HIV/エイズ よくある質問・みんなの回答集

発症してはじめてHIV感染を知りました。これからどうなってしまうのでしょう。とても不安なのですが・・・。

夜明けのマイウェイ/首都圏在住 30代

かなりの重症でした。早5年が経ちました。当時、急に体調が崩れ入院して対処療法していたのですが、一向に改善の兆し無く、この検査に踏み切って判明しました。体重は、20キロほど落ち、食欲は余り無く(というより何を食べてもおいしくなく、時に甘いものも苦く感じたり・・・)、その頃は連日40度近い高熱が出ていました。

色々なところの機能がダウンしていく中で、仕事は「休職」→結局自主退職に追い込まれました。

1年入院して得られたものは、世間の厳しさと・親と相方が心の支えになってくれたこと、ホント地方の医療機関でしたが人々の偏見の無い暖かな対応でした。

入院中に検査を実施することになり、その1週間の間は苦痛以上の何者でもなかった。結果が出た時は既に「まな板の上の鯉」検査するときにはもう+かーかは決まっている。それが紙になって出てくるだけ、だからーだったら「セーフ!!」と喜べるけど+だったら四の五の言ってないでやることやらないとと、そう思ってました。

告知のとき、医師がなんとも口ごもってホントに申しわけなさそうな表情でいた。「何?」ときいても「う、ウ~ン・・・。」仕方ないから「駄目だった?」と聞くと小さくうなずくばかり。(変な話、立場が逆のように思えるけれど、地方の非拠点の医師だから仕方なかったと思うし、ましてその2日前には悪性腫瘍の宣告をされているから。)

相方と親だけには話した。ひょっとすると思わしくない結果になることも十二分に考えられたから。相方も忙しい中、新幹線と在来線を乗り継いで片道5時間はゆうにかかるところをホントチョクチョク見舞いに来てくれた。

地方の拠点病院に転院して間もなく、なにげなくつけてたTVで恒例「24時間テレビ愛は地球をすくう」をやっていた。いつもは「ふ~ん、またやってる」程度なのだけれど、なぜかその後に情緒不安定になってしまった。何もする事が無くなる夕方前、暇つぶしに売店にいくのにエレベーターを待っていると何の意味も無く急に涙があふれて止まらないのである。それも夕方前の時間になると決まって。それ以外はケロッとしている。そんな日が2週間余り続いた。あの時それまでは意識していなかったもの:人生のゴールが静かに足音を忍ばせて急に目の前に迫ってきたことを感じていた。

24時間点滴が数ヶ月も続き、その間も抗がん剤・HIV治療薬・放射線照射・クリーンルームでの面会謝絶の日々、体はだるい・いうこときかない、体力は落ちる、髪の毛は抜ける、手はつってしまうので長い時間ペンがもてない・・・色々ありました。こんなあたしも、今体重がいいのか悪いのか元に戻り・・・。

仕事を失うと、ご時世もありますが再就職は決して平坦ではありませんでした。長期入院となると、筋力が衰え外出の際に必要以上に時間が必要となります。あと手が疲れやすく、文字を書いてもキーボードを打ってもスグにしびれたりつったり。

内科混合病棟にいると色んな人々に出会い、悲喜こもごもいろんな場面を垣間見たりして人生観も少し変わったと思います。いつかは皆たどる道、不老不死の人はいない。限られた時間だから大事にしなくちゃ!と思いました。だからいつまでもクヨクヨしてないで顔を上げて歩かなくちゃと。医者にもそういわれた。

併発した病の生存率は3年後には50%を切る。データ上は同じでもクヨクヨとしがちな人はナゼだか治療の効果があまり上がらない傾向がある。病は気からという言葉があるけれど、どれだけ医学が進歩しても最後は本人の気持ちが大きく作用していると思うことが色んな患者を診てきて思うと。

だから、無理にとは云いませんが、ケセラセラ(何とかなるさ)ぐらいに精神面は過ごして欲しいと。

今は以前に比べると予防等の啓蒙活動や僅かながら医療面での進歩などもあり「(かなり)重症」になってから判るということは少ないと聞きます。が、油断をしているとヤハリとんでもない事態になってしまいます。

東京などでは大勢の人の中で周囲を気にする事が少ないのですが、それ以外の地域ではこの「周囲の目」が気になってなかなか「検査」にいきにくいという現状があると思います。これは検査を受けることよりも、「万が一そうだったら・・・。」という底知れない不安からかと思います。ですから「発症」する前に予防と検査に心がけて欲しいのです。

いま、都市部の病院に通院していますが、入院していた病院とは時々やり取りしています。普段は見過ごしがちな場面で「やさしさ」を感じ、そのやさしさを次の誰かにと思いながら過ごしています。

その他の回答

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