kon/会社員 東京在住
僕の場合、再就職だったのですが、就職活動中に、HIVのことを会社に言うべきかどうか随分考えました。入社時の健康診断や、健康保険、仕事をしながらの服薬や通院など、病気を隠すことで問題になったり、ストレスになったりしないだろうか。
でも、逆に病気のことをオープンにしたら雇ってくれないんじゃないかって・・。
結局、障害者雇用枠での就職活動がメインになりました。十数社たて続けに断られて、かなり落ち込みましたが、話しのできる人事担当者と会えたのがチャンスでした。その会社に採用が決まりました。
今現在、人事担当者と、配属先の直属の上司、健保担当者の3名のみが病気のことを知っていますが、この3人が了解していることで、健康診断、健保、服薬、通院といった心配事は、まったく問題なくなりました。
今になって考えてみれば、オープンにするのか、隠すのかといった、二者択一の問題ではなくて、会社の組織をよく理解してから、「誰をおさえておくと働きやすくなるか」「どの程度の範囲で情報をコントロールするか」というように考えればよいのだと思います。
これから新卒で就職する人は、その辺のポイントが見えてくるまで(したたかさが身に付くまで)よけいなこと言わないのも手かもしれませんね。
むしろ僕が問題だと感じるのは職場での人間関係です。直属の上司以外、同僚は誰も病気のことを知りません。やはり、長い時間いっしょに過ごしているわけだし、仕事以外の話だってするのですが、必要以上に距離をとっている自分がはっきりわかります。
ときどき「ずっとこんなで良いのかな?」と思うこともあります。これがストレスになるようだったら、また次の手を考えます。今はとにかく、仕事がもっとできるようになって、自信を持って対等に話しができるようになることの方が先決かも・ ・。