陽性者と家族の日記

闇の違い

ロンドン東部には、その昔、切り裂きジャックが出没したというエリアがあります。産業革命のころに栄えていただろうそのエリアを今歩くと、はやり暗い。。。何もない、という暗さではなく、その昔、何かがあった、誰かがいたのであろうという暗さ。

イタリアの中世の町並みを歩くと、闇はさらに深いように感じられます。石畳の石、ひとつひとつに人間の様々な感情や記憶が染み込んでいるような粘着性のある暗さです。

日本の闇というと、明るいですね。東京なんか、闇がもはや“暗闇”ではない。一方で、京都の闇は温かい気がする。

よく、国によって気候や日差しが違う、と言いますが、ヨーロッパに住んでいると日本より街灯が暗いだけに、闇にも色々違いがあることに気がつきます。

ひろき

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