陽性者と家族の日記

恩返し

田舎のいとこの結婚披露宴で、乾杯の挨拶を依頼された。
30代の自分がそんな大役を任されるとは
夢にも思っていなかったし
(事実、自分より相応しいであろう年配者が
出席する事も判っているので・・・)
割と時期が直前のところ、急に頼まれたのもあって
正に「晴天の霹靂」とはこのことか!!

祝辞の挨拶などは、自分の結婚式にも当然ながら
お世話になった人にお願いしたし、スピーチを
していただいた、そういった恩は巡り巡って
他の人に返していかなければと思い、快く承諾した。

しかしながら、果たしてこういう身である自分が
人様の門出を、出席者を代表して祝福するのは
いかがなものか?と思わずにはいられなかったが、
「わざわざお願いしたいと言ってくれるということは、
それなりに世話になった気持ちがあって、それは
一朝一夕で築いたものではないでしょ?」と
嫁さんに後押しされて、「こんな自分が僭越ながら」
という気持ちが盛り上がってきた。

とても単純な自分に笑ってしまうが
やっぱり、人の役に立てるというのは
うれしいと感じる。
病気が発覚して、その事を強く感じる機会が
増えたような気がする。

あとは、いとこの晴れの門出の足を引っ張る事の
無いよう、慣れないスピーチの練習をするのみ・・・
いささか不安ではあるが。

ガジ

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