HIV/エイズ よくある質問・みんなの回答集

地方で生活しています。医療や生活に関する情報の少なさや、サービス利用の難しさをどう補っていますか?

茶畑の星/ゲイ 30代 静岡在住

自分が地方に住んでいて不安に思うことは、 「周囲に病気のことがばれないようにするにはどうしたらよいか?」と言う事。狭い地域に住んでいて毎月頻繁に病院に行けば知り合いに会う事の可能性は高く不安要素が多いです。

また、地方の病院はHIVを専門に診ている科がなく診察日が限られています。 また、「満足のいく治療が受けられるのだろうか?」と言う不安もありました。 自分の住んでいる地域にも拠点病院は3つありますが、診察日・患者数を聞いて、どの病院に行くのも躊躇しました。
自分は病院を決めるにあたってインターネットなどで情報を集め、都内の病院に行くことに決めました。決めた理由は
・周囲にばれる可能性が低い
・診察患者数が圧倒的に違う
・月に1回の診察に通えない距離ではない
・診察日が仕事に併せて選べたこと

しかし、風邪やその他の軽い病気で長距離を移動して診察に行くのは大変です。その事を主治医に相談したところ、地元の拠点病院にカルテを作っておくことを提案され、紹介状を書いてもらいました。このように自分は病院を使い分けた方法をとっています。

HIVの治療は薬剤のカクテル療法が主流ですが、やはり地方と都内での専門医の知識の格差は否めません。自分が通っている病院でも、地方から治療での分岐点で相談に来ることが多いそうです。(例)・投薬の開始時期などの相談/薬の種類の選択や変更の相談/薬疹などの症状。このように、病状が安定しているときは地方で、治療での分岐点などに来たときはセカンドオピニオンとして診療数の多い都内の病院にいくことも方法の1つだと思います。

治療を始めるにあたって重要なのが、役所に申請する書類等です。HIVの投薬療法を始めるには、障害者自立支援法の諸手続きや障害者手帳の交付を受けなくてはなりません。地方の拠点病院でもソーシャルワーカーの制度を導入している病院であれば、最大限にプライバシーを配慮しながら相談にのってくれます。自分の場合は、全ての役所へ関する届出や資料などは、ソーシャルワーカーが病院を通して全て行ってくれました。自分が直接市役所にいく必要がなかったので、とても助かりました。 市役所から送られてくる書類に関しても、自宅ではなく病院経由で通院の時に入手するようにしています。

地方で一番大変なのが、心のケアの部分だと思います。自分も「孤独感や病気に対する不安感や恐怖」を持っていました。この不安や孤独感は地方に住んでなくてもみんな同じだと思います。自分はHIVのボランティア団体にコンタクトするという行動を取ったことで環境や自分の状態が変わりました。地方はボランティア団体のない地域が多いと思いますが、 どんなところでもいいので一回行動を起こして連絡を取ってみると「きっと変わりますよ」自分そうでしたから。

その他の回答

HIVの感染不安の人、HIV検査前の電話相談

東京都HIV/エイズ電話相談(東京都委託事業)
03-3227-3335
月曜日〜金曜日 12:00~21:00
土曜日/日曜日/祝日 14:00~17:00

ゲイによるゲイのためのHIV/エイズ電話相談(Gay Friends for AIDS)
03-5386-1575
土曜日 19:00〜21:00

HIV陽性者と確認検査待ちの人、そのパートナー、周囲の人のための電話相談

ぷれいす東京 ポジティブライン(厚生労働省委託事業)
0120-02-8341やさしい
月曜日〜土曜日 13:00〜19:00
木曜日 15:00〜18:00(HIV陽性の相談員対応)

HIV/エイズ よくある質問・みんなの回答集 へ