陽性者と家族の日記

遅い者勝ち

昨夜、「東洋医学から見た、今のこども達」という講演会へ行ってきた。
ウン、ウン、と、頷きながら聞くことが多かった。

昭和20年から現代までの時代考証と病気を対比していく中で、
30年代に「高度経済成長の幕開け」とともに、
「早い者勝ち、間違わないもの勝ち」の時代になってきた。
と、講演者は解説された。

私は何をしても遅いんですよ。食事も遅いしね。
急がされると、間違うんですよ。
なんでこんな間違いをしたんだろうと思うようなミスをね。

と、おっしゃる。
まさに、私と同じ。
私も、周りの方々に、
少しでも速く、という訓練を推さない時から受けてきたから、
ゆっくり進むには、練習をしなければ出来ないようですよ。
ゆっくり動いてみると、見えるものが変わってきますよ。
心の収まり方も変わってくるようですよ。
速くと遅くとでバランスが取れるのでは~。
間違ってもいいんですよ~。
と、言い続けている。

時々、後出しジャンケン、負けた者勝ち。
のゲームなどをしてみたり。

告知を受けた13年前。
意識して出来るだけゆっくり歩いた。
後ろから来る人がみな私を追い抜いていった。
必要な用事以外に約束をしないようにした。

私は、心身ともに傷ついている。
そのショックが癒えるまでは、労わってあげなくっちゃ。
と思っていたようだ。

生きているあいだに、何かをどれだけしなければならない。
とかってあるのだろうか?
生かされているあいだ、楽しんで生きればいい。
ただ、生かされているというのは、まだしなければならないことがある。
ということでもあるのだろう。
それを、いかに楽しみながらできるかのゲームなのかな。???

能率と効率を基準にするところからできるだけ身を離しておきたいなぁ~。
正しいことを基準にするのではなく、楽しいことを基準にしよう!

と、今は思っている。

たんぽぽ

陽性者と家族の日記 へ