ちゅらかーぎ/沖縄本島在住 男性 ゲイ 40代
私は医療、役所、NGOの関係者を除けば、パートナーと兄、陽性者の仲間のみにカミングアウトしています。
かつて都会で一人暮らしをしていた頃は、周囲は血縁や地縁に関係の無い人達でしたので、関係が気まずくなった時は元の他人に戻れるという意味で、比較的カミングアウトしやすい環境にあったように思います。
しかし故郷の沖縄に帰ってくると、周囲は地縁血縁だらけで、それらは自分から一方的に断ち切る事の出来ない一生続く関係なわけで、一たび病気の事を知られてしまったからといって関係を解消することは出来ません。
告知直後の精神的な混乱期には、どうしても自分だけの秘密にしておくには心の負担が大きいため、近しい誰かに打ち明けたいと考えがちでたが、その混乱期もいずれ落ち着いて来るようになると、迂闊にカミングアウトしてしまった事を後悔する事もありました。
なので都会に住んでいた頃以上にカミングアウトには慎重になるようになりました。けれど、一生一人で抱え込んでいてはやはり精神的にやっていけないと思うので、ピアミーティングやSNSなどで他の人の経験や意見を参考にしながら、信頼できる人をじっくり探していくのも良いのではないかと思います。