専門家と話そう

★(都内在住 男性)

10年ほど前、感染症の専門医である当時の主治医から「C型肝炎は性感染症ではない」とはっきり言われた記憶がある。それ以来まったくノーケアの病気だった。薬害の人たちのHIVとC型肝炎の重複感染の大変さを知っていたにもかかわらず、お恥ずかしながら自分ごととしては考えてもいなかった。

政府の公報も「肝炎検査は一生に一度だけでいい」と繰り返していた。これも性感染しないことを前提にしたものだろう。1990年代後半にHIVが陽性と分かったばかりのころは、最新情報への更新は命がけだったが、いまやそれも遠い昔。すっかり油断していたなと思う。
ヨーロッパの都市部のゲイのC型肝炎の流行が注目されており、すでに日本でも兆候があるという。しかも、HIV陽性者同士での感染が広がっているのではないかとの見方もあるようだ。 たぶん初診以外ではC型肝炎の抗体検査はしないので、まずは主治医に検査を頼んでみようと思う。でも、「都市部で暮らすゲイで、HIV陽性で、同性間の性行為で、あんなことやこんなこともしているから、C型肝炎の検査をしてください。」って、今更ながらちょっと言いにくい。性の健康について、なかなか主治医とは話せなくて避けてきたので、これを機会に話ができるようになると良いのだけど。

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