陽性者と家族の日記

ゆく年2021

2021年も今日で終わり。

今年も”新型コロナ”の一年、だった気がしますが…
”コロナ”が続いたからこそ、いろいろなことに
気づかされたのは間違いないな、と思います。

僕は旅行が好き。
国内も海外も、どちらの旅も。

旅行って…おおげさに言えば”異文化体験”ですよね、
自分の毎日とは違う日常を味わうために、いつもと
違った環境に身を置く、という。

違っているからこそ魅力的で楽しい。
ワクワクする。
うちの裏庭からは、有史以前から存在してる大氷河
は絶対に見ることができない。
グランドキャニオンは、最寄り駅から電車に乗って
出かけることはできませんから。

では、なぜ?

それぞれが違っていることに対し…
失望したり怒ったり、ときに差別されていると
感じてしまうんだろう。

旅先で食べたメキシコ料理がめっちゃおいしかった、
やみつき~。
でも…それを生み出した風土や文化に…
自分たちとどんな違いがあって、だからこそ
こんな料理が生まれたんだな、と考えてみる…
ざっくり言うなら、自分の毎日の中で
そういうとりとめのないことを考える時間が
あまりにもなさ過ぎてね。
何にも知らないままで、自分の世の中を、
世の中を語ろうとしているのではないか。
それが怖いのです。

何年か前から…ばくぜんと心に浮かんできた思いが、
この2年の”コロナ”で、すごく明確になりました。
つまり、自分の毎日を生きていく以上、
“違い”というギャップを乗り越えずに生きていく
それは不可能なんだという、改めての確信、
というか。

この”コロナ”じたいがどんどんと変異を繰り返し
広がり続ける…
つねに”違った”状態で存在し続ける存在らしいしね。

適応力、違い、毎日の生活を生きること。
この3つが2021年の、僕のキーワードたちかな。

現在 僕の職場には 自分よりふたまわり、
三まわりくらい年下の人たちが一緒にいます。
もし僕に子供がいたとしたら、”息子や娘”に相当
するかも、と思える年ごろかな。

日本人もいるけど、人種や国籍はバラバラ。
見た目は外国の人っぽいけど日本生まれ日本育ちとか、
外見は明らかに日本人だけど、ものの考え方や生き方は
生まれ育った母国の影響を受けている人たちも多いです。

ギャップを乗り越えるため、毎日が勉強の連続。
自分って…自分にとって興味のある、身近にある
ことにしか目を向けてこなかったんだなあ、と
思い知らされることしきりです。

そこで、自然と湧き上がってきた疑問…

“自分を自分たらしめているもの”って、
いったいなんなんだろう?。

話す言葉、肌の色、特有の氏名、信仰している宗教、
主食をはじめとした食べ物や飲み物に対する考え方、
自分が好むセクシャリティ…

自分以外の人はすべて…ちょっとずつ違う文化をもってて、
毎日の生活は、異文化のぶつかり合いで夜明けを迎え、
夕暮れで一日を終えているんじゃないか。

区別、って…自然と発生したわけじゃなく、
結局はヒトが後づけで決めた分類でしかないよね。
同じ日本人だから、似たような環境に育ったから…

その前提だけで 同じ意識を共有する同じ仲間、と
判断する意義も 時代の流れとともに変化し
以前とはずいぶん”違う”ものになってきているような。

「同じ病気やセクシャリティを共有している」
については どうなんだろう?
とかね。

自分にとっての、もうひとつの発見。

仕事を通じ、生まれたばかりの新生児や乳児、
幼児とかかわる機会が増えたのですが…
こどもたちの可愛らしさにも改めて魅了されました。
5年後、10年後…この子たちがどんな若者や大人に
なっていくんだろう…
自分の人生にはまったく関係のないことなんだけどw
でも なんだかとっても楽しみ。

3つ目は 新しい…大切な人との出会い。
実はこれが今年いちばんのインパクト、だったかも
知れないけど…
またいつか、機会がありましたら。

最後に、気が早いけど2022年の抱負です。

自分が何才まで生きるのかは分からないけれど、
「今 生きているこの”現時点”が
自分のベストの瞬間だな」。
新しい年も そう感じていたいですね。

自分の老いに切なさを感じたとしても…
それは楽しかった過去。
青春だった80年代、90年代の音楽や本、映画や
”同世代論”みたいな話題で盛り上がるのも
楽しいし、大切なひとときなんだけど…

でも、自分の人生って1回限りだしね。
いちど体験したことを繰り返すよりも
新しいことに出逢わないと 人生がもったいない
気がしますね。

この瞬間に何かが生まれて、昔からあるものが
順番に退場していく…

その流れが好きで、自分には重要なことに思えます。

今までも、そうやって時間は動いてきたし、
たぶんこの先も、ずっとそうなのではないかな~。

来年もよろしくお願いいたします。

なぎさのペンギン

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