ちゅらかーぎ/沖縄本島在住 男性 ゲイ 40代
自分の住んでいる地域では、情報はほぼ拠点病院のみにならざるを得ません。けれど病院や役所も経費削減の折り、ケースワーカーも契約職員で入れ替わりが激しく、最近はHIV関連のスキル不足も目立ちます。
役所も同様で、あくまで自分の管轄の範囲内の事しか情報を持ち得ない様で、HIV全般にわたる細やかな対応は期待できません。
陽性者を支援する地域に根差したNGOが存在しない事で、病院と役所などを繋ぐ橋渡し役が存在しないのも、情報入手を困難にしている要因だと思います。医療や福祉に関する情報は自分から積極的に求めて行かなければ入手は難しいのが実情で、インターネットで情報を集めたり、ピアミーティングやSNSで陽性者同士のネットワークを広げ、お互いの持つ情報を提供し合ったりして情報の不足を補っています。
医療サービスの中では特に歯科治療が難しいと感じています。それでなくとも拠点病院でのHIV診察のために平日に休みを取らなくてはならないのに、それとは別に、平日日中に頻繁に仕事の休みを取って拠点病院の歯科に治療に行く事は、週末や夜間でも診察している開業医があまたある中では会社の理解を得にくく、現実的には難しいのですが、かといってHIVを告知して診察を受け入れてくれる開業医の情報もほとんど存在しないため、やむを得ず告知せずに一般開業医に週末に治療に行かざるを得ない場合もあります。