陽性者と家族の日記 “蔵人”

おでんどうぞ

蔵人

仕事用のノートパソコンがそろそろ機能限界になってきたので更新するため職場の近所の秋葉原へ。
買いたい機種は決まっていたので一番安いお店を探しに巡回。
大小様々なショップが並ぶが、10年ほど前のパソコンブームの時よりはかなり寂しくなった感じ。しかし有名どころは健在で、通の人なら誰でも知っている東芝のお店「○○○電気」は相変わらず東芝PC関連商品をごちゃごちゃと展示していて頑張っているようだ。
自分が買いたいのはそこでは見つからなかったのだが、狭い店内を一通り眺めてみた。
すると、奥のカウンターの前で目に入ったのは。。。。
床から1メートル以上山積みの「おでん缶詰」。
「大根入り」と「つみれ入り」の二種類の「おでん缶詰」。

・・・・・( ゚д゚)ポカーン

あっけにとられて店を出た。
店の外にも商品のチラシなどが張ってあるので見ようと思ったら数台の自販機があり、そのうちの一台は「おでん缶専用自販機」

・・・さも当たり前のように置いてあるのが恐ろしい。
一体これは、どういうことなんだろう

それはさておき、○○○電気の目の前にある大型店で望みの商品はゲット出来た訳なんだが、時間が経つにつれ、あの山積みの「おでん缶詰」がどうも気になってきてしまう。
そういえば、「おでん缶専用自販機」のそばの張り紙にはこう書いてあった。
「お土産用ケースあります」
ケース買いかよ。なんだそれw

間違いない

蔵人

暑い1日だった。
昼間外出する用事があって数時間出ていただけなのに、夕方には最早プチ熱中症状態。
軽い頭痛を覚えながら駅のホームで電車を待っていたら、すぐ傍にかなり見覚えのある人物が立っていた。

それは「間違いないっ!」がキメぜりふの有名ピン芸人だった。
顔は全く本人そのものなんだけど、余りにもの普段着(Tシャツ、ジーンズ、ブカブカの黒バッグ、○シュマンズでお買い物したのね?手提げ袋)で一般人の風情で突っ立っているものだから余り分からない、というか、気が付いた人でも声をかけるのは躊躇してしまうだろう。有名とはいえまだ売れてそんなに経ってないから中央線くらい使って当たり前か(笑)。

電車に乗り込み、彼は座席に腰掛けたが、向かいのシートには親子連れが乗っていて流石にサングラスをかけて気づかれないようにしていた。

降りた駅も同じ。もしかしてこれから営業?それともOFFの日?
でもさぁ、有名人はこの日記みたいにジロジロ観察されて大変だね(笑)。

お礼状

蔵人

帰宅して郵便受けを覗くと、その中に一通のはがき。
差出人は、今月はじめと先週に聴きに行ったコンサートの演奏者の方(代表)の人であった。
おや。。。。
要するにそれは、足を運んでくれたお礼状だったのだ。

そのコンサートの出演者は一応ちゃんとしたプロの方々で、中にはヨーロッパで高く評価されている人も含まれている。但し、今回のコンサートの演目が17世紀のイタリアの某作曲家のカンタータとオラトリオというとても一般人には馴染みの無い分野(但し自分的にはとても好きなのだが)であるせいか、観客もさして集まらず、出演者の親戚縁者関係者以外の自分のような「聴きたいから来ました」的聴衆はそれほどいなかったような気がする。
意欲満々の演奏者と、発表会的雰囲気の観客。
日本人による古楽演奏会にありがちな温度差を感じつつ演奏会は始まったが、全体としてはかなりいい内容で終了した。

勿論その葉書は印刷の文面であったが、余白には自筆で丁寧に感謝の言葉が記されてあり、何というか、逆ファンレター状態で恐縮してしまった。

こちらこそありがとうございました。

旧式の顔文字

蔵人

客先で、書類を眺めているとき、とあるパーセンテージの記載で

(-.- %)

と出ていた(つまり、該当なしという意味)が、それがどうしても
顔文字にしか見えなかった。

何かに毒されているのかも(笑)

患者思い(笑

蔵人

少し前のガジさんの日記で、扁桃腺の話が出ていたので私もそれに絡むことをひとつ。

私も以前に扁桃腺の摘出手術を受けた。丁度4年前の今頃の時期である。手術を受けた病院はいつものところ、つまり先々月の日記に書いた「整形外科外来がレントゲン室から一番遠い」とっても患者思いの病院に一週間入院した。
で、手術も術後経過も比較的順調だったが、入院中の一番の思い出はそこでの病院食である。
手術した日の夕方から食事は出されたが、最初は重湯中心のほぼ流動食である。なにせのどに思いっきりメスを入れた直後だからろくなものが食べられなくて当たり前。そしてトレイの片隅にコップがあり、中に葡萄ジュースが入っていた。

何の疑問もなくひと口飲む。
・・・・・キエーーーーーーーーッ!!!!!

卒倒しそうな位に傷口にしみわたる。普段飲むときには気が付かないがあの酸味は傷にはかなりキク。未体験の人は例えば口内炎だったとして生パイナップルを食べてしまった時のその痛みを想像して欲しい。あれがのど中に拡がるのである。
・・・手負いの患者にこんなもの出すとは・・恐ろしい所だ・・・
そう思ったが、まだ甘かった。

次の日の朝食。
トレイの上にはオレンジジュースが!!!
さすがに手を伸ばす気になれなくてトレイを片付けにきた看護師に「こんなの飲めないよ」と文句を言ったら代わりに牛乳を持ってきてくれた(あのときの看護師さん有難う)。
その日の昼、HIVで掛かっている外来へ点滴台をずるずる引っ張りながら暇つぶしに行き、そこにいたコーディネーター(体育会系女子)にジュース2連発の話をすると、
曰く「うちの病院も、なかなかやるわね(笑)」
おい・・・・・・

異文化体験ツアー

蔵人

ちょっとした用事で○○○市へ相方と日帰り旅行した。
以下はその○○○での不思議な体験を書き綴ります。

①金シャチにタッチ!
相方(注:○○○市在住暦あり)が是非行きたいというので開催中の○○○城博へ赴く。
○○○城は金シャチで有名なのだが、それがいま修復だか何かの加減で地上に降ろされていてしかもそれに触れるらしい。

(私: そ れ が ど う し た )

会場は悪天にもかかわらず結構な人手。金シャチタッチは60分の待ち時間らしい。それでも相方はどうしても触りたいらしくイソイソと行列に並ぶ。
待ってるうちに雨足が強くなってきた。それでも前後の行列の人々は諦めずに他愛もない話をしながら少しずつ前に進む。後ろの家族連れはおじいちゃんが孫に「金シャチには雄と雌があって、ちゃんと見分けがつくんだ。どちらかがね・・・」

(私: お お 、 幼 少 よ り 金 シ ャ チ 教 育 だ !)

1時間もしないで金シャチにはタッチできた。感慨深げにタッチしている自分の周囲の人々。そうか、そんなに嬉しいんだ。よかったねぇ。

(私: 感 想 ? 別 に ・ ・ ・ )

②台湾ラーメン
なるモノが○○○には存在するらしい。但し、台湾には無さそうである。なんだそりゃ。
元祖台湾ラーメンの料理屋に入って件のものを注文する。
ひき肉が入っていて辛い、という話を聴いていたので坦坦麺の様なものを想像していた。意外なことにスープは透明。しかし、上には真っ赤な唐辛子の刻みと大量のニンニクが盛られている。
食べる。想像通り辛い。しかし卒倒するほどでもなく平静を装いながら食べれる範囲である。それ以上にニンニクの香りが辟易する。麺は固めで味噌煮込みを彷彿とする生っぽさである。
正直言って、美味くない。二度と食べる気がしない味である。
こんなものが名物になってしまうなんてナg・・失礼、○○○の食文化って一体何なのだろう。

今まで結構この街には立ち寄っていた筈だが、改めて文化の違いを肌で感じた旅でございました。

プリンスメロン

蔵人

もう6月なので、スーパーや八百屋にはメロンが沢山並んでいる。
最近はマスクメロンに似た網掛けの甘いメロンが各種出回っているが、八百屋にプリンスメロンが並んでいたので懐かしくて買った。
普段食べるメロンといえば自分の中学生あたりのころはこれだった。今食べてみると甘さは網掛ほど甘くなくあっさりした感じ。

でもよく食べていた時代の記憶の断片がはらはらと浮かんでは消える。
人間は単純に甘さや香りの程度のみで美味しさを感じるのではなく、過去に食べていたときの記憶までも味に含めてしまうんだなぁ。
不思議なものですね。

蓮華

蔵人

昨年からだが、ベランダの桜の鉢に蓮華を育てている。
蓮華はマメ科の植物で、肥料になるので桜のためにもなると思い始めたのだが、蓮華の可憐な花もまた魅力的で、花の季節が終わるまでそのままにしてある。
今年も5月になってから紫色の花が沢山咲き出した。
御存知のとおり、5月は自分にとって一番タフな季節だったのだが、朝、窓を開けて、ベランダにしゃがみこんで蓮華の花を2・3分じっと眺めることが日課になってしまった。
別に「観賞しよう」と思って覗いているわけではなくて、気がつくとじーっと見つめているのである。多分1日で一番無心になれる時であり、伸び伸びと葉を伸ばし花を咲かせるその姿からエネルギーを貰っているのかもしれない。

今年はアブラムシの大発生で管理も大変だったが、元気を与えてくれた蓮華の花が沢山の種を実らせるまでもう少し見守ってあげたいと思う。

相対的な時間

蔵人

今年も一年で一番忙しい季節がようやく終わりつつある。
気がついてみると5月が終わっていた。世間ではGWというものがあるらしいが自分の場合は4月29日から5月5日の間で辛うじて二日だけが休日で、それが終わると毎日追われる締切を何とか凌ぎながらの日々が続いた。例年以上に今年は厳しい年だった。
辛うじてとった休日のうち一日を相方との日帰り旅行に当てたが、本当に1ヶ月前だったろうかと思うほど今となっては遠い出来事である。

時間というものはその時々の状況によってさまざまなスピードで流れているものであると思うようになった。1時間や1日、1ヶ月というのはあくまでも太陽と地球の関係から割り出したみんなの便宜を図るための基準であり、自分にとっての5月のようにやる事が山ほどあるときは物凄く密度の濃い時間が経過しているような気がする。

しかしなぁ、もうすぐ梅雨入りか。orz…

痛いカゼ

蔵人

ずっと尿酸値が高止まりの状態で、「いつ来てもおかしくないですよ!」と前々から医者にずっと脅され続けていたので別に驚きは無かったのだが、ついにその日が来た。
尤も先日のような食生活を実行して確実に後押しをしたのは間違いなさそうである。

痛くてまともに歩ける状態ではないのでタクシーで病院に移動する。
病院で整形外科を紹介してもらったのはいいが、「じゃあ、レントゲンとってきて頂けますか」と言われて痛い足を引きずって初めて気がついた。
この病院の整形外科はレントゲン室から一番遠い。私のように足を痛めている人間にとっては拷問のような遠さである。多分、健康な状態では分からないであろう。この病院のレイアウトがあくまでも病院側の都合で100%できていることを痛感。
繰り返し書いておこう。

この病院の整形外科はレントゲン室から一番遠い。
この病院の整形外科はレントゲン室から一番遠い。
この病院の整形外科はレントゲン室から一番遠い。

こんな所で書き込んだところでどうにもならないが、とりあえず憂さ晴らし。

診察が終わったら処方箋薬局へ。近道をして駐車場を抜けて行くのだが、その脇に見事な満開の八重桜。

そういえば以前にもこの八重桜を見たなぁ。
きっとこの満開の桜を見るためにこの時期に発症したんだろうな、ということにしておこう。