スタッフ日記

新たな年を迎えて

新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。
昨年は大変お世話になりました。

2018年は、前年のエイズ学会でスタートしたU=Uというキャンペーンを、東京レインボープライドにて実施しました。これは、血液中のHIVが検出限界以下の状態が続いていると、仮に予防のないセックスをしたとしても感染は起こらないという科学的に確認された事実を伝えることで、”HIV陽性=感染する”という古いイメージを変えようとするものです。

6月には、HIV陽性者むけに、A型肝炎についての学習会を開き、啓発にも協力しました。

研究班では、2016年にMSMを対象に実施したLASH調査の報告会を前年の大阪、福岡に続き、札幌、東京、沖縄で開催しました。また、7月にオランダ・アムステルダムで開催された国際エイズ学会にスタッフ数名が参加し、発表を行いました。帰国後には報告会も開催しました。12月には、大阪で開催された日本エイズ学会でも発表を行いました。

11月にはMSMを対象にPrEP(暴露前予防内服)についての調査を実施しました。5月には、ゲイグループが中心になり、PrEPに関する勉強会も開催しています。
また、職場におけるHIV検診についての研究班に協力し、BRTAサイトの立ち上げ、告知後のサポート体制の構築を分担しています。

11月には、JAMMINという企業からの声かけで、Tシャツなどの販売を通して、今まであまり接点がなかった方々にも、ぷれいす東京の活動を知っていただき、商品を買うことで、ぷれいす東京に寄付をしていただくというチャリティ・キャンペーンを行いました。

NPO法人3keysが運営する10代向けのサイト「Mex」で、一緒にHIVに関するコンテンツを作りました。また、5月の活動報告会では、NPO法人OVAの伊藤次郎さんに参加していただき、ネットでの啓発について学ぶ機会がありました。NPOネットワークを広げることで、新たな可能性が出てきたと思います。その他、aktaの「HIV check」への相談員の派遣等、LGBT向けのシェルターづくり、来日したばかりの外国人向けのスペース「NOT ALONE CAFE」、東京オリンピックに向けたアクション「プライドハウス東京・コンソーシアム」への参加なども行いました。

今年も9月に、新たにボランティアを希望する人たちのための研修会を開催しましたが、多くの人に参加していただき、本当に嬉しく思います。こうした、一人一人の力に支えられて私たちの活動は成り立っています。

4回目の開催となるTOKYO AIDS WEEKS 2018 を11月から12月にかけて開催しました。

12月には東京都に認定NPOの申請書を提出することができました。これから審査を受けることになります。ここ数年にわたり、皆様にご協力をお願いしてまいりましたが、やっと一歩を踏み出すことができました。

2018年の支援に感謝します。また、2019年も新たに、事務所スタッフ、ボランティア・スタッフと共に、HIVを持っている人たち、周囲の人たちも暮らしやすい地域社会作りに向けて歩んでいきます。

私たちが支援や相談の現場で実感する日本の状況は、定期的にアップしている活動実績にて、感じていただけます。ぜひご覧ください。

生島

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