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みんな違ってそれでいい。LGBTQ+への想い

太郎(高校2年生/男性)

私がLGBTQ+に興味を持ったのは非常に些細なことであった。それは昨年アメリカに留学していた際のことである。私のホストファミリーの従弟がゲイであったこと、そして親友の兄がトランスジェンダーだったのだ。今までこんなにも身近にLGBTQ+の当事者たちがいなかった私は正直最初は当惑をしてしまった。今まで彼らの存在は知っていたものの、私の生まれ育った環境ではただ遠い存在にしかすぎなかったのである。しかし彼らと仲良くなっていくに連れて全く偏見はなくなり、むしろ彼らをとても応援したいという気持ちが自分の中でこみ上げてきたのである。自分の生まれ育った日本では、彼らの様なLGBTQ+への理解はまだまだ乏しいのが現実である。法的拘束力は皆無であり、カミングアウトするのもまだまだ難しい社会。差別の方が多く、当事者たちは苦しんでいるのである。しかし私は何か自分でもサポート出来ないか。彼らが少しでも生きやすい世の中を作ることは出来ないかと思い、今回Ally(アライ)としてLGBTQ+セミナー運営に関わることにした。

普段あまり関りがない内容の故、佐藤さんのお話を実際にお聞きするのは今回素晴らしい機会だったのと同時に、たくさん私自身知らないことをたくさん学ぶことが出来た。私が最も驚いたことの一つはHIV感染経路は同性間が一番多いということであった。普段新聞やニュースも見ない、そして興味のある事しか調べない私にとっては驚愕の事実であったのだ。しかし話を聞いているうちに、「自分は関係ない」ではなく、いつでもパートナーと信頼関係を築き、正しい行為を行うことが大事であると学ぶことが出来た。

もう一つ非常に私が心を打たれたことがある。それはLGBTQ+の問題は彼ら自身だけの問題では決してないということ。根本的に周りが差別しなければこの問題は起きないのである。周りが優しく声をかけ自然と受け入れてくれるようになれば、みんな難なくカミングアウトするようになる。そしていつしかわざわざカミングアウトするような事柄ではなくなり、左利きと同じようなただ各々のアイデンティティーの一部でしかないとなるような社会になるのである。私はこの事実にとてもびっくりすると共に、強く周りである私たちが変わらなくてはいけないのだと感じた。みんな違ってそれでいい。その違いを快く受け入れる。日本でLGBTQ+に対する差別がなくなるのはまだまだ先のことかもしれない。しかし他人事と無関心にいるのではなく、正しく彼らのことを理解し、一緒に寄り添っていくことがまず私たちに出来ることだと深く感じた。

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