今回のセミナーに参加してよかったと思ったのは、企業の人事担当者や自分以外の陽性者の生の声をきくことができたことです。
企業三社様は障がいがあっても前向きに活躍できる人材を幅広く求めていると感じました。一方、会場には様々な年代の出席者がいて質問もたくさん出ていましたが、質問は雇用形態、キャリアプランに関することなどが多かったです。働きたいという思いと同時に安心して長期的に働けるのかという不安を多くの方が持っていると感じました。
数年前と比べ、HIVに関する理解が向上し雇用の機会が増えたことは良いことだと思います。とはいえ陽性者の心のケアはそこまで進んでいないとも感じます。私自身、セクシャルマイノリティとして、陽性者として、今後生き働いて行くことには漠然と不安を感じています。一時期働く自信も無くし退職してしまいました。それでも今一度自分の強みが何か、それを仕事でどう伸ばしていきたいかを一生懸命考えなおして、再度就職活動をしています。不安になることもありますが、求めれば手を差し伸べてくれる人もいます。自分の力を信じ前向きに活動していけばきっと道は拓ける。そんな気持ちで会場を後にしました。