陽性者と家族の日記

あいまいさの優しさ

ここ数年、毎年年末は日本で過ごすようにしています。帰国するたびに知人や友人らが会ってくれるのですが、会う人全員に私のセクシャリティについて話しているわけではありません。

中でも、ありがたいことに元上司夫妻と再会する機会があるのですが、おそらく、お二人は私のセクシャリティについて知っていて、あえてきかない、しゃべらない。それでも、会話は弾むし、会って楽しいし、気まずいことはないんです。

こういうあいまいさ、イギリスにいるとなかなかないような気がします。お互い分かってて言わない、触れない、とても日本的な対処の仕方です。以前はそれが苦しかったのですが、そのあいまいさに含まれた優しさを最近、感じることができるようになりました。ありがたいですね。

ひろき

陽性者と家族の日記 へ