陽性者と家族の日記 “蔵人”

湿気た床

蔵人

毎年東京の秋雨のしつこさには辟易しているが、今年は台風の接近が多かったのか余計に雨ばかりでうんざり。
むかし有名な気象予報士が「天気には見えない『補償機能』みたいなものがあって雨が多い時期が続くとその後にそれを取り返すかのように晴れの日が続いたりするんですよね・・・」といっていたのを思い出す。
今年の空梅雨(気象庁はそうは発表していないけど)と10月の大雨はまさにその関係と思う。

今朝はまずまずの天気だがまだかなり湿気があるようで、床掃除をすると「お掃除ワイパー」の滑りが妙に重たい。塵が湿気を吸ってるよう。

ところで、都心部の小学校でインフルエンザが原因と見られる学級閉鎖が実施されたと聞いてちょっと驚いた。
インフルエンザウィルスは湿気に弱かったんでは・・・こんなに空気中ぴちょん君だらけの状態で一体どんなウィルスが猛威を振るってるというんだろう?
何か別の流行熱の類では?それとも集団仮病の学童スト?

まあ、真実はともかく、そろそろその手の話題が出てくる季節になったんだなぁ。
今度外来に行く時にワクチンを打ってもらおうかな。

まぁまたポエムのようなものですが

蔵人

今の世の中は「便利になること」を至上命題としている気がする。
でも、何故便利になることを望むのか?
それは、不便さを楽しむ余裕がなくなっているから。

そんなことを考えながら
傾きかけた上弦の月を眺めた。

瀑布のある駅舎

蔵人

いや凄い雨。
今日は早めに帰らないと電車が止まるかなと思い、駅に向かう。
ホームに着くといつものこの時間(18時過ぎ)より人がかなり多い。
電車はすぐにやってきたが、ナニこれ。
隙間が見えないほどのギュウギュウ詰め。
そんなに大して遅れている訳ではなさそうなのに・・・
自分だけではなく誰もが早く帰ろうとすると夕方の電車もこんなになってしまうんだな、と妙に納得。
ギュウギュウ詰めが嫌なので次の駅で各駅停車に乗り換えよう。

「ご利用ありがとうございます。御茶ノ水に到着です。」
さて、各駅停車への乗換はホームの反対側でとても便利なのだが、そこに思わぬ障害物が。。。
なんと、ホームの中央にもの凄い滝が出来上がっている。
「雨漏り」のレベルではなく、滝だ。
この駅舎はボロい。雨が降るとあちこちから雨漏りするのは知っていたが、まさかここまでとは。

今日の雨降りは確かに普通じゃないけど、これはさすがにマズ過ぎ。
駅舎改修の予算、おねがいだから少し取って頂戴よ。

航空写真

蔵人

ネットをしていたら、一枚の写真を拾った。
それは、国土交通省だか国土地理院だかのページに置いてある、今から30年前の航空写真である。
その写真には、当時の自分が住んでいた家の周辺が克明に写っていた。

新築中の駅
今はもう無い紡績工場
改築前の小学校(ボロかった。。。)
通学路
近くのお寺
友達と遊ぶために走り回った小路
賑やかだった街中の商店街

写真を眺めながら、かすかな記憶の糸を手繰っていく。
その後郊外に引っ越したあとすっかり忘却の彼方だった子供の頃の思い出が少しずつ蘇ってきた。

今思えばあの頃はとても楽しい時代だった。
もちろん、あの歳なりに嫌な事や悲しいこと色々あったと思う。
でも、毎日目先のことで頭が一杯で、将来を案じることなく天真爛漫な日々を送れたのは何と幸せだったのだろう。
・・・でも、やっぱり色々とそれなりに悩み多い日々だったかなぁ。

古い記憶は悪いものは徐々に薄れて良い思い出ばかりが強く残っていくというのはやはり真実かもしれない。

月の光

蔵人

台風が過ぎてようやく秋らしい空になってきた。
空気が澄んで、日が落ちると東の空には眩しいほどの月が。
自分が一番好きな季節がやってきたなぁ、と実感する。

今日の月齢は17日、もう欠け始めているけどもまだまだ明るさ一杯で、部屋の電気を消すとベランダには月明かりが灯る。
こういう時はハープの音色がよく似合うのでCDを引っ張り出して、お香を焚いて物思いにふける。

・・・何だか「癒されたいOL」の生態をそのまま具現しているようで、我ながら笑える。
でも、本当にいい雰囲気なんだよね。秋の月の光って。

にきび

蔵人

気が付いたらおでこの隅にぽちっとニキビのようなものが出来てしまった。
(・・・ちょっと待った、「青春のシンボル」だから、やっぱニキビかしら)

去年も似た様なものが似たような所に出来て、皮膚科で殺菌剤の塗り薬をもらっていたのでそれをつけることにしよう。

鏡をのぞく。

・・・おや、口の周りにも、ニキビのようなもの、もとい、ニ・キ・ビができているなぁ、こっちはもう枯れかかっているけど。
最近出張が続いてふだんの食生活が乱れているからかなぁ。ビタミン類とかが足りていないのかも。
きょうスーパーで今秋もののりんごを買ってきたからそれを食べよう。

今年のりんごは噂どおり、猛暑のおかげでとても甘くて美味しい。
甘さやビタミンだけではない言いようの無い「気」が詰まっている感じがする。
元気が出そうで、本当にご馳走さまです。

秋風が吹くまで

蔵人

出張のついでに京都に立ち寄って、ついに今回購入してしまった。
空薫セット。
香炉に灰を入れて、炭を熾してそこに煉香(練香)や香木をおいて香りをくゆらす、かなり趣味度と言うかオタク度の高いアイテムである。
煉香の空薫は平安貴族の嗜みだったというらしいので、いにしへのやんごとなき世界に思いを馳せるのも乙なもの。但し準備に少々手間取るので、その手間も楽しむほどの余裕のある休日でしか味わえないだろうが。

手には入れたが、まだ試していない。
何故か。これは炭を熾すもの。それから、煉香はどちらかというと寒い時期に似合うもの。
なので、お彼岸にかかったとはいえこのムシ暑い最中にやるものではなさそうである。
もっと涼しい乾いた秋風が吹き込んで来るまでもう少し待つことにしよう。

追憶

蔵人

入院のネタでもうひとつ。

入院してからしばらく食事が取れなかったので、丸4日間ずっと点滴をされていた。
点滴は初めてではないが、こんなに長い間打ち続けたのはおそらく初めてだったと思う。
この病院ではどうやら点滴針を刺すのはナースではなく医者の仕事らしいのだが、私の担当医はキャリアが浅そうで手つきも何だかぎこちがない。
不安は的中。2日で針の周りが赤く腫れ出した。ナースに報告して別の場所に差し直しすることになったが、また別の若い医者がこれがまたぎこちない手つきで針を扱うのだ。結局これも2日で駄目になりその時点で点滴打ち止めとなった。やれやれ。

点滴の後は腕が少し腫れて鈍い痛みが少し残る。
自分の相方がその昔点滴が上手く行かずに腕をパンパンに腫らしていたのを思い出した。

少し懐かしくて、つらかった記憶。

素朴な疑問

蔵人

世間が盆休みに入ろうかとする時期に、私は体調を崩して1週間ほど入院してしまった。
本当はその1週間で〆切りつきの仕事を片付けるつもりだったのだが・・・要は休め、という天命なのだろう、ということで諦めをつけ、点滴台に繋がれたまま本を読むのとテレビを見るだけの退屈な日々を過ごした。

退屈だが重症ではないので気晴らしに点滴台を押しながら病院内を時々ウロウロする。
1階に降りるのにエレベータに乗ったとき、途中階で外国人の少女が乗ってきた。どこかで見た気がする・・・と思ったら、この前ニュースに出ていた某中東国から来た少女だった。戦禍で頭に入ったままの銃弾を取り除く手術だったらしいが、全然元気そうだ。首尾よくいったのだろうか?

ふと思ったこと。
「何故一人だけ治療に連れて来るの?」

役に立たないもの

蔵人

ここの日記帳の入口見て、何か気が付きましたでしょう?
外国の方がここに参加されるみたいです。

んで、紹介文が英語で書かれてあるので当然中身も英語・・・でしょうね。
他の人の日記も楽しく読ませてもらってますので勿論この方の日記も
読みたいのですが、英語は正直読むのも話すのも苦手です。

なんで出来ないかと言うと、日常生活で必要でないからです。
興味があるわけでもなく必要でもない物を学習するほど酔狂ではないのです。

でも今は便利なものがありますよね。翻訳ソフト。
ほら、紹介文のページにもちゃんとリンクが用意されているじゃないですか。
とりあえずLyricさんの紹介文を翻訳してみましょう!

ジャン!出来た出来た!

・・・でも何か凄い変な日本語。英語のままで訳してない所もあるし。
「職業」「趣味」が何で出せない?それに文脈や文意完全無視の一字一句翻訳じゃん。
こらいけません。

では続きまして、自分の日記を日→英に翻訳してみました。

すげー。もう、めちゃくちゃ。
こうやってみると日本語での自分の文章の癖が分かります。
主語と述語と副詞とがまるできちんと組み立っていない、
よく言えば文学的、悪く言えば曖昧な、
散文とポエムの中間のような日本語ですね(笑)。

翻訳ソフトって、どれもこれもこんなんですかね?
もっと頭良さそうな意訳型ソフトってないのかなぁ?
ソフトで変換しやすいような文章に自分が合わせるのって、
真っ平ゴメンですもん、ね。