陽性者と家族の日記

イギリス人の“気づかい”

“気づかい“というと、日本独特の表現、コンセプトと思う方もいるかもしれません。確かに、相手のこと、または自分が所属する集団、社会のことを個人より優先する、というのは日本文化を語るうえで、よく議論されるテーマです。

ロンドンに住もうと思った理由のひとつは、この街の自由な気風、個人の権利を尊重する文化でした。でも、住んでみてわかったのは自由の中にも礼儀、相手を思いやる文化、イギリス人なりの気づかいがあるということです。

例えば、公共の建物のドアを先に開けた人が、後ろに続くひとにも開けたままにしておくというマナーがあります。オフィスでは、給湯室で紅茶を入れるときは、同じチームのスタッフの分もまとめて入れたりします。地下鉄の階段では、男性陣は見知らぬ人のベビーカーやスーツケースを運んだりします。

若い人も、年齢に関係なくこういったこと自然に行えるのは、それだけ社会にマナーが根付いている証拠なんでしょう。

 

ひろき

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