スタッフ日記

ぷれいす東京には、いろいろな人がかかわっていて、さまざまな活動がおこなわれています。ぷれいす東京NEWS活動報告書ではお伝えできないひとりひとりの思いや、日々の風景があります。この「スタッフ日記」で、そんなぷれいす東京らしさを感じ取っていただければと思います。

ぷれいす東京の動画作成中

さとう

この週末、東日本で台風19号による甚大な被害が出ました。災害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。毎年毎年大きな災害があり、四季があり美しかった日本が傷ついている姿をテレビなどで見ると、心が苦しくなります。

 

ところで只今、ぷれいす東京の紹介動画を作成中です。撮影日のオフショット。リビングが散らかっていますが、ご愛嬌。ホットラインやバディのスタッフに協力いただき、無事に終了しました。

プロに撮影してもらうと違うんですね。画像を少し見ましたが、とても綺麗でした。乞うご期待。

いよいよ同性婚裁判の第三回期日が明日に迫ってきました。今回は僕の出番はありませんが、原告の仲間が意見陳述をしますので、原告席で熱く見守るつもりです。当日傍聴席は抽選になるかもしれませんが、ご都合がつく方は、ぜひお越しください。東京地方裁判所です。終了後、報告会も予定しています。

 

 

パーソナルヘルスクリニック訪問

おーつき

昨年、ぷれいす東京スタッフが厚生労働科学研究の一環で行った「PrEPに関するアンケート調査」には多くの方にご協力をいただきました。どうもありがとうございました。

日本国内でPrEPを服用している層が一定数いること、しかし、定期的に医師の診察を受け、経過を見守ってもらっているのは3割未満ということが本調査で明らかになりました。診察を受けたいが、受けられる医療機関がない・見つからないと回答した人も1割ほどいたのも、気になるところです。

調査報告書のPDF版がWebで公開されていますので、ぜひご覧ください。「PrEPに関するアンケート調査」報告書

 

先週、上野にあるパーソナルヘルスクリニックを訪問してきました。

エイズ治療・研究開発センター(国立国際医療研究センター)の勤務医でもある塩尻院長が今夏開院したばかりで、HIV/エイズはもちろんのこと、セクシュアル・ヘルス全般について相談ができます。山手線の内側で、交通の便も良い立地にありながら、PrEPの見守りも含め、メニューはどれも、できるだけ多くの人の手の届きやすい価格に抑えているとのこと。受診前に相談ができる、LINEでも相談ができる等々、患者の負担を軽減する工夫も様々にされているようでした。

LGBTなど、特に医療に対するハードルが高く配慮が必要な人たちの健康を支えたい、という院長の思いが、お話しの端々から伝わってきました。このようなサービスの選択肢が増えるということは、とても力強く感じた次第です。

塩尻院長(写真左)とぷれいす東京・生島

 
 

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今週末は、「Living Together のど自慢」もあります。よろしくお願いします♪

「職場と HIV/エイズ」

生島

ぷれいす東京の研究グループ(分担研究者、埼玉県立大学 若林チヒロ)では、5年に1度、全国のHIV陽性者の生活実態調査を行っている。現在、第4回目の調査をACC(国立国際医療研究センター)、全国のブロック病院のご協力で実施中だ。

パンフレット「職場と HIV/エイズ」は、第3回の調査(1,469人)の回答をまとめたものだ。第3回は、2013年7月〜12月まで、ACC(国立国際医療研究センター)、全国のブロック病院、中核拠点病院で調査をさせていただいた。

第4回目の調査を全国の拠点ブロック病院、東京地区のクリニックで実施中だ。もし、受け取った方がいらしたら、可能な範囲で調査に参加していただきたい。よろしくお願いします。

平成24~26年度  厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業
「地域においてHIV陽性者等のメンタルヘルスを支援する研究」
(代表:樽井正義) 

「HIV陽性者の健康と生活に関する実態調査」(分担研究者若林チヒロ)  
     
A調査ACCと全国8地域のブロック拠点病院計9病院に
通院するHIV陽性者1,786名を対象に無記名調査票を配布、
1,100票回収(回収率61.6%)。2013年7月~12月実施。      

B調査中核拠点病院等22病院に通院するHIV陽性者687名を
対象に無記名の調査票を配布、369票回収(回収率53.7%)。2013年8月~2014年4月実施。  
    
※「職場と HIV/エイズ」に掲載しているデータは、A調査とB調査を合わせた1,469人の結果で作成しました。

れおほー

おーつき

関東地方に台風が迫りつつあった日曜日の昼下がり、でももう席を予約しちゃったしなーと「おしえて!ドクター・ルース」を観に映画館へ行ったところ、偶然ぷれいす東京のスタッフに会いました。
スクリーンの中では、ドクター・ルースの気になる言葉がたくさんありましたが、鑑賞後そのうちの一つが思い出せずあれ何だったけなーと思っていたら、パンフレットの池上さんのコラムに載っていました。
まだご覧になっていない方はぜひ!(パンフレットも必読です)

映画「おしえて!ドクター・ルース」

https://longride.jp/drruth/

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狭山丘陵の半野外(?)の野球場で感じた秋の訪れ。

選択肢が増えることはエンパワメントになる

おーつき

と、とある経営コンサルタントの方がおっしゃっていましたが、

お知らせ」でもご案内している通り、ぷれいす東京が事務局を担当するBRTA JAPANでは、郵送検査キットを使ったHIV・梅毒の検査を通じて、社員の健康づくりの意識を高めるお手伝いをしています。

研究班とのコラボレーションにより実施されるプログラムで、U=Uを含むHIV/エイズに関する基本情報を企業・従業員に提供し、検査に関しても相談・支援体制が確保されていることや、個人情報の保護と、検査受検の有無や検査結果にかかわらず従業員が雇用上の不利益を被らないことが徹底されています。

ぷれいす東京では、今後も取り組みが続けられる中で、判定保留・陽性の結果を受け取った人へのサポートのみならず、陰性結果を受け取った人や検査受検を迷う人、および既に就業中のHIV陽性者にとっても安心できる職場環境づくりに役立つ啓発を実施していきます。

 

↓↓↓昨年度のプログラム参加企業の声

 

PrEPなどもそうかもしれませんが、性の健康を増進するための選択肢が、より多くの人の手に届きますように。

 

p.s

就職支援セミナーも参加者募集中です!

東京レインボープライドパレードを振り返る

sakura

先日、Twitterで、砂川秀樹さんがかつてのパレード開催日の話題をツイートされていました。以前は8月開催だったのですよね。

東京レインボープライドパレードはすっかりゴールデンウィークのイベントとして定着していますが、来年はオリンピック・パラリンピックの関係でコミケもゴールデンウィーク開催となり、イベンター的にはどんなことができるかなとつい考えてしまいます。

と、遅くなりましたが今年のパレードの様子をきちんとご報告できていませんでした。

 

詳細は報告記事をご覧いただけたらと思いますが、2日間のイベントは例年通りGフレのメンバーをコアスタッフに、他部門の方にもお手伝いいただきました。ご協力いただいた他団体関係者の皆様、東京レインボープライドパレードのスタッフの皆様にも改めて御礼申し上げます。

TRP2019 2日目のスタッフ集合写真

今年はパネル展示が中心だったので、前日にはパネルとプラカードの制作作業もありました。当日参加できなかったスタッフにもこちらの作業を手伝ってもらいました。

今年のスタッフはU=UのTシャツ。来場者の方にはUPDATE!の冊子を配布したり、その内容をパネル化したものの前で説明したりと終日動きまわっておりました。

開催初日はパレードがあり、今年は久々にHIV関連フロートが登場。もちろん掲げたメッセージはこちらです。

今年はフロートが40、我々は26番目と、全体の中ではほぼ中ほど。しかしながらパレードは交通状況を見ながらの警察指示で出発していくため、一応予定出発時刻は設定されているものの、なかなか予定通りにはいきません。ある程度は遅れるかなと思いつつ、スタッフTシャツの上から赤いスタッフビブスを被って隊列へ。

・・赤いスタッフビブス?

実は各フロートの出展団体から、隊列の整列責任者を出すことになっていて、それが巡り巡って僕のところに来たのでした。だいたい人は待たされるとテンションが下がるのですが、パレードの場合、テンションを上げた方が良いケースと少々落ち着きを取り戻していただいたほうが良いケースがあるので、そのあたりのバランスを取りつつひたすら待ちました。かなり遅れての出発でしたが、時間以外は大きなトラブルなくパレードができたと思います。

フロートにはHIV関連団体だけでなく、医学生のグループや研究者のかた、製薬企業のかた、陽性当事者やその周囲のかたなどが参加してくださったのですが、楽しく歩いていただけたなら何よりです。なお一部の関係者のかたに「ご挨拶まわりはあとで!そこ隊列を崩さない!」などと声を張り上げていたことを謹んでお詫び申し上げます。

 

東京レインボープライドパレードは20万人規模のイベントとなり、8月に開催していた頃と比べると本当に大きなイベントになったなぁと感慨深いです。

既に来年も4月の最終土日に開催予定と発表されています。こうした機会を作っていただけることに感謝しつつ、来年もいろいろできたら良いなぁと思っています。

 

想いを歌に乗せて。

かとう

HIV/エイズのイメージや知識をアップデートしてもらうために立ち上がった「TOKYO AIDS WEEKS」。
2015年の初開催から、回を重ねて今年5回目を迎えます。

毎年さまざまな催しを盛り込んでいるのですが、毎回ご好評を頂いているのが男声合唱によるミニコンサート。
WHOが定める世界エイズデーである12/1を中心として、世界中でHIV/エイズについて思いを寄せるこの時期に、専門家や活動家、当事者、市民のみなさんと共に、ひとときの癒しと楽しい時間を過ごすことを意図しています。
今年もそのコンサートの開催が決定しました。

会場は国立国際医療研究センター。
例年、ここに入院中の患者さんもたくさん聴きに来て下さいます。
ステージの最後には、観客のみなさんも一緒に歌って頂くコーナーも設けているのですが、会場に広がる笑顔が何よりの糧になります。

ウェブサイトのトップにも書いてありますが、昨年は社会の中のHIV/エイズに対する負のイメージを払拭することを目指すために、「U=U」をテーマに掲げました。
合唱メンバーやボランティアは、「U=U」がプリントされたお揃いのTシャツで参加しました。

↑昨年の参加者の一部で撮った記念写真

 

4月にHand In Hand Tokyo 2019という大きなイベントがありました。

アジア各国のセクシュアル・マイノリティ系の合唱団が集まる合唱祭です。
2015年に台湾、2017年に韓国で開催し、今年東京で実現しました。

出演者だけで500人というとても大規模なイベントだったのですが、ここにもTOKYO AIDS WEEKSで繋がったご縁が生きていました。
実際に過去のTOKYO AIDS WEEKS参加者の何人かがこのHand In Handにも出演していましたし、いろいろな想いを込めて歌うという点でお互いに通じるものがありました。
音楽は技術的なものも確かに大切ですが、どれだけ気持ちが伝わるのかがとても重要だと思います。

今年のTOKYO AIDS WEEKSでは、引き続きこの気持ちを歌で伝えるということを目標に、良い時間を作れたらと思っています。

現在、合唱メンバーを募集しています。合唱初心者でも大歓迎です。
楽しく歌えることが一番。
一緒に歌ってみませんか?

 

Gay Men’s Chorus for TOKYO AIDS WEEKS 2019〜ミニコンサート〜

 

日時:11月23日(土祝) 午後(時間未定)

会場:国立国際医療研究センター中央棟B1アトリウム(新宿区戸山1丁目21-1)

指揮:なおき/ピアノ:べーすけ

曲目:
♪ Climb Ev’ry Mountain〜『サウンド・オブ・ミュージック』より
♪ 春に〜作詞:谷川俊太郎/作曲:木下牧子
♪ 翳りゆく部屋〜荒井由実
♪ ディズニーメドレー
♪ 恋するフォーチュンクッキー〜AKB48
♪ 上を向いて歩こう〜坂本九

 

参加方法:
gaychoir@gmail.comに以下の情報をメールしてください。
①名前(ニックネーム可)②メールアドレス③携帯電話番号④希望パート(トップ/セカンド/バリトン/バスから第2希望まで)

練習日程(予定):
10/14(月祝) 13:00-17:00
10/22(火祝) 13:00-16:00
11/16(土)  13:00-16:00
11/23(土祝) 9:00-12:00

韓国のHIV陽性者団体、支援団体の国内視察&交流会

生島

2019年7月31日〜8月1日に、韓国のHIV 関連の活動家たち3人が来日して、日本の医療現場、行政機関、介護や医療/歯科の現場でのHIVへの差別を減らすための啓発をどのように実践しているのかを視察に来日しました。もちろん日本にも課題がたくさん残されているのですが、先方からの依頼は、社会インフラが似ていることもあり、日本の現状を知りたいとのことでした。

全く予算がない中、情報提供、レクチャーなどで、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。コミュニティセンターaktaに場所を提供をしていただき、交流会を開催しました。短期の連絡にもかかわらず、20人くらいの何らかの活動をする人、研究者、政治家、弁護士、韓国に関わりのある方たちが集まってくれました。

来日メンバーは以下の3人の活動家(研究者)と東京在住の通訳者です。
・Son Mun Su, Chairperson of the Korean Network for People Living with HIV/AIDS (KNP+)
・Kwon Mi Ran, Activist, Solidarity for HIV/AIDS Human Rights, Nanuri+
・Bo Kyeong Seo, Activist and Researcher, Solidarity for HIV/AIDS Human Rights, Nanuri+, Yonsei University

・An Eun Byul, interpreter, GSII, The University of Tokyo

KNP+
http://knpplus.org/

Unknown Lives – Initial Findings From The People Living with HIV Stigma Index In South Korea 2016-2017
http://www.stigmaindex.org/korea-republic

以下、ツアーの模様。東京都南新宿検査・相談室  室長 城所敏英さんのみ、写真を撮り忘れました。すみません。
7月31日(水)午後から、8月1日(木)夜間までに多くの人たちと交流していただきました。
予算がないので、全く無償のボランティアベースでの交流です。

国立病院機構 名古屋医療センター
臨床研究センター 感染・免疫研究部 免疫不全研究室長 横幕能行さん


国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)
コーディネーターナースの池田和子さん、栗田あさみ さん


東京HIVデンタルネットワーク/鈴木歯科医院 鈴木治仁さん

ぷれいす東京 事務所

新宿区保健所 鈴木裕子さん


はばたき福祉事業団 武田飛呂城さん

都立駒込病院感染症科 今村顕史さん、鄭瑞雄さん


武蔵野会 山内哲也さん

aktaでの交流会の模様


コミュニティセンターakta センター長 荒木順子さん

日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス 代表 高久陽介さん
KNP+代表、JaNP+代表のツーショット。


新宿二丁目の製薬メーカーによるHIV啓発看板とともに

Bo Kyeong Seo,さんからのお礼メールの一部
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Thank you very much for giving us a chance to meet HIV and LGBTI activists,researchers, and supporters.  Munsu, Miran, and I was actually quite exhausted about the slow development of our movement, but this trip gave us a lot of new ideas and hopes. We feel very grateful to have a chance to know and meet you. We will have an internal workshop about what we learn from Japan and will present our main findings in our final report to Korean Center for Disease Control.

HIVとLGBTIに関わる活動家、研究者、支援者とお会いする機会がいただけたことに感謝します。ムンス、ミラン、私(ボー)は、実際のところ韓国の遅い進展に少々、疲弊していました。しかし、今回の訪問は、私たちに沢山の新しアイデアと希望を与えてくれました。私たちは皆様と知り会うことができたことに、とても感謝しています。私たちは日本から学んだこと、気づきについてのワークショップを開き、今回の成果を韓国疾病管理センターへの最終報告として発表します。
————

韓国でも薬害エイズ裁判は被害者・個人への補償だけで結審したとのことです。
すべてのHIV陽性者の治療に関わる医療費は公費で全額補填していて、個人の負担はゼロだそうです。ただ、彼らの関心は障害認定と言う枠に入ることで、差別に対してNOと配慮を求めることができるのではという可能性に注目していました。

韓国では、包括的な差別禁止法がこれまでに制定されておらず、何らかの活路を見出そうとするものだったと思います。今回のレクチャーの中でも、武蔵野会の山内さんの、日本国内でも「障害者差別解消法」が制定されており、HIV陽性者への合理的配慮の欠如により、不作為が問われることないようにと、福祉・介護領域のサービス提供者に啓発を行っていると言う報告が新鮮でした。

文責:ぷれいす東京 生島嗣

 

日本サイドの協力者
言語サポート
・鄭瑞雄さん 都立駒込病院感染症科

レクチャー&情報提供
・都立駒込病院感染症科 今村顕史さん、鄭瑞雄さん
・国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)
岡慎一さん、池田和子さん、栗田あさみさん
・名古屋医療センター 横幕能行さん
・東京HIVデンタルネットワーク/鈴木歯科医院 鈴木治仁さん
・新宿区保健予防課 鈴木裕子さん
・東京都福祉保健局 健康安全部 エイズ・新興感染症担当課長 根岸潤さん
・東京都南新宿検査・相談室  室長 城所敏英さん
・はばたき福祉事業団 武田飛呂城さん
・武蔵野会 山内哲也さん
・ぷれいす東京 スタッフ一同

交流会、その他
・Community center akta  岩橋恒太さん、荒木順子さん
・日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス 高久陽介さん、長谷川博史さん
・ぷれいす東京 事務局スタッフ

明日は選挙に行こう!

さとう

こんばんは。まだ仕事が終わらなく、事務所です。
西日本新聞の「言わせて2019参院選」という企画に、佐藤が選ばれ、取材を受けたものが記事になりました。もしよろしければ画像を拡大して、お読み下さい。

なかなか自分が投票した候補者が選挙で勝たないと、自分の一票は無駄なのだろうかと感じることがありますが、実際にはその一票の積み重ねだと思うんです。あきらめやすい人は、多分少数派なのかもしれません。でもね、少数派が本気を出して、全員が投票すれば、何かが変わるのだと思います。ぜひ投票に行ってくださいね。僕は期日前投票を済ませました。

ところでご報告が遅くなりましたが、同性婚訴訟の第二回期日が7/8(月)になりました。今回は第一回期日で、小野春さんと僕が意見陳述したことを受けて、国側の回答が出たのです。

LGBT(同性婚)は「想定していない」という回答。「(憲法制定当時、同性婚を)想定していなかった」という回答ならわかります。でもそう回答すると「では、今はどうですか?」という反論が出ると想像でき、あえて「想定していない」だったのだと僕は思います。

原告弁護団が、何を訪ねても「想定していない」「先ほども述べた通り…」というような誠意が全く感じられない対応でした。

何かを変えたいと思ったら、ぜひ足を運んでください。あきらめたら負けです。

ソウルのプライドパレード参加&NGO訪問

生島

5月30日〜韓国のソウルに3泊4日で行って来た。今回は6月1日のソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル/Seoul Queer Paradeに参加するためだった。プライドパレードには、7万人もの人が参加したという。会場の周辺にはいくつものキリスト教の保守グループが「同性愛は罪だ、キリストに帰れ」というメッセージを大音量す、プラカードを掲げるなかでの開催だ。もちろん、会場内にはパレードを支援するキリスト教徒たちも大勢いた。

今回もHIV予防啓発を行う団体、LGBTユースのための支援センターを運営する団体なども訪問した。そして、薬物使用とHIVを研究テーマに活動するグループともミーティングを行った。新たな出会いがありネットワークが広がる旅でもあった。

Seoul Queer Paradeの20周年記念イベントとして開催されたピンクドット・ソウルにも参加した。富山大学の林先生といっしょだったので、大まかな内容も理解できたので、大変に大きな刺激をうけた。
オープニングはLGBTの弦楽合奏によるオープング。圧倒的に女性が多くを占める。その他、アーティストによる演奏。ドラァグクイーンによるパフォーマンスなどが楽しいステージが続いた。そのあと、性的少数者への差別がなくなるために尽力してきた人たちを紹介しますと、司会者。「同性愛者への差別がなくなると国が壊れるという人たちがいますが、そんなことないですよね?」会場が賛同の声で沸き立つ。その後、「差別の撤廃に尽力してきた人たちを紹介します」とアナウンスがあり、性的少数者の人権活動家、フェニストグループ、視覚障害者、身体障害者、移民支援など様々などの代表者からのスピーチがった。彼らは「包括的差別禁止法」の制定にむけて動いてきた、これまでの闘いの歴史を振り返るときでもあったようで、レズビアン女性の司会者も思いが溢れて声をつまらせていた。
カウントダウンからのLEDライトの点灯、そしてエンディングは、少女時代「Into the new world」 と Lady Gaga「Born this way」。#SeoulPinkDot

そしてパレードには、12のフロートが出たのだが、その1つが東京レインボープライドだったので、一緒に歩かせてもらった。差別が激しい中、若者の意識は徐々に変わりつつあるのかもしれない。パレードの中で、幸せそうな二人を見るのは、60歳の自分も孫を見るような気分で素直に嬉しくなった。そして、親の会のメンバー達の存在も強力だった。親と言っても40代前後の若めな感じですが…。今回のコースはかつての王宮の城門であった「光化門」の前を通るコースである。主催者の思いが伝わってくる。

 

チョンノにあるiSHAPを見学した。iSHAPの見学をした。HIV検査は平日は唾液検査キット、週末は血液による迅速検査を提供していて、年間に5,000件の検査を提供しているという。トランスジェンダーのスタッフもいて、トランスジェンダー向けの検査会も始まっていた。
また、上限200人だそうだが、PrEPのトライアルがはじまっていた。

イラストレーターのナファン(Nahwan Jeon)さんに紹介してもらって、DDingDong(@띵동)を訪問した。このNGOは、LGBTの若者向けに相談や支援を行う団体で、オフィス、ドロップイン、相談室、シャワースペースなどを見学させてもらった。ちなみに利用者の安全のため、この場所は非公開だそうだ。
写真をみると、ものすごい立派な事務所なのだが、政府や企業の支援がなかなか得られないなか、篤志家による寄贈でこのオフィスが開設されたのだそうだ。レズビアン女性、ゲイ男性、トランス女性のスタッフもいるし、HIVの担当者もいてもちろん対応し、弁護士のスタッフもいる。10代の若者をメインにしているので、親の権利は絶大なので、シェルター機能もあるけど、今の所は既存のリソースに繋げる機能がメインだそうだ。
ナファンさんは、DDingDongを支援する展覧会「Sun Sun Sun, Here It Comes」を開催したりしている。

DDingDong
https://www.facebook.com/ddingdong119/
(ENG)
https://www.ddingdong.kr/xe/notice/2013?ckattempt=2

Anual report
https://drive.google.com/file/d
/0B3W5P2hDKzK6YUtWS2g0ZmV0TzA/view

イラストレーターのナファンさん
展覧会「Sun Sun Sun, Here It Comes」
https://katami.stores.jp/items/5cd6c8404da8525bd2a8d47a

 

POPという研究グループのメンバー、協力者と薬物使用、HIVなどについて情報交換をした。通訳は林先生にお世話になった。新たな発見、相互ネットワークが広がりそうで楽しみだ。

今回の旅で一番びっくりしたのは、HIV陽性の人たちが性行為をすることで、処罰される法律が残っていることだ。古い法律らしく、実際に運用はされていないようだが、ただ、陽性者が治療で感染の可能性がないにも関わらず、聞いた側がパニック状態の際に、この法律を根拠にトラブルになる事例もあるという。パレード会場で若いHIV陽性者たちのグループがこの法律の撤廃を求めるキャンペーンを行っていた。これも応援したい。

韓国の若手のHIV陽性者グループによる、ソウル・プライドパレード内でのキャンペーン。陽性者が性行為をすると罰せられる法律(1987年)があるそうだ。こうした法律があることで、カミングアウトした際にHIV陽性者がバッシングされたり、必要以上に弱い立場に立たざるを得ないそうだ。「#19条撤廃」「#19조폐지

パレードのアフターイベントでは、同性婚を実現しているニュージーランドから、在韓国大使のターナーさんと夫の池田宏さんがカップルで韓国コミュニティにエールを送り、大きな声援を得ていた。彼らの前任地は東京であった。

3泊4日と短い滞在ではあったが、素直にヘイトな人たちの声の前に、立ち続け声をあげている彼らの姿に感動を覚えた。なんとなく、長いものに巻かれて生きているところがあったが、初心を思い出した気分だ。