陽性者と家族の日記

みかさの山に・・・

つばさ

 娘が学校で百人一首大会をやっているので、
ここのところ毎晩、覚えるのを手伝っているのだけど、 
「天の原ふりさけみれば春日なるみかさの山に出でし月かも」
という安倍仲麿のうたを久しぶりに見て、
すごくなつかしいような苦しいような気持ちになった。

 海外に住んでいる時に、HIVに感染しているということがわかり、
「日本に帰れるのかな」という想いでいた夜に月を見て、
このうたがふと心に浮かんだことを思い出したから。

 私は故郷に帰ることができて、今、
小さい頃からみなれた山々を見ているわけだけど、
この人は結局、中国から帰国できなかった。
なんか、時代も状況も全然違うのだけど、
やけに気持ちがわかるような気がして、じーんとなった。

 

 

きんかんの丸かじり

蔵人

数日前八百屋できんかんを一山買った。
最近はきんかんをそのまま丸かじりするのが好きになった。微かな甘味と酸味、皮を噛締めた時の独特の香りが癖になる。
のどにもいいしね。

今日はスーパーでぽんかんの詰め放題をやっていたのでつい買ってしまった。
ぽんかんはみかんのように食べやすくていよかんのように香りがいいので毎日頂いている。小粒のぽんかんを袋にぎっしり詰めてレジへ。

家に帰ってふと気が付くとテーブルにきんかんの山とぽんかんの山が出来上がってしまっていた。
ちょっと異様かもしれない。
ま、でも好きだから多分すぐに減っちゃうでしょう。

ベランダにやって来るヒヨドリにもお裾分けしましょ。

my sister called the other day

Lyric

my sister called the other day. it was her birthday and she felt a new sense of importance in her life. unfortunately, on a day full of promise her hairdresser died. all of 26, another life lost to the MONSTER. that’s what i remember a woman calling the 4 letter word back on the east coast. from that thing?” i asked. from “that thing” she said. we never verbalize the 4 letters because of my clever nephew who is always around. also

中心じゃなくて背後から?!

ガジ

君は覚えていないだろうな。

朝からもやもやした気持ちで家を出て、
通勤電車の中や仕事中、ふと集中が途切れると
かの時期のことを思い出して一日を過ごし、
夜に帰宅していつものように二人で晩ご飯食べた。
そして、のんびりとテレビを観てた。

たまたま君は、こっちにもたれかかって
横顔をボクの背中にくっつけて
流れるアイドルグループの新曲を
「この歌、意外と簡単なんだよ」といいながら
画面にあわせて歌ってたね。

「・・・・君が必要さぁ~・・・・♪」
まだ、うる覚えなのか、単なる練習なのか
とても上手とは思えなかったけど、
聞き慣れた声が奏でるラブソングが
耳からだけでなく、背中からココロに響いてきた。
不覚にも泣けてきてしまった。

君は意識してないよね、きっと・・・・
その日がクスリを始めてちょうど二年目の日だってこと。

太巻き寿司

つばさ

 今日は節分。鰯の頭を柊の枝に刺して戸口に挿して、
夕食後には豆まきをすることになっている。

 一番うれしいのは、太巻き寿司。
そんな習慣、昔からあったのか?!と思っていたけど、
すっかりうちでもこの習慣を取り入れて、
今年は母がすごくおいしい太巻き寿司と
娘の大好きないなり寿司を作ってくれた。

 今年一年間、無病息災でありますように。

 

最近の愛読書

ガジ

最近、会社で持たされている携帯を機種変更した。
数字ボタンのいくつかが押したらへこんだままになって
変更を余儀なくされたのだが
使い始めて一年半でダメになるとは・・・・

ということで、ここ数日は分厚いマニュアルが通勤時の
愛読書となっている。
おそらく大した機能は使わないけど、説明書好きの
自分は結構、楽しんでいる。

先日、帰りの電車の中でメモリーダイヤルの仕方を勉強しながら
ふと「自分の個人携帯には何人登録されてるか」を
再確認してみた。
とても100件には及ばない。
しかも日常、実際にかけているところは何件だろう?

普通、平均はどれくらい登録されているのか、
他の人が気になった瞬間だった。

日曜朝の…

つばさ

 最近、特に予定のない日曜日は少し遅めに起きて、
近くの喫茶店にモーニングサービスを食べに行っている。

 娘と2人、ビュッフェスタイルのおいしい朝食をいただいて、
今日の休日をどう過ごそうかとか、今週あったこととか、
来週はどんな週にしたいかとか、ゆっくり話す。

 平日もかなり話をしているのだけど、
まだこんなに話すことがあったのかと思うくらい、
お互い、いっぱい話をする。

 すごくゆったりして幸せな時間。

社内の一風景

ガジ

海外出張している会社の先輩が体調を崩して
予定を切り上げて帰国することが話題になった時に
何人かの会話の一部抜粋で、
SARSにでもかかったのでは?と冗談混じりに話してたところ
(自分の背後で会話は進んでいて、仕事してました・・・・)

上司 :「いや、AIDSにかかったんじゃないか?
この前、テレビで増えてるってやってたぞ。」
OL :「AIDSは空気感染しないんですよ、
ね?ガジさん(と、突然振られる)」
ガジ :「(振り向き)確か、そうだよ。」

会話をやり過ごし、内心はドキドキしながら
職場の悪条件を再認識した。
きっと上司の中には「感染症」の感染経路などに
興味はないのだろう、悪気も何もなく。

出会い

つばさ

 最近、ある本がきっかけで、
会社でただ毎日お昼に世間話をしていただけの人と、
急に近い関係になった。
お互いの価値観とか生き方にかかわるような、
話ができる人と出会えて本当にうれしいなあと思う。

 でも、出会って6ヶ月経ってから気づくなんて、
ちょっと損をした気分。
きっと、そんな出会いがあるわけないと、
無意識に自分の心を閉じていたのかも。

 彼女とはこれからいろいろ話をしていこう!
 

後輩

蔵人

さて、自分の職場(チーム、と呼んだりしている)にようやく新人がやってきた。
本格的な新人の投入はなんと自分以来となるので9年ぶりとなる。
年は干支にすると丁度一回り下になる。
うーん。やっぱり見た目若いです。
第一印象は「老けた高校生?」って雰囲気で生意気な感じがない。
かわいいなぁ。。。って、邪な事は考えてなくてよ。念のため。

さて、当然自分が教育係(お局じゃないわよ)となる訳だがこれが結構気を使う。
全く放置するのも当然NGだし、余りにも手取り足取り教えてしまうと本人が考える作業をしなくなり仕事の質が低下する。
新鮮な頭でモノを考えるのはとても大事なこと。

そして
「蔵人さん、これを確かめるのは何を見ればいいんですか?」
「○○って、どういう書類ですか?」
なんて、自分ではもう当たり前のように認識している書類や手続が彼にとっては本当に初めて触れる事だと分かった時、変な話だが自分もびっくりしてしまう。

十年近くの間に、自分も随分慣れっこになって、妙な垢が付いてしまったんだなぁ。
新しい人が加わるというのはとても大事なことだね。