ライト/海外生まれ育ち 20代後半 男性同性愛者 都内在住
<彼氏はHIV+ 告知されたきっかけは告白と同時>
正直、打ち明けられた時は涙が出そうで、泣きそうになりました。
彼に「あなたを大事にしたいから付き合いたいのですが、実はHIVなんです」と言われた瞬間、頭が真っ白になり、涙が出そうになったのですが、すぐに「泣いちゃだめだ」と自分の中に自分の気持ちを撃ち殺しました。彼に気付かれて「あなたが泣きそうになったけど、大丈夫?」って言ってくれましたが、冷静に「あなたを大切に思ってるからHIVなんか気にしないから」と彼に言ったら、彼が「じゃ、付き合ってくれますか」と、その時まで彼の見た事のなかった笑顔で言ってくれて、そして付き合う事になりました。
当日は彼にいろいろ聞きたかったけど、あまり触れない方が良いと思って、駅まで一緒に歩き、ちょっと感情的に「今まで僕の身内にHIV+の人はいなかったし、知識は基礎レベルなんだけど、HIV感染したらどうだかと大体な感じでしかわからないのですが、長生きできるのはわかるけど、長生きすること約束してね」と言ってしまったのですが、彼が優しく「大丈夫だよ」って言ってくれて、凄く安心しました。
次の日になって、彼氏を失うことが何よりも恐怖で自分の中にHIVの事の処理ができてなくて、会社を休んで、丸一日泣きながらインターネットで日本語や英語などで完治ができる治療を探すために、必死にいろいろ検索してみました。結局、未だに完治のできる方法が残念ながらないとわかって、さらに不安になり、とりあえずHIVに関する情報収集をしようと決めました。検索した結果の中にweb NESTのサイトを発見し、HIVに関する情報や電話相談までさせて頂き、とっても安心しました。
付き合い始めて少ししか経ってませんが、気持ちは変わってないし、HIVとの戦いを続けるし、いつか完治のできる治療が現れるまで希望をもちながら彼氏を支えたいと思うし、HIV+だからと差別を感じさせないような言動や行動を取れず「HIVの影があるかもしれないけど、HIVだからって好きって気持ちは変わりませんよ」と伝わるように頑張りたいと思ってます。
これから参考にされる方に、僕から教えることがまだ少ないかもしれないけど、打ち明けられたってことは、あなたが相手に対して相当信頼のできる存在と思われているから、その気持ちを素直に受け取ることと相手がHIV+になったからって相手に対する気持ちが変わらないとしっかりと伝わることがとっても大切だと思います。そして相手が感染したからあなたも感染するとは限らないので、相手を大切に思ってるのなら、予防対策などを調べてみたらいかがでしょうか。きっと、僕みたいに安心すると思いますし、相手と普通な暮らしや付き合いができると思います。