アクティビティー

NPO法人ぷれいす東京 2015年度活動報告会開催

2015年度活動報告会スタッフとサポーターの集合写真
開始前の会場の様子

開始前の会場の様子

HL部門の発表の様子2016年5月29日(日)の活動報告会には、賛助会員・寄付者などのサポーター、企業の方、連携機関の方、ぷれいす東京スタッフ、HIV陽性者やその周囲の人など、72人が参加しました。
部門報告では、事務・総務、電話相談、セクシュアル・ヘルス・プロジェクト、Gay Friends for AIDS、ネスト、バディ派遣サービス、相談部門、研究・研修部門など、8つの部門のスタッフたちが、現場感あふれる活動報告をしました。

トークゲストの武田さん(右)と司会の生島 また、トークコーナーでは、武田飛呂城さん(特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会 事務局長)に、治療による血液製剤で感染し、それを高校1年の時に告知された経験、差別偏見を解消するために個人体験を明かしつつ活動する思い、治療法が開発された将来を見据えながら活動する視点についてお話しいただき、大きな感銘をうけました。(報告:生島)

代表のあいさつ「活動報告会へのご来場ありがとうございました」はこちら

参加者感想文

「紙芝居のような報告会」橋本 実佳(ザ・ボディショップ CRグループ リーダー)

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今回の報告会には、長年店頭でHIV/AIDS問題の啓発キャンペーンを実施しているザ・ボディショップの担当者として参加させていただきました。ぷれいす東京さんの活動は多岐に渡られているため、1年間の活動報告もかなりボリュームのあるものだと思いますが、各部門担当者の方々が入れ替わり立ち替わり間髪入れずに登壇されるプレゼンテーションはまるで紙芝居のようで、集中が途切れることなく報告を聞くことができたことに強いチームワークを感じました。
特に印象深かったのは、ホットラインをはじめとする各種相談窓口からの報告です。様々な立場の方が、HIV/AIDSに対し様々な不安や憂慮・懸念を抱え相談してくるのだと思いますが、きっと最初から自分の気持ちを上手に表現できる人ばかりではないはずです。報告の中で、相談員をされている方が仰っていた「相談者と相談員が対等なイメージ。自分の経験談を話すこともある」という言葉が印象的でした。相談者に寄りそう姿勢がその人の心を解きほぐし、きっとその先に進みたくなるのではないかなと。今後の私たちの取り組みにも役に立つお話しがたくさん聞けました。

「初めての報告」BP(40代/陽性者/ノンケ)

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陽性が発覚した翌年から参加させて頂き、6回目の参加となりました。
一つの部門の時間は短いものの、研究部門やネストなどの活動報告では行われた実績に対してのまとめを丁寧に報告されてました。報告会の後半は毎回楽しみに拝見させて頂くゲストを交えた座談会で今回のゲスト武田さんは先輩陽性者であり、薬害での感染との事で私と感染経路も境遇も異なる方のこれまでの闘病したお話を武田さんはサラリとお話されてるものの、死を宣告されながら過ごした当時の状況はHAART療法が確立された後に陽性が発覚した自分と比較しても、想像すらできないほど厳しいものだったと感じました。
また今回初めてネストの活動報告の時間のなかで異性愛者ミーティングの活動をお話させて頂きました。少し私事についてもお話させて貰った際に暖かい拍手を頂きました。ありがとうございました。

「もっと多くの人に知ってもらいたい」長良 淳司(サーチコア株式会社(職業紹介会社))

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私にとっては初めての活動報告会でしたので率直なところ少々緊張していましたが、オープンで明るい雰囲気でしたのですぐにリラックスできました。
この会に関わる皆さんが真摯な姿勢をもって取り組んでおられるのがひしひしと伝わってきて引き込まれ、2時間半があっという間でした。
トークコーナーの武田さんのお話では実体験に基づいたシリアスな中にも笑いありの前向きな内容で、人とつながることの大切さを感じました。
私自身は障害者専門の就職支援のサービスを提供しているという立場での関わりでしたが、それ以上に個人として何ができるのかを考える貴重な時間でした。
今回のような機会を通じて多くの人がHIVについての理解を深めることにより、誰にとっても生きやすい社会に変化していくのだと実感することが出来ました。
居酒屋での懇親会にも参加しましたが、お酒も入って気楽な話題で盛り上がり、日曜日の夜だというのについつい終電間際まで過ごしてしまいました。
このような場を作ってくださった生島代表をはじめ、ぷれいす東京のスタッフ、ボランティアの方々に感謝しています。
是非、次回も参加して、多くの人と交流したいと思っています。

「居心地の良い休憩室」ぺん太郎

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ぷれいす東京の活動報告会に参加して、これまでのことを思い出しました。
感染告知受けた当時は、周囲に相談する人もなく病気の恐怖と将来への不安を強く抱え、加えて体調も悪く、相談に訪れたぷれいす事務所へと向かう坂道はとても急なものに思えました。でも、この日がきっかけで新陽性者ピアーミーティングに参加し、その後のネストとの関わりが出来たことはラッキーなことです。
これまでも色々なプログラムに参加させてもらってきましたが、その都度、趣旨やテーマ内容が異なり、世代・職業・健康状態・セクシャルオリエンテーションも異なる人たちとのグループミーティング/学習会/セミナーで、多くの交流を持つことが出来ました。
唯一の共通部分はお互いに陽性者であることだけですが、参加者の誰かと互いに共感できたと実感できることは何よりも嬉しいことですし、その中で日頃感じる様々な自分のコンプレックスも少しずつ癒されていく気がします。
その後、ボランティアスタッフになりましたが、バディとしてお手伝いするときも同じように感じます。その人の立場になって考えを聞いてみる、想像してみる、同じではないけど、気持ちを沿わせてみる。こんな風に気持ちや考えを共感する/させてみることの出来る場所、自分を居心地よくさせてくれるのがぷれいすネストの素敵なところだと思います。
これからも、疲れたらちょっと休んで、エネルギー補給ができる休憩の場を提供してくれることを期待しています。

※2015年度年間活動報告書はこちらからPDF版をダウンロードしてご覧いただけます。

2015年度活動報告会概要

■日 時
2016年5月29日(日)18:00~20:45

■会 場
新宿区戸塚地域センター 多目的ホール(7階)

■プログラム

  • 部門報告
    ホットライン / Sexual Health Project / Gay Friends for AIDS / バディ / ネスト / HIV陽性者への相談サービス / 研究・研修
  • トークコーナー 「薬害エイズの当事者としての経験とこれからのこと」
    【ゲスト】
    武田飛呂城さん(特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会 事務局長)
    【司 会】
    生島 嗣

薬害エイズと私たち
1996年の薬害エイズの和解により得た恒久対策、医療体制の整備、安心して治療が受けられる医療費軽減を可能にした障害認定、薬剤の迅速承認などは感染経路を越えて、感染が判明した人たちのその後の生活を大きく変えました。

■参加者
72名

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