HIV/エイズ よくある質問・みんなの回答集

パートナー/家族がHIV陽性だということを自分の身近な人にも話すことができません。自分ひとりでかかえていかなければならないのでしょうか?

田舎もん/40代 ゲイ 九州

<パートナーからのアンサー>
自分は、パートナーが感染していると打ち明けられた時、感染がどうとかいうよりこの人が好きなんだ、大切なんだという事が心の中ではっきりした形で現れました。

感染自体に対する、不安が全く無かったと言えば嘘になりますが、自分の中では、さほど大きな問題では無かったからです。

この様な境地にいられたのも、実はその当時、自分も体調不良が続きHIVに感染したのではないかと恐れから保健所へ検査を受けに行った経験があるからです。検査の結果は陰性でしたが結果が出るまでの一週間は本当に思い詰める日々でした。もし感染していたら、もし自分が感染していると人に知れたらどういう状態になるのだろうとか、生きて生けるのかと夜も寝れない日が続きました。一週間後陰性とわかった後、逆の立場で考えるようになりました。もし身近にいる人が陽性者と知ってしまった時、自分はどういう態度を取るのだろうかと自問自答を繰り返す様になりました。また、HIV/AIDSについての勉強もしました。その様な中でパートナーと出会ったのです。付き合い出してしばらくしたある日、すごく深刻な表情で、障害者手帳を渡されました。中を見ると『免疫機能障害』と書かれてあり、直ぐにHIVと察しました。その時不思議と自分の中で、自問自答していた答えがはっきりしたのです。陽性者だろうが無かろうが、自分の中では対した問題では無いという事に気付いたのです。

前置きが長くなりましたが、自分のケースの場合、HIV/AIDSの知識と現在の医療状況が少なからずあったからこそ、冷静な対応が取れたと思います。もし、何も知識が無い人にいきなり話したら、話された方も心に準備がない為、どのように行動してよいかわからなくなります。話す側もただ話したいではいけないのではと考えます。

Q3のケースの様に自分一人では抱えきれない悩み、秘密を抱え込んでいる人は、一人で考えこまずに、そして、身近な人に話す前に東京のNEST(HIV陽 性者とそのパートナー・家族のための話し合い、情報交換、交流ができる場)等へ参加されてみてはいかがでしょうか。その中で、少しでも心の重荷を軽くしする事が出来るのではないかと思います。その後、再度身近な人に話すべきかどうか、またもし話すとしたら、どのように話すかを考えてみてもいいのではないかと思います。ただ東京近郊の方はともかく、九州みたいな地方では、なかなか東京近辺まで赴く事が出来ず、NESTの様な陽性者の為のスペースへの参加が難しい状況です。地方でもNESTの様なサポートスペースがあればと思います。地方での実現には課題も多いとは思いますが、今後色々な団体との連携により、実現出来る事を期待します。

その他の回答

HIVの感染不安の人、HIV検査前の電話相談

東京都HIV/エイズ電話相談(東京都委託事業)
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ゲイによるゲイのためのHIV/エイズ電話相談(Gay Friends for AIDS)
03-5386-1575
土曜日 19:00〜21:00

HIV陽性者と確認検査待ちの人、そのパートナー、周囲の人のための電話相談

ぷれいす東京 ポジティブライン(厚生労働省委託事業)
0120-02-8341やさしい
月曜日〜土曜日 13:00〜19:00
木曜日 15:00〜18:00(HIV陽性の相談員対応)

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