アサーション・トレーニング

「相手との深い人間関係を築き上げるために」ノボル(30代)

 アサーティブコミュニケーションは正直自分の望むコミュニケーションとは違いました。 自分の気持ちを伝え、もっと楽に生きることを目的にしていたのですが、アサーティブネスの考え方はもっとコミュニケーションの本質から考え直すいい機会になったとおもいます。

 自分は無意識に自分の気持ちを伝えること=自分の思い通りにすることと思っていましたが、アサーティブネスの考え方はディベート(討論)ではなく、ダイアローグ(対話)であることに気付かされます。例えば、自分が相手に対して不満を感じていたとしても、いざ相手に伝える段階になると、具体的に何をして欲しいか自分がわからなかったりします。あるいは相手にも、正直にこちら側に伝える権利があり、それを受け入れることが重要で、当たり前のことだけれども、僕にとってはそれが目からウロコでした。そうですよね、相手の権利が当然認められるからこそ、自分の権利が正当にあることに改めて気付かされたんですよね。だから当然楽になる=楽をする、どころかもっと大変になってしまいましたが、早く気付けてよかったのかもしれません。まずは自分がより深く考えなければ本当は自分が何を望んでいるのか、相手との関係性をどうしていきたいのか、選択できません。考えて選択し、勇気をもって、でも誠実に、正直に伝えて、相手と対等にコミュニケーションをする。そして選択の結果、どうなるかは相手があることなのでわかりませんが責任を引き受ける。それはそのまま人生をどう生きるかにつながっていくのかもしれませんね。ですから、アサーティブネスはスキルではなく、生き方そのもので、自分の人間性の本質的なところまで及び、一生を通して学んでいくための道具なのだと思います。
 人間関係において優位に立つ為のコミュニケーションスキルではありませんが、アサーティブコミュニケーションは相手との深い人間関係を築き上げるためにはとても大切な考え方、行動の仕方だと思いました。

プログラム参加の感想

プログラムページ へ