庭の中の性教育を語る事は自分自身の性の在り方、考え方を知る事。息子には正しい知識を持って、その時々に応じ対応したいと思います。リラックスした雰囲気だからこそ、自然な考えを導くことが出来ました。

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