スタッフ日記

シドニー旅行

いみ/みず

ご無沙汰してます。いみです。

1年半ぶりに休暇を取り、シドニーへ行ってきました。

そろそろ活動に復帰したいと思ってます。

P1040818

レインボーマーチ札幌に行ってきました

sakura

9月18日に開催された、レインボーマーチ札幌に行ってきました。

今年で15回目のレインボーマーチですが、今回は821人の方が隊列として札幌駅前を1周しました。

 

赤い風船でレッドリボンが作られています

 

札幌のHIV/AIDS関連の団体の皆さんが今年もレッドリボンのフロートを出しておられ、このフロートでもたくさんの方が一緒に歩きました。

 

今年はプライド集会(パレード終了後開催されるイベント)では、恒例となっている札幌市の上田市長は公務のためスピーチされませんでしたが、札幌市で男女共同参画の担当をなさっている方が代読でメッセージを読まれました。

また、今年は初めてプライド集会でエイサーが披露されました。東京/大阪のパレードや新宿二丁目での東京レインボー祭においてはおなじみのエイサーチーム「新虹(あらぬーじ)」の皆さんですが、札幌では初のお披露目。だいたい北海道でエイサーが披露されること自体が珍しいので、初めて見るという方も多かったのではないでしょうか。

ちなみにプライド集会は札幌のシンボルであるテレビ塔の真下で行われたのですが、当然「レインボーマーチって何?」という観光客や地元の方もおられました。そうした方にもエイサーはわかりやすくて楽しいアトラクションだったのではないかと思います。

(なおエイサーは撮影禁止でしたので画像はありません)

 

レインボーマーチのスタッフの皆様を始め関係者の皆様お疲れさまでした!

新宿区のNPO活動登録団体になりました

おーつき

ぷれいす東京は、先頃新宿区の登録NPO法人の認定を受けました。新宿区役所内に開設されているNPO活動情報コーナーや、新宿区民活動情報サイトでも活動を紹介してもらっています。

そのサイトを始め、Webでも告知していた10日(土)の新人ボランティア・オリエンテーションは21名の方にご参加いただきました。どうもありがとうございました。

登録証

写真は事務所近くの区立の地域センターの利用団体登録証。

蟹の手も借りたい?

おーつき

いくさんがたくさん買ってきてくれたお土産で、蟹にちなんだお菓子であふれているぷれいす東京事務所です。お仕事の合間においしくいただいています。

かにパイ

↑いくさんの新しいデジカメでさっそく撮影v

デジカメ

さとう

たぶん5〜6年、我慢しながら使っていたのかも…。動作が全体的に遅くて、イライラすることもありました。カメラに収めるタイミングを逃してしまうことも度々。

先日東京セレソンデラックスの公演「わらいのまち」の帰り道に、たまたまビッグカメラを通りかかって、ちょっと覗いてしまったのが、ことの発端。その時は来月買おうなんて、パートナーと話してたのですが、翌日ライバル店に偵察に行って、店員さんに「あまり高くなくて、お勧めは?」って尋ねたら、僕らが前日手に取っていいねと言っていたものを推してくれたのです。

そこでパートナーと待ち合わせをして、思わず買ってしまいました。1万円前半でこのレベルのものが手に入るのだったら、早く買い替えるんだった。いや〜立ち上がりの早いこと、画像の奇麗なこと。ボディも軽くて、コンパクト。さあて日本の秋を見つけに出かけましょうか。

Greetings from Busan, Part 4

おーつき

公式発表によると65ヵ国から計2,998名(うち日本からは97名)が参加登録したアジア・太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP)は、30日(火)に閉幕しました。 ICAAP11

滞在先のテレビで朝晩に観ていたBBCやCNNのニュースでは、緊迫するリビア情勢やナイジェリアで起きたテロ事件などの報道が連日繰り返し流れていました。ICAAPの全体会議のひとつで講演した研究者で活動家のデニス・アルトマンが、HIV/AIDSをより広く、世界で起こっている様々な社会正義やガバナンスに関わる問題と結びつけていくアプローチが今後は重要になるだろうと話していたのが印象に残りました。

その他に目についたのは、昨年の国際エイズ会議で採択されたウィーン宣言以来、引き続き薬物使用のテーマに関して高い注目が注がれていたこと、国際労働機関(ILO)によってセックス・ワークが労働と認識されるようになってきたことなどほか、薬物使用者やセックス・ワーカーら特にHIV/AIDSに影響を受けやすい主要な人口集団を指す"Key Affected Populations(KAP)"のコンセプトが浸透しつつあることなどが挙げられます。コミュニティなどで支援や啓発を行うグループとして、NGOやCBOと並び、FBO(Faith-based Organization、信仰に基づく団体)の実績もよく聞くようになったように感じました。

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いわゆる社会系のプログラムが多いICAAPですが、2年前に開催された前回の会議で訴えられていたテーマやロジック、そのものズバリ同じフレーズを、今回の会議でデジャヴのようにまた見聞きすることがありました。それだけ達成が難しかったり、あるいは普遍性のあるテーマだったりする故なのかもしれませんが、一方で「あれから2年間、あなたたちは一体何をやっていたの?」という手厳しい声も聞かれました。

2年で目に見える結果が出るような活動ばかりではないのでしょう。そもそも、続けられるだけでもすごい、というような厳しい環境で活動をしているのかもしれません。それぞれのフィールドでHIV/AIDSにかかわる人たちが、2年に一度集まって各々のモチベーションを上げてまたフィールドに戻り活動を続けていくためにも、こういう国際会議の場が機能しているのかもしれません。

ICAAPの次回会議は、タイのバンコクで2013年に開催予定です。

 

LTs

★おまけ★

釜山で「Living Together」に新しい仲間が増えました。

Greetings from Busan, Part 3

おーつき

Title29日(月)には、「Ideas That Work – Innovation and HIV(効果的なアイディア-イノベーションとHIV)」という、なんだか眩しいタイトルがついたセッションで口頭発表を行いました。「Creating a Better Work Environment for Everyone – An Approach of "We're Already Living Together with HIV/AIDS"(すべての人にとってより働きやすい環境づくり-「Living Together」の取り組み)」と題した、ぷれいす東京がHIV陽性者の就労支援の一環として、東京障害者職業センターと協働して行っている企業向け研修事業についてまとめた発表です。出血時の標準予防策やプライバシーが守られる環境があれば、HIV陽性者とともに働く上で特別な配慮は必要ないことなど、研修内で効果が見られたいくつかのアプローチを紹介し、陽性者にとって働きやすい職場は誰にとっても働きやすい職場へつながる、ということなどをプレゼンしました。

残念ながら、今回はHIV陽性者の就労支援といったテーマの発表は、他にはありませんでした。

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韓国は人口が4,900万人ほどで、昨年の時点で累計7,268人のHIV陽性者が暮らしています。国民は無料で抗HIV療法を受けられますが、外国籍の人はHIV陽性であることが判明すると国外退去となるそうです。また、ソウル以外の地域では、陽性者が他の病気やケガなどで他科診療を必要とする場合に受け入れる医療機関がほとんどないことが問題として指摘されています。

ICAAP組織委員会によるフィールド・トリップに参加して、現地の保健所と医療機関、民間支援団体とMSM向け検査・相談施設を訪問しました。このフィールド・トリップがユニークなのは、ガイドをするスタッフとともに現地のHIV陽性者のボランティアが同行するという点で、参加者は釜山とその近郊都市で世界陸上開催中のテグをめぐるバス移動中に、彼らの陽性告知からHIV/AIDSの活動を始めるまでのパーソナル・ストーリーに耳を傾けました。

HCTesting

全国の保健所でHIVや他の性感染症の検査が無料・匿名で受けられます(カウンセリングはなし)。一方で、HIV陽性の場合には、法律により陽性者の氏名などの情報を政府に届け出るよう定められています。

 

DIRMS

昨年釜山に設立された放射線医学の専門病院にはHIV/AIDSの専門医がいて、HIV陽性者のがんを始めとする合併症などの診療にあたっているそうです。

 

KoreanAlliances

Korean Alliances to Defeat AIDSは1993年に設立された、韓国国内に11もの支部を持つNGOです。HIV陽性者の支援や予防啓発事業などを行っていますが、2008年に李政権になって以来、助成金が減額されるなどして、資金集めが大きな課題となっているとのこと。テグ支部は、雑居ビルの一角に小さなオフィスを構えていました。

 

EntranceiSHAP

MSM向けのHIV検査・相談センターであるiSHAPは、ゲイ向け商業施設が多く集まる地域でのアウトリーチ活動も行い、またコミュニティ・センターとしての機能も有しています。医師1名を除くスタッフは全員MSM当事者で構成されているそうです(医師を雇っているのは、法律によりHIV検査結果の告知は必ず医師が行わなければならないとされているため)。

 

Seomyeon

釜山一の繁華街である西面には、レズビアンやゲイ向けの商業施設もあります。

便り

さとう

いつのときも便りが届くのは嬉しいことですね。昔なら手紙か葉書、時には電報でした。それが電話になり、今はメールの時代。手書きの便り、書いていないなぁとふと思いました。ネットがあるから、おーつきさんのレポートをいち早く読めるのだから、それも素敵なことだと思います。韓国の騒動のことを別ルートから聞いていましたので、どうなっているかなと心配していました。またレポートをお願いします。

ところで河口湖、行ってきました。快晴と言うわけにはいかず、とうとう富士山も顔を出してくれませんでしたが、それでも美里のライブ、なでしこジャパンの佐々木監督で有名になった七福神、茅葺き屋根がある芝生の景色、そうそうあの富士山頂レーダードームとの再会など、いっぱい夏の思い出ができました。レーダーは山頂から今は道の駅に下山してきていました。新田次郎さんの大ファンの僕、レーダーに関わった彼の軌跡に触れられて、懐かしく、嬉しく、童心に戻りました。

台風被害から守っていたのが富士山レーダー。日本付近に台風12号が接近中。くれぐれもご注意ください。相当大きくて激しいようです。備えは今のうちに…。

Greetings from Busan, Part 2

おーつき

アジア・太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP)の会場で行われていた平和的なデモンストレーションの最中に警察が活動家たちを拘束した事件に関しては、その後組織委員会らが懸命に対応にあたるも、方々に影を落としています。活動家たちの間では、警察の嫌がらせを受けるのは日常茶飯事だから気にせず続けていくという意思を表明する人もいれば、あまりデモ活動が目立ちすぎると、人目につくことを好まない当事者が支援を必要としていたとしてもアクセスできなってしまうのではないか、という懸念を示す人もいました。

FTAに対する一連のプロテストの模様は、ICAAP公式サイトでも動画が公開されていますので、そちらをご覧ください。

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Posters28日(金)にもHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会のポスター発表の続編「The Effects of Participating in the HIV/AIDS Conference by Scholarship on the QOL and Social Participation of PLHIV(HIV陽性者のための学術集会参加支援プログラムへのニーズと効果)」を行いました。前日の発表時に比べるとポスター展示会場への人通りもやや多く、よりたくさんの参加者とお話しをすることができました。3月の大震災は海外でも大きく報道されていたので、震災の影響を受けて、スカラシップ運営の資金繰りに問題が生じてはいないかと心配してくれる人も。

ICAAPにももちろん参加者の旅費・宿泊費などを助成するスカラシップ制度があります。コミュニティ、サイエンス、メディア、ユース向けの4種類のスカラシップがありますが、HIV陽性者のみに向けて設けられた枠はありません。事務局を運営しているのも、民間の会議運営サービス会社です。会議場内にあるオフィスを訪ねて担当者にお話しを聞きましたが、会議全体のロジスティックスの遅れによる混乱に加え、各国のスカラシップ応募者がそれこそ多様なリクエストをしてくるとのことで窓口は大変そうでした。

なお、ポスター展示会場に限らず、今回のICAAPは参加者が少ないという印象が感じられるのは、韓国政府の厳しい入国管理政策と無関係ではないかもしれません。今回の会議にあたっては薬物使用者やセックス・ワーカー、トランスジェンダーの人々の中にビザの発給を拒まれるなどして韓国へ入国できなかった人がいたらしく、当事者らからコミュニティ・フォーラムなどでこのことがさかんに問題として取り上げられていました。

Gender!オーガナイザーが来られなくなったため、丸ごと中止になってしまったセッションも。

Greetings from Busan, Part 1

おーつき

釜山は東京より気温が少し低く、薄曇りの空模様が続いています。

Bexcoという訳で、26日(金)に開会した第10回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP)に、前回に引き続き参加させていただいています。

オープニング・セレモニーの舞台では、主催者側からは要人のあいさつや芸能人のショー・タイム、コミュニティからは韓国で初めてのHIV陽性者の公の場でカミングアウト、韓国政府のHIV/AIDS対策に対するプロテストetc.etc.と、すでに会議のテーマ「Diverse Voices, United Action」の通り多様な声と結束した(?)行動の一端を垣間見た感がありました。

StopFTA本日27日(土)に参加したプログラムの中で特に印象的だったのが、刑務所におけるHIV/AIDSをテーマにしたセッションです。セックス・ワークや薬物使用など、多くの国や地域で違法と見なされている行為とそれに関連したHIV感染や、閉ざされた環境下で弱い立場におかれた収監者・服役者たちのHIV感染への脆弱性など、刑務所におけるHIV/AIDS対策はとても重要なトピックです。このセッションでは、収監中のHIV陽性者が2,000人を超えるという台湾でソーシャルワーカーらが行っているグループ支援の取り組み例や、服役者の間でピア・リーダーを育ててHIV/AIDSの啓発を行っているネパールの例、インドネシアからは刑務所内でのHIV/AIDS予防啓発や支援のニーズに対する一般社会の理解を得るべく行われたメディア・キャンペーンの例など、とてもインスピレーショナルな発表の連続でした……が、そこで突然、数人の活動家たちがセッションの会場に飛び込んできました。この日、会議場内で自由貿易協定(FTA)などに抗議するデモに参加していた韓国人活動家が地元警察に拘束されたので、セッションを止めて、抗議をする連帯の輪に加わってほしいとのこと。聞くところによると、活動家は後に釈放されたものの状況は予断を許さず、実際に会議場でもこの時に開催中あるいは開催予定だったセッションの一部が中止になったようです。

※抗HIV薬のジェネリック医薬品を開発・販売しているインドがEUとFTAを締結しようとしているほか、韓国とアメリカの間でもFTA締結の動きが進められています。インドとEUのFTAは第三者による医薬品の臨床データの利用の禁止など特許権を強化するもので、安価なジェネリック医薬品の製造や流通を阻み、主に開発途上国のHIV陽性者に抗HIV薬が行き渡らなくなることが危惧されています。

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なお、今日はぷれいす東京がはばたき福祉事業団日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスと協働で運営しているHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会のこれまでの取り組みを紹介する2題のうち1題目のポスター発表「The Needs of PLHIV and Function of NGO-initiated Scholarship for the National HIV/AIDS Conference in Japan(HIV陽性者のための学術集会参加支援プログラムの取り組みと、そのニーズと効果についての考察)」を行いました。実はポスター展示会場は立地が悪く、参加者も少なくやや寂しい雰囲気でしたが、逆に、足を止めてくれた人とはひとりひとりとじっくりお話しをすることができました。とある国で国内学会に設けられているスカラシップに応募したことがあるというHIV陽性者の人からは、このHIV陽性者参加支援スカラシップは学会そのものからは独立して陽性者の立場に近いNGOが運営しているというのが非常にユニークな取り組みだ、との感想も。

そんなHIV陽性者参加支援スカラシップは、今年も11月の日本エイズ学会学術集会へ向けて参加者を募集中です。くわしくは、こちらの特設サイトをご覧ください。

以上、釜山からおーつきがお伝えしました。


MeetingPlace★おまけ★

釜山のターミナル駅にある待ち合わせ場所の日本語表記がすてき。