就職支援セミナー

「障害枠と一般枠」たろう(30代/服薬歴約5年)

先日、第6回就職支援セミナーに参加させていただきました。
私が会場に着くと20代から50代と思われる方まで年代も幅広く20名近いの参加者と、そして会場前方には複数の有名企業の人事担当者の方と、HIV陽性者で実際に障害者雇用枠で働いているゲストスピーカーの方が既に着席していました。
私自身は、健常者枠で現在も働いているが5年ほど前にHIV感染が分かり服薬中で安定した状態を保っている。会社にはHIVのことは話していない。
自身の年齢が上がるにつれ、会社内では中間管理職のポジションに近くなり、職責は重くなっていく中で、これから先も健常者と同じ土俵で働いていくことはできるのだろうか?との漠然とした不安感から最近少しずつ障害者雇用での転職に興味が出てきていたため、今回のセミナーに参加した。
セミナーが始まるとゲストの方それぞれのお話しがありましたが、人事担当者の方からはHIV陽性者への偏見といったそぶりは微塵も感じられず、企業は障害者雇用率確保のため、障害者を積極的に雇用したがっていること、しかもHIV陽性者は服薬で安定していれば健常者に近い仕事をこなせる人も多く、企業側からみると魅力的なポジションにあること等の話を聞くことができ、なるほどと思うことが多いセミナーでした。
もちろん、いい話ばかりではなく、障害者という立場に甘えた考えをもっている人やその立場に寄りかかっているような人には、障害者雇用枠とはいえ、会社側としても困るという当然の話もあった。
しかしながら障害者雇用枠確保という圧力が企業にはかかっており、また、HIV陽性者は仕事への制限が比較的少ないというポジションにあるのは事実なのだから、この有利な状況を利用しない手は無いのではないかと感じた。
面接という状況でなく、一般論として企業の人事担当者から(HIV陽性者の)障害者雇用枠のお話しを聞くチャンスはあまり無いかと思うので、今回のセミナーは私にとってとても参考になるものでした。

プログラム参加の感想

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