陽性者と家族の日記

ありたい未来を実現するための第一歩

前回、「ありたい未来を実現できるかは、自分次第。」という日記で、カミングアウトについて気持ちを整理しました。2ヵ月近く経ってしまいましたが、先日、ありたい未来を実現するための第一歩を踏み出しました。

彼の自宅で夕飯を一緒に食べた後、「話したいことがある」と口火を切り、「実は、僕は、HIVに、感染している」と静かに伝えました。そして、「Living with HIV」の冊子を手渡しながら次のように続けました。

・これまでの“接触”のなかで感染の可能性が高い行為はないので不安がらないでほしい
・とはいっても感染の可能性はゼロではないので、検査を受けてほしい
・僕自身は1年以上通院し経過観察を続けていて、ウイルス量が少ないことや免疫が普通の人と変わらないことを確認している
・近々身体障害者手帳を申請し、今年中には治療を開始する予定
・やっと自分の中でHIVに感染していることが自分自身の一部分でしかないと思えるようになった。普通の人と変わらない生活を送りながら、普通の人と同じように人を好きになった。それがあなただった
・僕とセックスをしたくなければそれでもいい。他の人としたくなったらしてもいい。それでも僕は、あなたと未来を歩んでいきたい

彼は当初、相当動揺しているように見えましたが、最終的には「これからもよろしく」と言ってくれました。

自分の中では大きなことを成し遂げたような充実感が確かにありますが、これで終わったのではなく、本当の始まりはここからです。ずっと一人で向き合うつもりでいた自分の病気のことを分かち合える人ができたことは自分にとってはプラスですが、相手にとっては少なからず重荷になるかもしれない。相手に支えられながらも、自分自身も相手を支える存在でいられるよう、そして、彼のありたい未来を実現するために必要不可欠な存在でありたいと思いました。

さしみ

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