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2018年度新人ボランティア合同研修報告

2018年度新人合同研修集合写真

合同研修2018_研修風景1今年も新人ボランティアを対象にした各部門合同での研修を9月に3日間、新宿NPO協働推進センターにて開催しました。今回でなんと17回目、人間で例えたらすっかり思春期の高校2年生。早いものです。

今年は、9/1(土)に説明会、9/9(日)、9/16(日)、9/23(日/祝)に研修を行いました。説明会は22名の参加があり、研修には19名が参加となりました。
合同研修2018_研修風景2

研修はいつものように、朝から夕方までみっちりだったので、みなさん疲れたと思うのですが、集中して講義を聞いたり、ワークに積極的に参加してくださり、主催者側としても楽しく3日間を過ごすことができました。みなさまお疲れ様でした。これからも、ぜひ細く長く活動に参加いただけるとうれしく思います。
(報告:牧原)

参加者感想文

「あたたかい『場』」ともぞう

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この何年か、「ぷれいす東京」のボランティア募集の広報を見るたびに、やってみたいけど…と悶々としていました。

けど…のあとに続くのは、仕事が忙しくてボランテイアの説明会に出席できない・研修に参加できない等、今から考えると自分で納得できる言い訳を考えて逃げていたのかなと思います。

そんな風に逃げていた自分ですが、今回意を決してボランテイアに応募し、3日間の研修を受けた後ボランテイアとして活動することとなりました。

なぜ、そんなに逃げていたはずの人間がボランティアに応募して活動をするようになったんだろう?と思った理由はぷれいす東京という団体が「あたたかい場」だったからなのかもしれません。

個人的なことでぷれいすのメンバーの方と知り合うことがあり、そのメンバーの方を見ていると「もしかしてとても安心できる場なのでは?」と思うようになってきました。

そして、それは3日間の研修で確信に変わりました。初めて研修を行う部屋に入ったときの、スタッフの皆さんの暖かい雰囲気や笑顔、そして研修を受けている人たちと交流ができるように練られた研修プログラム。

スタッフの皆さんの安心・安全な場所づくりのおかげで、リラックスしながら他の皆さんとも打ち解けることが出来ました。

今後、ボランテイアスタッフとして活動を行うにあたり、先輩たちが醸し出す
「あたたかい場」の雰囲気を自分も大切にしながら活動をしていきたいと思っています。

「だからこそ得たもの」ダン

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大学時代からHIV/AIDSに関心を持ち始め、ぜひ自分の力も貢献したいと考えて、研修を受けました。研修中に医療知識だけではなく、社会的な話題も含まれ、よりHIV/AIDSに関する認識を深めました。ワークショップもたくさん用意していただき、みなさんと話し合うことができました。

色々な発言の中で、一番印象深いのは「自分は陽性者であり、だからこそ得たものもたくさんあります」。まさに言う通りだと思います。自分がゲイであり、だからこそ今の友たちと出会えました、だからこそ性に関する知識を勉強し始めました、だからこそ自分らしくいきられます。

人間は完璧な生き物ではありません、如何に今の自分を受け入れるためには、今まで得たものを考えるのは大切だと思います。人生の中では様々な縁があって、その中では必ず楽しい思い出ばかりではありませんが、今の自分まで導きました。感謝の気持ちを含めて人生を振り返ると、自分をもっと受け入れるのでしょうかと信じています。

今回のボランティア研修も自分に対して、大切な縁の一つだと思います。多様な人と出会い、色々なアイデアを交流し、自分がHIV/AIDSと性に対する考えを変えた時もたくさんありました。これからは研修の経験を活かし、自分のわずかな力を何かに貢献できれば幸いだと思います。

「恩返しのつもりが・・・」サブロウ

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自分は2年前に発症して3カ月入院、その後半年は自宅療養していました。その間いろんな人にお世話になり、これからはその恩返しがしたいと思っていたけれど、体調が回復するにつれ、その気持ちが薄れかけてきていました。そんな時のぷれいす東京のボランティア募集、重い腰を無理矢理上げて思い切って参加してみました。

過去の研修参加者の体験談ではハードな3日間と書いていた方も多く、期待より不安な気持ちが大きかったのですが、今まで絶対に接点がないような様々な人との出会いもあり、グループワークでは初めて経験する内容もあり、初めて会った人にこの2年間の事を割と自然に話している自分に気づいたり、そしてそんな自分をあまり違和感を感じることなく受け入れてもらえた体験をしたりと、あっという間の3日間でした。

たぶん、積極的に取り組む、という姿勢があれば、知識のある人ない人、当事者か否か、違うバックグラウンドを持つ人同士だったりしても、そんなことは関係なく、だんだんと居心地のいい空間になっていったような気がしました。

最初の研修が終わった今、まだまだ自分に何ができるのか全く感触がつかめていないのですが、部門別研修や実際のボランティア活動を通して、少しずつでも成長していければと思っています。

「個人の出来る範囲でのボランティア」 Kio

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ボランティアは、「いつかやってみたい」と思っていたが、日常生活を送る中で参加するには、時間的な制約などハードルが高いイメージがあり、関わることがなかったが、今回の研修で、『自分の出来る範囲で取り組んで行く』ということをうかがい、参加させていただくこととなった。

3日間に渡る研修は、座学やグループワークなど内容が濃く、気付きや考えさせられることが多かった。そして一番印象に残ったことは、HIVに関しての認識がガラリと変わったということ。

メディアからの刷り込みで「死に至る病気」だと思っていたが、適切な治療を行えば、「通常生活が行え、生きられる病気」であり「感染も防げる病気」だった。

研修の受け始めは、「専門知識もないし、罹患者と話したり出来るのだろうか?」という考えが浮かび不安だったが、担当する業務によっては、専門的な知識が求められるものもあるが、事務など非対面の業務もあるので、参加する気持ちがあれば問題はなく、必要なこと、また分からないことについては、スタッフから丁寧に指導されるので、安心して参加できる環境が整っていた。

選択した業務の追加研修を終わらせ、活動を始められる日を楽しみにしている。


2018年度新人ボランティア合同研修の主な内容

第1日目 9月9日(日) 社会的な背景
医学的基礎知識(1)
手記を読むワークショップ
陽性者の社会生活
第2日目 9月16日(日) 医学的基礎知識(2)
セイファーセックス・リスクアセスメント
セクシュアリティの多様性について
エゴグラムと交流分析
第3日目 9月23日(日/祝) 制度や社会サービス
ネスト・プログラムの取り組み
相手のある保健行動〜コンドーム使用と使用依頼〜
3日間の振返り/今後の活動について

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