スタッフ日記

オレンジの国から deel 6

今回の国際エイズ会議では、2015~17年度の厚生労働科学研究班「地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究」(研究代表者:樽井正義(ぷれいす東京))の一環で実施した生島さんの分担研究「LASH調査」の結果をもとに、トランスジェンダーの性の健康とHIV/エイズに関するポスター発表を行いました。
※ポスターのPDF版はこちら

UNAIDSによると、一般人口の49倍HIVに感染する可能性が高いといわれるなど、HIV/エイズ対策のキー・ポピュレーションと位置づけられ久しいトランスジェンダー。
しかし、トランス女性はMSMのデータの中で同じ扱いにされていたり、トランス男性に至ってはそのMSMのデータにも反映されていなかったりと過小代表されている状態が続いています。LGBTQの間にも根深いトランスフォビアや、性別二元論に当てはまらない人たちに対するスティグマがあることが、今回の会議でも指摘されていました。
世界に先駆け同性カップルの婚姻を認めたオランダでも、意外にもトランスジェンダーの権利についてはいまだ明文化されていません。
 

ぷれいす東京でも徐々にですが、今回ポスター発表を行った調査のような、トランスジェンダーの性の健康に関する取り組みを始めています。
 

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1992年に「エルトン・ジョン・エイズ基金」を設立したイギリスの歌手エルトン・ジョン卿。パートナーのデヴィッド・ファーニッシュ氏と共に会議に参加し、LGBTQに関するセッションのひとつをホストしました。
 

 

 

 

ナチスなどの迫害の犠牲となったLGBTQらを追悼するモニュメント

おーつき

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