スタッフ日記

治療なくして予防なし

冒頭のフレーズですが、「らい予防の原則」として知られている、1930年の国際連盟らい委員会の報告中にある言葉です。

現代、HIV/AIDSの予防、治療、ケア・サポートへのユニーバサル・アクセスを目指す取り組みなどにおいても語られる概念です。先日の日本エイズ学会学術集会・総会でも、ちずこさんがアルトマーク受賞講演の中で、ハワイでハンセン病患者のケアに尽力したダミアン神父からの学びに触れていました。

国立ハンセン病資料館に行ってきました。

ハンセン病の公立療養所が設置されてから今年で100年を迎えたことにあわせた企画展「隔離の百年」が今月20日(日)で終了するので、それを観にいったのですが、常設展示にある有形無形の記録や資料、そこから発せられる現代に通ずる有言無言のメッセージに圧倒され、行ったり来たりしながら見入っていたら、目当ての企画展示のエリアまで達しないうちにあっという間に閉館時間に。

他人のことだから「業病」などといえるのだ。

──「無菌地帯」(著:大竹章氏)より

1世紀経てど隔世の感があまりありません。今度の週末にまた続きを観にいってきます。

***

先月末には、国立競技場で行われた「FITチャリティ・ラン2009」というイベントに、スタッフ一同で参加してきました。在京の金融関連業界の企業が協働して、地域で活動している民間非営利団体への支援などを目的として開催されるこのチャリティ・イベントによる収益金の助成先のひとつに、ぷれいす東京が選ばれたことによるものです。資金的な援助、今まであまり交流がなかった分野のひとたちに対して活動を紹介させてもらう機会はもちろん、金融関連企業の社員やその家族の方々と一緒にぷれいすのスタッフもお揃いのTシャツを着て、秋晴れの陽射しにいちょうの葉が輝く明治神宮外苑を歩くという、普段はなかなかないゆっくりとした時間もまた、とてもありがたかったです。 11月〜12月のダイジェスト

咋日は、自由が丘にあるカフェの開店14周年記念に行ってきました。開店当初、ぷれいす東京もまだ設立して間もない頃から継続してぷれいすの活動を支援してくださっているお店です。人気メニューのトーフドッグをおいしくいただいて向かったレジに、事務所から送ったお礼状が飾られていたのを発見。

さまざまなひとたちに支えられて、昨日も今日もそして明日も、活動が続いていきます。

おーつき

スタッフ日記 へ