就職支援セミナー

「伝えない選択と伝えられない現実の境界線で」 Keita(20代/ゲイ/告知2011年)

 HIV陽性者としてゲイとして自らを開示し就職活動を始めて間もなく同じような人、それを見る人がどういう目、意見をもっているのか知りたいと思いセミナーに参加した。
 「是非知らせてほしい、そうすれば必要な手助けができるから」とても真っ当な意見だが、

「伝えられない」状態をどう乗り越えたらいいのか、伝えられなかったときに「伝えない選択をした」と言われても困ると思った。それは私たちに勇気がないわけでも、あなたを疑っているわけでもない、私たちから見た社会は差別されるかもしれない場所でそれでもそこで生きていくしかないからだ。
 生きていくために伝えない、よりよく生きるために伝える、このような難しい選択を潜在的に常に迫られている生活はやはり不安だ。そのようなことがないよう職場など自分が日常的に属する環境では出来る限り開示したいと思っている。しかし環境は選べない部分が多いし、やはり完全にはオープンに出来ないだろう。そうなると開示した相手にも秘密として守ってもらう必要も出てくる。開示して就職活動をしようとしまいと、程度の差はあってもこのようなことはつきまとうんだなぁ、そんなことを思った。

プログラム参加の感想

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