kyon/40代 女性
仕事を続けている状態で告知されたということは、おそらくエイズを発症していないうちに感染がわかったということなので、非常にラッキーなことだと思います。私は不覚にもエイズ発症して危篤状態で告知されたので、仕事にもどるまでちょっと大変でした。
息も絶え絶えな状態で「先生、いつから仕事できますか。」と聞いて、主治医から「その質問、ちょっと違うんじゃない?」とあきれられていましたが、それでも、仕事はやはり人生の大切な一部だと思うので、闘病する気力を保つのに目標としました。
もちろん、仕事が人生のすべてではないので、仕事をしなければならないということはないと思いますが、何らかの形で社会の中での役割があることは、自信を持って充実した人生を送るために必要だと感じます。人間は周囲とのコミュニケーションを通じて生かされていると思いますし、仕事によって得られる達成感、充実感、自尊心、そして、自分がこの世界に必要な人間だと感じることは、何ものにもかえがたいと思います。
もちろん、健康状態には今まで以上に気を配らなければならないことも多くなると思いますが、場合によっては、通院に便利な、そしてストレスの少ない仕事に変えることはあっても、できる範囲で続けられてはいかがでしょう。不都合なら職場にも感染の事実を伝える必要もないと思います。自分の生活の質を高める最善の状態は、と考えれば、答えは出てくると思います。