スタッフ日記

ぷれいす東京には、いろいろな人がかかわっていて、さまざまな活動がおこなわれています。ぷれいす東京NEWS活動報告書ではお伝えできないひとりひとりの思いや、日々の風景があります。この「スタッフ日記」で、そんなぷれいす東京らしさを感じ取っていただければと思います。

公開しました。

かとう

早いもので、TOKYO AIDS WEEKS 2024の開催から4ヶ月が経とうとしています。

たくさんのイベントの中でハイライトとも言うべき「TOKYO AIDS WEEKS CHOIR」の合唱ミニコンサートの動画が公開されました。
学会参加者に向けたステージと、一般市民向けのステージ、そしてリハーサルの様子もアップしています。
よろしければぜひご覧ください。

TOKTO AIDS WEEKS 2024 Webサイト

同じページに、参加者の中から数人の方に書いて頂いた感想文も掲載しています。
今回の参加に対する熱い想いが伝わるのではないかと思います。

せっかく5年振りに再開できたのだし、2025年も開催に向けて動いて行きたいと思っています。
乞うご期待。

追伸:急に夏日が続いたり寒の戻りがあったりで、桜もさぞ驚いていることでしょう。
本日開催予定だったぷれいす東京のお花見は雨のため残念ながら中止となってしまいましたが、みなさまどうぞ良い春をお過ごしください。

私たちにできることは何? “米の援助削減で感染症死者が大幅増”推計、米国の活動家抗議で逮捕

生島

adbocateによると、「エイズ活動家らは水曜日、トランプ政権による世界規模のエイズ対策資金削減に抗議して再び逮捕された。これは2月13日と26日の抗議活動中に行われた逮捕に続くものである。」と報じている。
NHKはWHOの事務局長のコメントを紹介している。「アフリカを中心に毎年多くの死者が出ているエイズ対策をめぐっては、各国で治療薬が不足しつつあり、このままではことしのエイズ関連の死者数は300万人と、去年の3倍以上になるという推計を明らかにしました。」
私たち市民社会はこの事態を目の前にして、何ができるのでしょうか。


WHO “米の援助削減で感染症死者が大幅増”推計 見直し求める

2025年3月18日 8時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250318/k10014752721000.html
WHO=世界保健機関は、アメリカが対外援助を大幅に削減した場合、エイズやマラリアなどの感染症による死者数が、大きく増えるという推計を明らかにし、トランプ政権が打ち出している削減方針の見直しを求めました。

More AIDS activists arrested when protesting global funding cuts
https://www.advocate.com/news/hiv-protesters-arrested-again
AIDS activists were arrested again Wednesday while protesting the Trump administration’s cuts to funding to fight the disease globally. This follows arrests that were made during protests February 13 and 26.

ときどき通信/VOL.6配信予告。

かとう

ネスト・プログラムから発信している動画シリーズ「ときどき通信」。
しばらく配信がありませんでしたが、明日久し振りに行います。
コーディネーターの2人が緩くお届けする予定です。
お時間が合う方は是非ライブで。
その後にアーカイブも公開します。
どうぞお楽しみに!

ときどき通信/VOL.6
3月18日(火)11:00頃から配信予定
・第22回就職支援セミナーのご案内
・お花見のご案内
・第30回専門家と話そう「弁護士と話そう(5)」の開催報告 など

世田谷区の職員研修について

生島

世田谷区保健所感染対策課が企画した「HIV理解促進研修」職員向けの研修会に、加藤さんと二人で講師を勤めてきました。全庁から多様な職員が参加してくれ、素晴らしい会となりました。会場に世田谷区の名誉区民の写真が飾ってあり、ビッグネームだらけでびっくり‼️

2025年の年頭に思う、セクシュアルヘルスの今後

生島

「樽井理事の突然の訃報」

2024年1月18日、ぷれいす東京の研究担当理事であった樽井正義さんが急逝されました。そのわずか9日前、私たちは厚生労働省への研究報告について最後のやり取りを交わしていたため、この訃報はあまりに突然のものでした。

ぷれいす東京の研究班「地域におけるHIV陽性者支援のための研究」では、2008年の初代から生島が研究代表者を務めていましたが、2012年にぷれいす東京の代表を引き継ぐことになり、団体の代表や相談員を兼任しながら研究代表を続けることが難しいと理事会で相談しました。すると、樽井さんが理事の一人として「自分が研究代表を引き受けてもいい」と提案してくれました。その後、2012年から10年以上にわたり、彼は研究代表としてこの難しい役割を担い続けてくれました。

樽井さんはいつも「俺はこれが最後だから、ちゃんと次の代表を決めておけ」と話していました。その理由を私は「年齢的な問題だろう」と思っていましたが、訃報を受けた後、家族から知らされたのは、彼が長年がんを患っていたという事実でした。彼は家族にすら病気を口外しないよう頼んでおり、最期まで研究の責任を果たし続けてくれていたのです。

「PrEPと樽井さん」

樽井さんとの思い出には、彼の歯に衣着せぬ物言いが常にありました。たとえば、MSM(男性とセックスをする男性)の間でコンドーム使用率が低下していることや、薬物使用者にとってのPrEP(HIV予防薬)の重要性について説明した際、「なんでちゃんとコンドームの啓発をしないんだ」と正論で返されたことがありました。当初、このようなキャッチボールを苦手に感じる時期もありました。しかし、研究パートナーとして彼と議論を重ねるうちに、その率直な視点が私たちにとって重要であると気づかされました。そのような物差しを失ったことは、私たちにとって大きな損失です。

2024年8月、日本ではHIVの治療薬ツルバダが予防薬として薬事承認され、「PrEP元年」と呼べる年になりました。PrEPは適切に使用すれば感染リスクを99%低減できるとされていますが、米国に比べ12年遅れの承認は、私たちが世界から遅れを取っている現状を浮き彫りにしました。

私たちの調査では、アクティブなMSMのうちPrEP使用者は10%以上に達しているものの、その7割以上がオンラインで薬を入手し、医師の診察を受けていない人が半数を超えています。また、HIV検査を受けずにPrEPの服用を始め、感染を見逃しているケースも報告されています。PrEPの価格が高いことが、利用者をオンライン購入に追いやり、医師の監督下での適切な利用を阻んでいるのです。

「課題解決に向けて」

この課題を解決するため、現在PrEPの普及を目指した署名活動を実施中です。akta、カラフル@はーと、ピルコン、#なんでないのプロジェクト、ぷれいす東京が協力し、この活動を進めています。

・署名プロジェクト
HIV感染を薬で予防する方法、PrEPを日本でも当たり前の選択肢に!

さらに今年は一歩先にすすみ、LGBTQ+コミュニティの性の健康や医療アクセスの課題を調査する「CONSENTプロジェクト」を計画しています。

・CONSENTプロジェクト https://consent.info/

昨年は、ぷれいす東京を応援していただき、本当にありがとうございました。
引き続き、これらの取り組みを通じて、より多くの人が安全で健康な生活を送れる未来を目指します。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

認定NPO法人ぷれいす東京
 代表 生島 嗣
  スタッフ一同

ぷれいす東京NEWS 2025年新年号より)

 

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池上千寿子かく語る!

おーつき

2024年の世界エイズデーはいかが過ごされましたか。

毎年、世界エイズデーの前後に企画されるTOKYO AIDS WEEKSは今年も盛況ですが、ぷれいす東京主催のオンラインイベントが明日12月5日(木)に開催されます。

性教育今昔物語
「池上千寿子 presents 性教育今昔物語」
https://ptokyo.org/news/17451

日時: 2024年12月5日(木)18:30~19:30
YouTubeぷれいす東京チャンネルでライブ配信
配信URL: https://youtu.be/72S47nc7kNAg

#性教育 #HIV #AIDS #LGBTQ #SRHR

 

性に関する科学的なデータがほとんどなかった時代から、性教育の萌芽、バックラッシュ問題、いわゆる「はどめ規定」や包括的性教育、LGBTQ+やSRHRの広がりなどーー。
日本の性教育の過去・現在、そして未来について、50年にわたり性とジェンダーをテーマに活動してきた池上千寿子・ぷれいす東京理事(前代表)がかく語ります。
聞き手の丸井淑美さんも、長年教育現場に携わりながら、ぷれいす東京の活動をボランティアとして支えてくれた方。

ご都合の合う方はぜひ、リアルタイムでご覧ください。コメントや質問等で一緒に盛り上げてもらえたら嬉しいです。

5年ぶりの合唱ミニコンサート

はらだ

今年は、ずっと暑さが続き、いつ秋が来るのだろうという感じでしたが、
あと数日で、12月1日、世界エイズデーです。

今年もTOKYO AIDS WEEKS 2024を開催中です。

今年は、第38回日本エイズ学会学術集会・総会が東京で開催されるということで、5年ぶりのTOKYO AIDS WEEKS 2024 合唱ミニコンサートが、第38回日本エイズ学会学術集会・総会との共催で、明日、11月30日(土)12:40-13:20に、学会の市民向けイベントとして開催されます。久しぶりのコンサート、とても楽しみです。

学会参加者を対象としたミニコンサートも開かれるようなので、学会参加の方はぜひお聞きいただければと思います。

いよいよ9月!

まきはら

まだまだ暑い日が続いてますが、みなさまいかがお過ごしでございましょうか。

早いものでもう9月!1年の3分の2が終了ですってよ!

 

さて、そんな中、食欲の秋がちらつく中で今年も始まります。新規のボランティアの説明会と研修会でございます。

明後日、9/7(土)に説明会、9/22(日)と9/23(月/祝)に研修会を今年は予定しています。

まずは、ぜひ説明会に参加いただき、ぷれいすの活動を知ってもらえればと思います。

研修は自分を振り返るいい機会になると思いますので、参加する方はぜひ楽しみながら、ご参加いただければと思います。

 

あとは、個人的にはもうちょっと過ごしやすい気温と天気、汗の垂れない体を望むところでございます。9月後半はどうなるやら。台風とか長雨とか猛暑とか、もうないといいのですが。(フリじゃないです 笑)

ともあれ、今年も新規のボランティアの方と楽しく過ごせる時間が持てればいいなと思っています。みなさま、よろしくお願いします。

 

食欲の夏から秋に迷走中 まきはら

「陽性者と家族の日記」紹介

生島

今日は、「陽性者と家族の日記」を紹介します。2002年にスタートしました。メンバーは途中で入れ替わりがありますが、素敵な書き手がずっと日記にて普段の生活の断片を文章にしてくれています。SNSのように読み手の反応があるわけではないなか、11人の書き手が黙々とかいてくれています。

陽性者と家族の日記
現在は11人の性別、年代、セクシャリティ、住んでいる地域など、さまざまなHIV陽性者が日記をつづっています。HIV陽性者の何でもない日常や、ちょっとした生活のかけらに触れてみてください。https://ptokyo.org/diaries

もし、フィードバック感想を書きたい場合にはこちらに、投稿できます。
ぜひ、感想をお寄せください。
ぷれいすvoide
https://ptokyo.org/voice

この日記には、いくつも素晴らしい書き込みがあるのですが、今日はその一つを紹介します。

バースデーケーキ(長文)
 みのる

バースデーケーキ(長文)

 

暑中お見舞い申し上げます。

かとう

毎日暑い日が続いています。
この感じは既に熱帯並みですよね。
8/8の立秋を過ぎると「残暑見舞い」になるようですが、ギリギリ暑中お見舞い申し上げます。

さて、半年振りとなりましたが、ネスト・プログラムがお送りする動画配信「ときどき通信」の第5弾を配信しました。

今回のトピックは3つ。
まずは、5月から展開中の京都のアパレルブランド「JAMMIN」とのコラボによる、チャリティアイテムについての紹介。
そして8/29に開催の第21回就職支援セミナー。
最後は毎年恒例新規ボランティア募集について。

ネスト・プログラム・コーディネーターの2人でお届けしています。
いつもとは別のベランダが見える部屋での撮影。
カメラのトラブルがあってバタバタした結果、台本なしの一発撮りでした。
どうぞ見てやってください。

冷房の適切な使用や適度な水分補給など、熱中症対策をお忘れなく。