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2016年度新人ボランティア合同研修報告

2016年度ボランティア合同研修会1ぷれいす東京恒例となった各部門合同の新人ボランティア研修会を、今年も9月に開催しました。14年目を迎えた今回も、新宿NPO協働推進センターでオリエンテーション、研修を実施しました。

オリエンテーションを9月3日(土)に開催、個別のオリエンを含めて合計26名が参加、研修には18名が参加し無事に修了しました。
2016年度ボランティア合同研修会2

研修は、日曜日と祝日を使い、9月18日(日)、22日(木・祝)、25日(日)の3日間で開催しました。今年も朝の10時から夕方5時まで、ぷれいす東京が大切に思うこと、知識などのエッセンスを濃縮したプログラムで3日を過ごしていただきました。毎回、頭がいっぱい、お腹いっぱいでクタクタになって帰ったのではないかと思います。

今後は、それぞれの所属する部門で、楽しみながら、自分のペースで無理なく活動を続けていただければと思います。(報告:牧原)

参加者感想文

「学びと気づきの第一歩」ナカネ

10代の頃からHIV/AIDSに関心があったので、是非ボランティア活動をしたいと思い研修を受けました。研修内容は企業の新入社員研修のように構成がしっかり組まれており、その内容からスタッフの方々が高い志を持って運営していることが伺えました。

3日間の研修のうち、午前中は座学を占め、机に向かって聞きなれない用語をひたすらに板書することで久しぶりに学生時代を思い出しました。とくに普段から医療に関わりのない方にとっては初めて聞く事が多くなりますが、その場で全てを必ず理解しないとだめだという焦りはなく、新しい知識を得ることでボランティア活動の土台ができていく感覚が嬉しかったです。

午後のグループワークでは毎回様々な背景をもつ方々とチームを組むので、いつも良い刺激を受けました。性や自己の内面など、普段人に言わないことを話し合うため最初は照れましたが、優しい方や理知的な方が多かったので、ワークを通して他人とのやり取りの方法を学ぶことができました。

仕事との都合をつけることに少々苦労しましたが、全体的に個々の違いを受け入れる居心地の良い雰囲気だったので、3日間とも心地よい疲労感と今後の活動へのやる気を胸に帰路につくことができました。

「新人ボランティア研修の感想文」クロ

私にとってこの研修はとても有意義なものでした。HIVについて様々な角度からの各担当者の解説により、知識の幅が広がったことはもちろん、陽性者の方々も能動的に参加することで、今まで以上の環境改善に対する熱意がこの研修に込められていたように思われます。実体験に基づく勇気ある叫びそのものが、重圧の底を乗り越えた、人間としての厚みを感じさせるものでした。

しかし、残念ながら今の日本においては、HIV=死に至る病というレッテルは払拭されつつも、大半の陽性者、とりわけ女性は、感染している事実を隠し、不安にかられながら、本来の自分さえも取り戻すことができないでいるのではないでしょうか。

一方、西洋諸国のように、有名人が感染を告知することで、世間一般への認知の度合いが拡大していくケースもあります。日本はこの点ではまだ社会的に未成熟の段階にあるといえます。よって感染したという事実と向き合えるには、かなりの時間と労力が伴います。

陽性者自らが実名で公表し、社会へ訴えかける人もいれば、インターネットで匿名性の利点を生かし、家族にも言えなかった体験をブログに綴り、サイトを通じて本音を打ち明け、当事者間の交流も生まれています。苦しみから立ち上がろうとする手法は人それぞれです。

また、HIVやLGBTに対する社会的偏見や無理解、支援体制の不十分さが陽性者に沈黙を強い、積極的検査を妨げている圧力となっている気がします。小さな一歩かもしれませんが、ぷれいす東京の活動を通じて「声なき声」を拾い上げ、社会に伝え、問いかけていくきっかけとなれば幸いです。

「それぞれに役割がある」れいこ(女性/30代)

「ぷれいす東京で新人ボランティア研修がある。信頼できる団体。」…こんなツイートを偶然目にしたことが、ぷれいす東京との出会いだった。何かボランティアをしたいと漠然と考えていた私は、直感的に「これだ!」と感じ、すぐに参加を申込んだ。

研修参加のきっかけがこのようなものだった私は、HIV/AIDSの当事者(だとカミングアウトしている人)と話すことすら初めてだった。ワークショップ形式で参加者同士が自分の体験や意見を話し合ったり、当事者であるスタッフの話を聞くプログラムでは、現実の問題として生々しく迫り内心動揺してしまったこともあった。当事者としての経験のない私が、このボランティアについてきちんと理解し役立つのだろうかと。

研修を終えた今は「私なりの役割がある」と考えている。研修で特に印象に残ったのは、(1)医療だけでは解決できない社会的問題が多くある。(2)当事者にとって必要な情報やケアは、それ以外の人にとっても必要なことが多い。(3)当事者が生きづらい社会は、そうでない人にとっても生きづらい、ということだ。「当事者の人達が生きやすい社会は私にとっても生きやすい。ならば、私も含め多様な人々が生きやすい社会にするためのボランティアだと考えてみよう」と思っている。実際にぷれいす東京は多様な人の緩やかな集まりで、各人に役割があり居心地がいいらしい。自分の役割を積極的に見出だしながら息の長い活動ができればと思っている。

「当事者として出来ることをやっていこう!」タカヒロ

「ボランティアスタッフは是非やってみたいけど、本当に自分にやっていけるのか・・・」
研修初日に会場へ向かう時は、こんな感じでした。

去年、東京で開催された日本エイズ学会や関連イベントに初めて参加し、想像以上の多くの人たちが関わっているのを見て、自分の視野の狭さを痛感しました。特に、当事者自身が様々な場面で活動している姿に、触発されたのは言うまでもありません。

とは言っても、いざ研修参加となると不安が先に出てきてしまう状態だったのですが、「とにかく、参加しないことには始まらない!」と意識して、研修会場に入りました。

社会的背景や性感染症の基礎知識などの講義は、改めて今までの自分の知識が浅かった事がわかりましたが、解りやすい解説をして頂いたので、とても助かりました。

リスクアセスメントや相手のある保健行動などのグループワークは、初対面の参加者同士に緊張することもありましたが、グループワークを進めるうちに打ち解けてきて、一緒に取り組んでいる心地良い感覚を感じることができました。

最後に、希望する部門を提出するのですが、この時点でまだ自分の希望が決まっていなかったので悩んでしまいましたが、学会の関連イベントにも関わっているGフレを希望する事ができました。

今後の活動参加に対して全く不安が無い訳ではありませんが、無理なく、出来る時に、でも長く活動に参加したいと考えています。

2017年度のボランティア募集については、こちらをご覧ください。

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