スタッフ日記

活動報告会へのご来場ありがとうございました。

2016.5.29 ぷれいす東京の活動報告会には、
大勢の皆様にご参加いただきました。

一般の来場者、賛助会員・寄付者などのサポーター、スタッフ、ネスト登録者など、あわせて72人の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。

日頃の活動について8つの部門のスタッフが報告をさせていただきました。ぷれいす東京の全体像を感じていただけたのではないでしょうか。
また、後半では、武田飛呂城さん(特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会 事務局長)に、治療による血液製剤で感染し、それを高校1年の時に告知された経験などをお話しいただきました。

武田さんの話は、とても心に響く話でした。

2001年、単剤治療ですべての抗HIV薬が薬剤耐性となり選択肢がなくなった状況で、1年後の生存は保証できないが、耐性のない薬が3剤できるまで、頑
張ってといわれたのだという。待っている5年間のあいだの免疫を表す数値
はCD4一桁だったという。その最後の7ヶ月間は入院して過ごしたそうです。

そんな辛い状況下で彼の気持ちを支えたのは仲間の存在でした。
「あの人たちの所に戻りたい、ここで負けては申し訳ない。」
そうした気持ちが彼の心を支えたのだという。

血友病であり、HIV感染していることをも含めて理解して、寄り添ってくれる人たちの存在が彼の心を支えていたのだそうです。これは、感染経路にかかわらずおおくの人に共通することかもしれません。

また武田さんが見通す未来は、HIVが完治する時代が将来くるであろうこと、その時には社会的な支援は少なくなるのかもしれず、その時のことを踏まえて生活することを、根拠がある訳ではないけども、考えているということを話されていました。

「HIVが治るようになったら、どうするのか?」

かつて治療の選択肢が無くなってしまったという困難を乗り越えてきたサバイバーである武田さんからの問題提議は、会場にいた一人一人にどのように響いたのだろうか。今後、みなで語りあっていきたいと感じている。

生島

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