スタッフ日記 “生島”

「LGBT×貧困→ハウジングファースト」2018.5.2 シンポジウム報告

生島

TOKYO RAINBOW WEEKS2018の一環として、2018年5月2日(水)なかのZERO視聴覚室にて、「LGBT×貧困→ハウジングファースト」というシンポジウムが開催されました。

演者は以下の方々です。
大江千束(LOUD代表) プロジェクト概要
石坂わたる(中野区議会議員) 行政の立場から
稲葉剛(つくろい東京ファンド代表理事)ハウジングファーストという考え方について
生島嗣(ぷれいす東京代表)LASH調査の結果から
シェルタースタッフ(匿名)DVサバイバー支援機関職員の立場から

当日は、LGBT支援ハウスの開設に向けた今後の取り組み(大江)、行政に関わる立場からの相談事例の紹介(石坂)、つくろいハウス事例報告(稲葉)、DV・虐待サバイバー支援の現場から見えてくること(とある施設職員)、LASH調査の結果から、ゲイ・バイセクシュアル男性の生きづらさについて調査結果をご紹介しました(生島)。

定員100人を超えるお申し込みをいただき、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。

LGBT当事者からの相談事例には、家族やパートナーからの暴力や、セクシュアリティに由来するメンタル不安などを理由に生活困窮となり、住まいを失うケースが少なくありません。とくに、ゲイ・バイセクシュアル男性やトランスジェンダーをはじめとするLGBTの場合、既存のシェルターなどの施設を利用できず、同性と相部屋になったり、本人が望む性別とは異なる施設入所を余儀なくされ、自立に向けて大きな支障となることもあります。

この数年にわたり、LGBTと貧困について議論をしてきましたが、現状の課題に対応するため、「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」を結成して基金を募り、支援ハウスの運営をこの秋にスタートすることになりました。現在、クラウドファンディングを実施中です。

生島もメンバーの一人として参加していますし、ぷれいす東京も連携していく予定です。HIVに関する相談領域でも、時々家がないことで明日が考えられないという相談を受けることがあります。このプロジェクトに興味がある方は、ぜひ、下記のページをご覧ください。

【9月30日まで実施しているクラウドファンディングのページ】

日本初!貧困・孤独・病気
負のスパイラルから抜け出すための『LGBT支援ハウス』をつくりたい!

A型肝炎が20年ぶりに感染拡大中。

生島

東京都への報告が大変な状況になっています。例年60人前後の報告でしたが、この6月中旬までで、既に200人を超えています。食事を通してという事例もありますが、性行為での感染が増えているといいます。そこで、HIV陽性者限定ですが、緊急の学習会を企画しました。まずは、学習会にぜひご参加ください。
予防にはワクチンが有効ですが、1回に7,000円ぐらいの費用がかかり、かつ2〜3回の接種が必要なので、躊躇する人も多いです。
体調不良で病院に行ったら、いきなり2週間の入院。潜伏期間(2〜7週間)が長く、感染力が強いこともあり、出会ったばかりのパートナーに感染してしまった。「ワクチンを打たなきゃ」と迷っている間に感染してしまった。今回、経験談を話していただく3人の方々の話を聞くと、防げるならば防いだ方がいいと思うのです。

今回は、専門医の講義を聴きながら、3人の当事者の経験も聞けるという、大変に貴重な機会です。ぜひ、この機会にご自分の予防対策を考えてみてください。

 

ネスト・プログラム A型肝炎について知ろう!

7月1日(日)18時〜(開場17時半〜)

講師:今村 顕史(がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長)

スピーカー:A型肝炎に最近かかった3人の経験者

 

当日話してくれる、A型肝炎に最近かかった3人のスピーカー。

1:男性/HIV陽性/50代
体調不良があり、拠点病院に行ったら、即入院を勧められました。潜伏期間が長いため、出会ったばかりのパートナーにも感染させてしまい、迷惑をかけてしまいました。

2:男性/20代
肝炎が流行っていることを聞いて、予防接種を受けようと思っていた矢先にかかってしまったのですが、すぐに退院できたのでホッとしました。

3:男性/60代
食欲がなくなり、39度くらいの熱が出て、いつものカゼとはちょっと違うなと思って、webで調べたらA型肝炎ではないかと思い、調べたら肝機能の数値があがっていた。入院安静を求められた。主治医は、若い人たちにはワクチンを勧めていたけれども、年齢でまさかと思っていたといわれた。

【日時】7/1(日)18:00〜20:00(開場17:30)
【対象】HIV陽性者(参加には事前の利用登録が必要です。)
【定員】80名
【会場】新宿区内(お申し込みの方に直接お知らせいたします)
【参加費】無料
【手話通訳】あり

➡️ 詳細・お申し込みはこちら。

 

参考サイト:

FORTH
2017年06月08日更新 A型肝炎への注意の呼びかけ -欧州、アメリカ大陸
http://www.forth.go.jp/topics/2017/06081148.html

HIVマップ
東京中心に男性の間でA型肝炎が流行しています
http://www.hiv-map.net/hepatitis-a/

GENXY
“アナル舐め”に注意!ゲイの間で「A型肝炎」が流行中

より支援が必要な人にこそ支援が届いていない!?

生島

5月27日(日)に活動報告会が開催された。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。参加者は64人でした。

報告会では、2017年度の活動について、電話相談、セクシュアル・ヘルス・プロジェクト、ゲイ・グループ、ネスト・プログラム、バディ活動、陽性者向けの相談、研究など、各部門のスタッフから報告させていただいた。

その後のトークコーナーでは、NPO法人OVAの伊藤さんをお迎えし、web、SNS空間で、「死にたい」「助けて」と書き込む若者たちへのアウトリーチについて、お話を伺いました。Google社だけで、月に13~23万件も「死にたい」という検索があるのだそうだ。

10代〜20代の若者は1日に平均3時間もスマートフォンを使っているそうだ。電話よりもテキストによるやりとりが、ふだんのコミュニケーションズ手段として浸透しているのだという。

そんな若者たちは、何らかの困難さが重なることで、行き詰まったときに、「助けて」と「言わない/言えない」層が存在する。「より支援が必要な人にこそ支援が届いていない現象」が起こっているのではないか?OVAではこの現象を「声なき声問題」と名付けたそうだ。

支援サービスの利用は、アクセスのしやすさという 物理的な要因もあるが、心理的にネガティブなスティグマの存在がある。さらに、意外にサービスに関する情報が届いていなかったり、若者たちのニーズにマッチしていないことがあるそうだ。

伊藤さんたちは、チャット、リスティング広告などの手法を使いつつ、より強いつながりのコミュニケーションによる対話に導いていくのだという。

これまでの支援論では、対面でのコミュニケーションでないと支援はすべきではないという意見も根強い。しかし、webという地域を特定しながら、ターゲットに合わせたキーワードでのweb広告の出稿により、満たされていないニーズ(課題)にアクセスができるのだから、こうした手法も織り交ぜて行くことで、対費用効果は高まるという。

今日は、伊藤さんの話を聞き、色々と刺激を受けた。OVAの皆様とは、今後もご近所のNPO同士として、交流を続けていけたらと思う。(文責:生島)

#UequalsU

写真は当日撮影した、ぷれいす東京スタッフ、サポーター、連携先の皆さまです。

U=UはHIV陽性者への差別を減らすためのキャンペーン

生島

U=UはHIV陽性者への差別を減らすためのキャンペーンです。一般市民にこの事実があまり知られていないため、聞いた側が過度に感染を恐れてしまうことが、度々おきています。それは古い知識やイメージに基づく人権侵害です。性感染症は沢山あります。HIV陽性でも、陰性でも、誰もが自分にあった予防を選ぶ時代なのです。

HIV感染に気づき、治療を開始すると。やがて、治療によって血液中にHIV(ウイルス)が見つからないレベル、検出限界以下の状態になります。その状態が6ヶ月かそれ以上だと、HIVはうつることはありません。

東京レインボープライド2018(5月5日〜6日)ぷれいす東京ブースにて、「U=U」キャンペーンを実施し、ご協力いただいたみなさまのお写真を、 以下のSNSで紹介しています。

facebookページ ・instagram 

Prevention Access Campaignは、現在、世界79か国で650団体が参加しています。ぷれいす東京もコミュニティ・パートナーになりました。

UequalsUは、検出されない状態(Undetectable)、感染しない(Untrabnsmittable)という意味です。 twitterなどで、#UequalsU で検索してみてください。世界中の取り組みを見ることができます。

このキャンペーンは予防は無しで良いという意味ではない

U=Uは予防をしなくても良いという意味ではありません。なぜなら、性感染症は沢山あるからです。梅毒、A型肝炎、C型肝炎など様々な性感染症が存在します。ですで、HIV陽性者とわかっている人も、そ陰性だと確認している人も、HIV検査を受けたいことがない場合でも、誰もが自分にあった予防を選ぶ必要があります。

参考になる情報

PARTNER研究
この数年、HIV陽性と陰性カップルが参加した調査がいくつか発表されました。服薬継続中でウイルス検出限界未満を継続している場合、パートナーにHIVを感染させるリスクは非常に低いことが研究により明らかにされてきています。

▼NHS.UK イギリスの健康保険のサイト
イギリスの健康保険組合のサイトでは、コンドーム使用、治療をすることが予防につながるという文脈の中で、U=Uについても説明をしています。市民向けの情報提供の中にも、位置付けられ始めています。

 

 

 

映画「BPM ビート・パー・ミニット」いよいよ公開

生島

3月24日(土)からいよいよ公開です。この映画はぜひ、音響がよい映画館で見るのがおススメ。BPMとは「音楽のテンポ」、「心拍の速さ」を表す単位らしい。治療法が確立しない時代を生きた若者たちの鼓動に触れてください。

1996年7月カナダで開催された国際エイズ会議で画期的な治療法の効果が発表された。この映画はその直前のストーリー。元ACT UPパリのメンバーだった監督が当時の様子を映画として再現している。

本当にディテールがよくできている。HIV陽性者と陰性者の活動家同士の恋愛。学校現場での性教育のありかた。政府や企業と患者団体との距離感や関係性。エイズの出現によって社会が変えられてきたことは、実は沢山ある。それが感じられる映画。もちろん、全くかわっていないものもあります。

昨年の11月23日、TOKYO AIDS WEEKS2017で国内初の試写会を開催しました。著名なフランス語の字幕担当者(松浦美奈さん)されているのですが、縁あって字幕監修者を専門医の協力を得ながらさせていただきました。アカデミー賞の候補になると期待されていたのですが、残念ながらノミネートされなかったのです。長く上映してほしいのですが、期間がどのくらい続くか不明です。ぜひ、早めに見にいってください。

鑑賞の注意としては、セックスシーンがあります。それと、パートナーを看取ったことがある人が「ちょっと辛かった」といっていたので、まだ整理ができたない人は無理しないでくださいね。

繰り返しになりますが、この映画、生きる鼓動を感じる映画なので、ぜひ映画館で見てください。

BPM公式サイト
http://bpm-movie.jp

急募! ペットの預かり、里親を募集中です。

生島

アルマさんが茨城動物指導センターから二匹を引き出してくれました。
センターには60匹以上の犬がいるそうです。アルマさんのブログはこちら。
この二匹の里親になっても良いというかた、アルマさんにご連絡ください。
本人も安心して治療に専念できそうです。(2/8)
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ご報告です。1月30日に、動物愛護団体が茨城動物指導センターに働きかけてくれて、引き取りがOKとなりました。この愛護団体さん(アルマ東京ティアハイムというシェルターを運営する動物愛護団体ALMA)さんに寄付などをして、このわんちゃんたちが引き受け先が見つからない場合には保護をお願いしたいと思います。皆様、ご協力、ありがとうございました。ご本人は来週から入院の予定です。(1/31)

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ぷれいす東京から緊急のお願い。HIV陽性者の飼い犬のあずかり先、里親探しの協力依頼です。

この投稿は、飼い主にweb環境がないため、私が代理で投稿しています。すでに、地元の動物指導センター、保健所には相談済みです。また、いくつかの動物シェルター、愛護団体にも相談していますが、いまだに、受け入れ先がみつかっていません。

飼い主が体調を崩してしまい、都内の拠点病院に入院が必要なのですが、身寄りがないため、入院できないでいます。飼い犬の面倒を見ていただける方、里親になっていただける方をさがしています。

ミニチュア・ダックスフントが2匹、12歳と6歳がおります。現在の居住地は茨城県内(東南地区)です。

本人は医師から入院しての治療が求められていますが、ペットがいるため、入院ができないといっています。

もし、アドバイスがあれば、教えていただければ幸いです。いくつかの動物シェルターには相談しましたが、動物愛護団体経由でないと定員がいっぱいで対応できない。webでの里親探しは協力するというアドバイスをうけています。お手伝いいただける、団体等(個人)をご存知でしたが、ぜひご紹介ください。

よろしくお願いします。

 

■マリン(茶)
性別:めす 年齢:6歳 体重:4KGくらい
不妊手術:無し
ワクチン接種の有無:購入時のみ
既往症の有無:無し

ワクチンは、ペットショップの購入時にしていますが、
それ以降はしていないそうです。

■アクア(黒)
性別:おす 年齢:12歳 体重:13KG
去勢手術:無し
ワクチン接種の有無:購入時のみ
既往症の有無:無しですが、ときどき、オシッコの始末ができないことがあります。

経過
1月18日:ワクチン接種、診察、避妊、去勢をしていないことがネックとなり、受け入れ先が見つかりません。本人の同意を得て、地元保健所にもヘルプ依頼。
1月19日:友人の獣医の協力で茨城で無料でワクチン接種、検診をしてくれる医師がみつかりました。しかし、移動に車で1時間の距離。
1月21日:保健所、動物指導センターも個人からの受け入れはしていないという回答。NPOやカフェも基本、ワクチン接種、去勢、避妊が必要で、引き取り時にも有償での受け入れ。経済的に困窮している本人は支払いが難しい状況です。
1月26日:いよいよ、本人も入院しないといけないタイミング。ボランティアスタッフがネット上で受け入れ先を模索中。

ご協力、よろしくお願いします。

ぷれいす東京  生島嗣
特定非営利活動法人ぷれいす東京 代表 / 相談員
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-11-5 三幸ハイツ403
Tel: 03-3361-8964(月~土12-19時 ※祝祭日を除く)
E-mail: ikushima@ptokyo.org
URL: http://www.ptokyo.org/

 

ごあいさつ

生島

新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年は第31回日本エイズ学会学術集会が東京中野区内の、中野サンプラザとコングレスクエア中野において開催され、生島が大会長を務めさせていただきました。
この開催にあたっては、臨床分野からは岡慎一さん(国立国際医療研究センター)、基礎分野からは俣野哲朗さん(国立感染症研究所)に多大なお力添えをいただきました。また、総勢31人のプログラム委員のみなさまと一緒にプログラムを編成させていただきました。エイズ学会会員のみなさまからは、320演題の投稿があり、口演、ポスターとして発表をしていただき、活発な議論がされました。

参加者は、1,500を超える方々が、国内はもとより海外からもご参加いただきました。海外ゲストとして、タイ・台湾・中国・ドイツ・スイスなどから専門家や活動家をお招きし、特にアジアとのネットワークをより強固にする機会となったのではと思います。

新しい試みとして企画されたプログラム、次世代を担う医療者・支援者向けのユースプログラム、HIV陽性者によるスピーチプログラムはいずれも好評で、次回以降の学術集会にも引き継がれていく予定です。

また、TOKYO AIDS WEEKS 2017が中野区と共催で同時期に開催されました。企画・運営にあたっては、山縣真矢さん(NPO法人東京レインボープライド)に代表をお引き受けいただき、高久陽介さん(NPO法人日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)に事務局という大変な労務を引き受けていただき、13人の運営委員をまとめていただきました。その結果、22イベントのべ1,500人の市民に参加していただきました。

また、恒例のGay Men’s Chorusが今年も開催され、エイズ学会会場である、コングレスクエア中野にて演奏され、大変に好評でした。

第31回日本エイズ学会プログラム委員のみなさま、TOKYO AIDS WEEKS 2017運営委員のみなさま、行政、企業やブースで出展していただいた団体のみなさま、ボランティアで開催に力を貸していただいたみなさま、本当にありがとうございました。

第31回日本エイズ学会学術集会・総会、TOKYO AIDS WEEKS 2017については個々のサイト内で、報告をさせていただきますが、まずは「ぷれいす東京NEWS」にて、関わった方々の声に触れていただければと思います。
ぷれいす東京NEWS 2018年1月号(学会・TAW2017報告号)
 

第31回エイズ学会学術集会・総会 http://aids31.ptokyo.org
facebook https://www.facebook.com/31AIDSjp/
twitter https://twitter.com/aids31jp
instagram https://www.instagram.com/aidsjp/

第31回日本エイズ学会学術集会・総会 会長
特定非営利活動法人 ぷれいす東京 代表
生島 嗣

第31回日本エイズ学会・学術集会プログラム公開しました。

生島

11月24日(金)〜26日(日)まで、東京都中野区で開催される、日本エイズ学会ですが、昨日web上でプログラムを公開しました。ぜひ、ご覧ください。

第31回日本エイズ学会・学術集会 プログラム

また、同時期日にTOKYO AIDS WEEKS2017も開催します。こちらは市民公開のプログラムですので、こちらのサイトもご覧ください。
TOKYO AIDS WEEKS 2017
学会当日まで1ヶ月半となりましたが、皆様のご参加、お待ちしています。
    会長 生島嗣 (特定非営利活動法人ぷれいす東京)

「韓国軍による同性愛者さがし」はHIV/エイズ対策への悪影響になる

生島

東京レインボープライドから提案があった「韓国の陸軍大尉が同性愛を理由に有罪判決を受けたことに対する共同抗議声明」に名前を入れさせていただいた。HIV/エイズに関わるNGOとして、感じるところを少し書かせていただく。今年の東京レインボプライドの初日のフェスタのなかで、シンポジウムをTOKYO AIDS WEEKSとして企画づくりに関わらせていただいた。そのなかで、一番驚いたことの一つが、3国の感染経路の違いだ。

このデータは2015年に新規に報告された台湾、韓国、日本の感染経路の年間報告数だ。日本のデータは、HIV感染者、エイズ患者の合計で計算している。オレンジ色が女性の割合だ。各国とも2〜4%といったところで、大きな差はない。しかし、緑色は男性同性間で感染したと表明した人の割合は大きくことなっている。台湾:83.4%、韓国28.0%、日本:65.6%となっている。「男性・異性間」、「その他/不明」の割合も同じく大きく異なっている。これは、何を意味するのだろうか。

韓国における「その他/不明」の割合は36%、「男性・異性間」33%は、女性の割合を考え得ると明らかに、事実を表明するのが難しい社会や地域の環境が影響しているのではと感じざるを得ない。

また、シンポジウムのために、2015年の3国ごとの人口10万人あたりHIV/エイズ報告数を試算した。結果は、以下のようになっていた。韓国ではゲイのコミュニティでもそれほど、薬物使用はないという話を聞いていたので、日本の倍ほどの数字となっていたため驚いた。エイズ対策は、差別や偏見を取り除き、最もリスクが高い人達とも連携しつつ、対策をおこなっていくことが大事である。これは、HIV/エイズの歴史が証明している。

自分の性行為の内容や相手が誰であろうと、批判されず、自らの性や健康と向き合える社会であることがHIV/エイズ対策では重要だ。安全でなければ、HIV検査を自分で受けようとは思わない。日本の社会も、まだまだ課題はあるし、私たちがすべきこともある。日本においても、自分のセクシュアリティが明らかになる恐れから、エイズ発症まで検査をうけないでいる人はまだまだ存在する。今回の韓国軍の行動は、自分のセクシュアリティを棚上げ(否認)し、自分の健康リスクとも向き合うことをより難しくしてしまう恐れがあるように思う。軍関係者以外の韓国市民の同性愛者へのイメージにも大きな影響がある。同じ東アジアの地域の隣人として、今回の出来事は看過しできないと感じ、抗議声明に加わらせていただいた。

ぷれいす東京代表 生島嗣

第31回日本エイズ学会の会長に指名されました

生島

今年11月に開催される、第31回日本エイズ学会の会長に指名されました。やや荷が重いので、お引き受けするかを迷ったのですが、地域で活動する仲間たちを代表する気持ちでお引き受けすることにしました。
プログラム委員会は、東京在住の基礎系、臨床系、社会系の皆様に委員に就任いただきました。また、委員ではないかたちですが、全国の皆様にもご協力いただかないと成り立ちません。どうか、お力添えをよろしくお願いします。
また時期を合わせて、TOKYO AIDS WEEKS 2017も開催予定です。こちらは市民参加型のイベントです。こちらの方も、どうぞよろしくお願いします。
ぷれいす東京代表 生島嗣

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