故郷。
先週末から昨日まで、生まれ故郷である札幌に帰っていました。
帰省の目的は、今回で最後となる「レインボーマーチ札幌」に参加するため。
1996年に始まった、日本の地方都市では最初のセクシュアル・マイノリティのパレード。
開催されない年もありましたが、今年まで継続して来ました。
16回目を迎える今回、実施のための対応が今後困難であるとのことから、ファイナルとなりました。
生まれ育った街でパレードが行われるなんて、以前は全く考えられませんでした。
最初は主催者も参加者も手探りでしたが、やがて市長など行政の首長も応援してくれるようになり、全国各地から大勢の人が集まるイベントに成長しました。
今年は台風の影響もあって、パレード当日は生憎の雨模様。
でも、スタートする頃には傘が要らないくらいになり、みんなのパワーのお陰だなと感じ入りました。
たくさんの友人や仲間と共に、いつもよりちょっと長い距離を胸を張って歩きました。
一番の繁華街で、恒例のバルーンリリース。
飛び去って行く色とりどりの風船に、いろんな想いが交錯します。
楽しくも切ない、自分にとって大切なイベントが終わりました。
第1回の時には20代だった自分も、既に40代半ば。
一つの心の拠り所がなくなってしまったようで寂しいけれど、きっとまたいつの日か何かの形で復活することを祈っています。
この時期にだけ、札幌のシンボルとも言うべきテレビ塔がレインボーカラーになります。
6色に輝くテレビ塔を見ながら、この街に生まれて本当に良かったと思いました。
故郷からパワーをもらえました。