シンデレラボーイ/ゲイ 26歳 都内一人暮らし
話す必要があるのかどうか、ということが一番大事になってくると思います。
僕の場合、告知から1年くらいの間は、親しい友達にも特に話していませんでした。
変に同情してもらったり、気を使われたりするよりも、彼らと今まで通り遊んだり、話したり、笑ったり、騒いだりして過ごす方が、よっぽど自分にとって支えになると感じていたからです。
幸い、都内に住んでいるということもあってHIV関連の情報にも恵まれていましたし、発症や服薬もしていなかったので、 「とりあえず自分でじっくり考えてみよう」と思えるだけの時間的な余裕もあったのでしょう。
ただ、もし自分が本当につらくてどうしようもなくなったときには、信頼している親友には話したいと思っていました。
結局、告知から1年後、親友に話すことになりました。恋愛上の悩みごとを相談する上で、自分がHIV+であることも悩んでいた理由のひとつだったからです。その後も、親友との付き合いは今までと全く変わっていません。
このことから僕は、そんな親友であることを嬉しいと思う一方で、必要がなければ話さなくてもいいんじゃないか?とも、改めて思うようになりました。