陽性者と家族の日記 “ひろき”

イギリス人の“気づかい”

ひろき

“気づかい“というと、日本独特の表現、コンセプトと思う方もいるかもしれません。確かに、相手のこと、または自分が所属する集団、社会のことを個人より優先する、というのは日本文化を語るうえで、よく議論されるテーマです。

ロンドンに住もうと思った理由のひとつは、この街の自由な気風、個人の権利を尊重する文化でした。でも、住んでみてわかったのは自由の中にも礼儀、相手を思いやる文化、イギリス人なりの気づかいがあるということです。

例えば、公共の建物のドアを先に開けた人が、後ろに続くひとにも開けたままにしておくというマナーがあります。オフィスでは、給湯室で紅茶を入れるときは、同じチームのスタッフの分もまとめて入れたりします。地下鉄の階段では、男性陣は見知らぬ人のベビーカーやスーツケースを運んだりします。

若い人も、年齢に関係なくこういったこと自然に行えるのは、それだけ社会にマナーが根付いている証拠なんでしょう。

 

エモーショナルな英国人

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イギリス人、ときいて、皆さんはどういうイメージが浮かびますか? 英国紳士、パンク、サッカー……、人によって様々だと思いますが、国民性となると、日本人と共通点があるという人もいます。ほかのヨーロッパの国の中には、イギリス人は遠慮がちだとか、人との距離を置きたがる、感情表現が控えめ、という人もいるようです。

今日は、ちょうど20年前にダイアナ元王妃がなくなった日。イギリス中、そして世界中で悲しむひとがいました。妃の死にしても、今年起きたロンドンのテロ、そしてビル火災にしても、大きな悲しみの際に多くのイギリス人がみせたエモーショナル(感情的)な一面は、私のとって少し驚きでした。

普段は少し皮肉屋で、感情表現が控えめなイギリス人が、メディアを含めて、感傷的になる、ある意味、当たり前のことなのですが、渡英7年目にして、イギリス人の新たな素顔です。本当は国民性なんて関係ない、人間てだいだい同じもんなんでしょうね。

最近、ちょっと暗い話題が多いイギリスですが、きっと笑顔を取り戻してくれます。今までもそうしてきたんですから。

引っ越し慣れ

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昨年の夏に続き、引っ越しをしました。以前のフラットのエリアよかったのですが、フラットメイトの数も3人で多かったし、何といっても不動産屋さんが何かにつけて料金を請求してくる(まぁ、ビジネスってそんなもんなんでしょうけど)ので、たまったもんではありません。

実は、引っ越しは苦手。荷物をまとめたり、掃除をしたり、得意ではありません。いい歳をして、引っ越し業者に頼んだこともないし、ましてやイギリスで引っ越しって、車の運転でさえおぼつかない、独り身の私には不安です。

いつものごとく、友人に手伝いを頼んで、タクシーで新旧のフラットを何往復かすることにしました。自分のペースで引っ越しができるし、赤の他人に荷物を預けなくてよいので、気楽です。

ちなみにイギリス人にきいたところ、通常、独り身の引っ越しであれば、車を借りたり、運搬業者に頼むのが主流だそう。日本の引っ越し業者のように気の利いたサービスはないようで、自分で荷造りなどをして車を手配したりするそうです。

今回は、友人の助けもあり、前回のときより“引っ越し慣れ“したようで、スムーズにいきました。もう大人なので、年相応に“引っ越し慣れ”していたいですね。

 

初!マラソン大会の応援

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ベルギーときいて、みなさんは何を思い浮かべますか?ビール、ワッフル、しょんべん小僧……。先月、週末を利用して、ベルギーに行ってきました。今回の目的はビール、ではなく友人がマラソン大会に参加するので、応援しにいくためです。

友人のためにお手製のメッセージボードを引っ提げて、ベルギーの首都、ブリュッセルに行ってきました。初めてのマラソン大会(正確にはハーフマラソン)の応援だったのですが、参加人数が多いのにびっくり。そしてなかなか友人を見つけられないのに、さらにびっくり。走馬灯のように流れていく人混みのなかから友人をみつけるのは至難の技です。

参加者は自由に走っていて、みんないきいきとしていました。参加することに意義がある、自分なりに楽しむ、という方が多かったように見えました。私も、と挑戦してみようかな、とは思ったのですが、夏だし、寒くなってから始めようか、と。

機会があれば、ぜひ挑戦してみたいです・・・たぶん・・・(笑)。

 

 

 

欧州のテロ事件

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イギリスのマンチェスターで数日前にテロ事件が発生しました。ロンドンに住んでいると、欧州のテロはとっても身近に感じます。実は今週末、ベルギーのブリュッセルで、友人がマラソン大会に出場するので応援にいきます。正直、人混みが怖い・・・。

でもこういった市民生活を恐怖に陥れるのがテロリストの狙いなのでしょう。家にこもってばかりいてはそれこそ思うつぼ。それにしても、自爆って、どんな精神様態だったのでしょうか。まずは犠牲者の方々に哀悼の意を表したいと思います。

そのうえで、自爆テロをするぐらいのエネルギーがどこからくるのか、テロリストを単に頭のおかしな人々、と割り切るのは簡単です。しかし、彼らも人間、そこまでの行動をとらせる恨み(私は政治的、歴史的な背景などはわかりませんが)があるのではないでしょうか。

人間である以上、恨みをコントールするのはとても難しい。綺麗ごとだけじゃないですから。でも、マンチェスターで花束を添え、連帯を訴える人々の姿をみると、これも人間なんだと救いをみたきがします。

残酷で恐ろしくもあり、美しく気高くもある、それが私たちの姿なのでしょう。

治験に参加

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近所の病院に治療を移したことは以前、こちらに書きました。病院が変わるとスタッフやお医者様の雰囲気も変わりますよね。大学付属の病院のせいか、以前の郊外の病院よりも若いお医者さんが多い気がします。

治療コーディネーターと相談していると、薬を飲み始めてから、ずっと続いている悪夢やめまいなどどいった神経系の副作用(私は現在アトリプラを服用)の話になりました。もう慣れたとはいえ、夜遅くに脂っこいものを食べると、翌日の副作用は正直、しんどい。

そこで、神経系の副作用がない薬の治験に参加してみてはどうか、と誘われました。治験というと、ちょっと怖い、面倒くさいと思っていたのですが、強制でもないですし、事前にリスクや治験の内容について説明を受けてみました。

納税はちゃんとしているのですが、イギリスの医療制度には本当にお世話になっていますし、ほかの陽性者のため、一番は自分の苦手とする神経系の副作用が緩和することを期待して、参加することにしました。

3週間に1回、平均1時間程度、診察やアンケートに答えたりするのですが、病院は家の近くですし、日本円で1回8000円程度の謝礼ももらえるとのこと。

自分のため、誰かのために少しでも役立てれればよいですし、自分にとっても新しい経験になると、ちょっと楽しみにしています。

初めてのカウンセリング

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ヨーロッパも長い冬のせいもあるのでしょうか、正直、ここ数か月、気持ちが落ち込んでいます。元カレから別れてから、非社交的になったり、自信を無くしたり。でも、海外で一人で住んでいると鬱になる余裕もありません。仕事にはいかなきゃいけないし。

そこで、イギリスの国民健康保険をつかって心理カウンセラーにあうことにしました。もちろん、これも無料のサービス。心理カウンセラーに会うのは私も初めてだったのですが、やっぱり心が弱っているときは正直に辛い、て誰かに助けを求めるのは大切ですよね。

初めてのカウンセリングをうけてみましたが、解決方法をすぐに教えてくれる、というものではなく、話をして、心の整理をしたり、考え方を変えて、自分で答えを見つけるのを手伝ってくれる、そんな感じでした。

簡易テストをしたところ、通常レベル、と診断されたので、世間的に言ったら重症ではないらしいのですが、心にも治療や休息が必要ですよね。ここは無理しないで、ゆっくり、心が回復するのを待つことにします。

 

ネットオークションで断捨離

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最近、イギリスのネットオークションにはまっています。買うほうではなく、売るほう。いらなくなったDVD、本、元カレからもらった思い出したくない品物(笑)などなど、探せば結構売るものがあります。しかも、こんなもの誰が買うんだろうと思うようなものが意外と売れるんです。

売って収入が入るのはもちろん、物が減ったり、ほしい人に渡せるという満足感、そして何よりも小学校でしたお店屋さんごっこみたいで、結構楽しめます。

でも、会社の昼休みに郵便局にいったり、商品を包装したり、お金を稼ぐのはなかなか簡単ではありません。結局、本業に専念したほうがよっぽど効率がいいような・・・。

まっ、断捨離だと思えば精神衛生にもよいですね。

死を思え

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新年はいつものように日本で迎えました。帰国したついでに新年早々、お墓参りに行くことに。家族と一緒に、親戚のお墓と自分の家のお墓を訪ねました。実は父方と母方の家のお墓は九州にあるのですが、将来的にはその墓から関東の実家の近くにある今回訪ねたお墓に移そう、という計画をたてています。

お墓のこと、まだ30代の私が考えるのもなんだし、陰気ですよね。でも、お墓って、最後に自分が入るところです。人生の最後をイメージするって、僕にとってはとってもポジティブなこと。

同性愛者で陽性者であると、孤独死するんじゃないかとか、病院で亡くなるんじゃないかとか、色々なことを想像してしまいます。でも、お墓だけ決まっていて、そこに葬ってもらえるなら、先に待っててくれるだろうほかの家族にも合流できるし、あの世も悪くないかなと。

お墓参りをして、死を思う、それは今目の前にある人生を考えることにもつながります。

5年お世話になった病院

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先日、5年間お世話になった病院を変えることにしました。仕事場と反対方向でしたし、家の近くにあるロンドン都心の病院に変えようと。

特に手続きをする必要はなく、新しい病院に直接にって、そこで以前の病院のことを伝えられれば、本人の同意を得て、今までの治療の情報などが転送されるそうです。

それにして、イギリスの病院は国民健康保険制度なので基本無料。無料なのに一生懸命、診療してくださったお医者さん、看護婦さん、ヘルスアドバイザー、そして受付の方々、本当にありがとうございました。

最後の診療日は、おかげさまで5年間、健康に過ごせました、とお礼しました。

最初は言葉や文化の違い、そして制度に不安があったのですが、本当にお世話になりました。違った面からイギリスという国の一面を垣間見たような気がします。Thank you!