スタッフ日記

世界エイズデー。

かとう

今日12/1は世界エイズデーです。
HIV/エイズについて思いを馳せる日ですね。

そんな1日の始まりの時間に、かとうがラジオ番組に出演しました。
J-WAVE「~JK RADIO~TOKYO UNITED」という番組の中の「KIDZANIA TOKYO EYES ON THE FUTURE」というコーナー。
子どもたちが生きる未来を豊かにする取り組みを紹介するというコンセプトです。

前日に電話で取材を受けて、30分程度話しました。
それを編集したものが今朝放送されたのですが、放送時間はわずか5分。
とても上手く編集して頂き、ナビゲーターのジョン・カビラ氏の美声も相まってとてもまとまりの良いものになっていました。

ラジオ出演はかなり久し振りのこと。
声だけで思いを伝えるのは難しい部分もありますが、寧ろストレートに届けることもできる気がします。

放送後も明日までウェブサイトから聴くことができます。
https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/ 
12月02日 12:33まで聴取可能

よろしければ聴いてみてください。
でも自分で自分の声を聴くのはやっぱり苦手です…。

そうそう、TOKYO AIDS WEEKSも絶賛開催中です。
12月もイベントが目白押し。
チェックしてみてくださいね。
https://aidsweeks.tokyo/

ときどき通信。

かとう

YouTubeのぷれいす東京チャンネルで、新しい動画シリーズがスタートしていること、ご存知ですか?
ネスト・プログラムのコーディネーターの2人がお届けする「ときどき通信」がそれです。

第1回は「ネスト・プログラムってなに?」というテーマで、ゲストには「なんでも話せる相談」担当の高田良実さんをお迎えしています。

先日撮影し立ての第2回は、11/10開催の「感染症の専門家と話そう」のご紹介動画です。

この「ときどき通信」というタイトル、実はパクりなんです。
札幌の2人組のデュオ「ときどき通信」と全く同じネーミング。
たまたまと言えばたまたまなんですけど。
どちらも私の友人なので、笑って許してくれるかなと思っています。

動画、ぜひ見てくださいね!
そしてプログラムへもぜひお申し込みを。

秋の私

TAKADA

だいぶ秋の感じになってきましたね。秋になると、毎年なんとなあく、毛糸の編み物がしたくなります。これは、小学生ぐらいの時からの習性のような気がします。最初の作品は、長編みの極太毛糸のマフラーだったと思いますが、その後も、ごく簡単なものを作っては楽しんできました。帽子とか、お弁当袋とか、首巻きとか。昨年は大作(私としては)に取り組み、モチーフ編みを60枚くらい繋ぎ合わせて作る毛糸のストールを2枚作り上げました。今年は少し厚みの出る編み方をする、座布団に挑戦してみようかと思っています。ちょっと難易度高そうなんだけれど、教えてくれる人が身近にいなくても、最近はユーチューブで、自分のノウハウを惜しみなく提供してくださっている方々がたくさんいるので、動画見て頑張ろう(楽しもう)と思っております。ぷれいす周りにも編み物好きな方いるかな。

猛暑でしたね(とやっと振り返れるのか)

TAKADA

「はじめまして なんでも相談担当です」と書いてから、早2ヶ月(8月はお休みでした)。この間ずーと東京は毎日最高気温36度だったんじゃなかったかと思うほど、猛暑の夏でしたが。みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。やっとこのところ少し涼しい日もあって、ほっと一息。急に秋らしくなってくるかもしれません。

今日は「なんでも相談」は1件でした。で、時間あったので事務所に来たついでに、新しく始まるネストの活動の紹介動画番組の撮影にまぜてもらっちゃいました。ネストの活動を紹介する素敵なお二人のスタッフ(力也さんと大島さん)の間でセンター張れてちょっと気分良かったです 笑。私の出番は今回だけだと思いますが、これから継続的に動画でもネストの活動のお知らせをしていく計画なようですので、どうぞお楽しみに!

いよいよ明日から

まきはら

まだまだ毎日暑い日が続いてますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

もう今日から9月!本当に9月かと疑う暑さですよね。

そんな暑い中、9月の個人的には繁忙期が始まりました。

 

まずは、明日はオンラインでの新規ボランティア説明会!

代表の生島の講義や、各部門の紹介、今後の研修の説明があります。

ぜひ参加される方は、自分がどんな活動をしたいかイメージしてもらえるといいのではと思います。

 

そしてその後は、9/10と9/23にボランティア研修があります。

今年は3年ぶりの対面です!久々なので楽しみです。

講師も参加者も楽しみながら参加できるものにできればと思います。

みなさま、それぞれのペースでぜひ参加いただければと思います。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

研修担当 まきはら

この猛暑を乗り切るには

なかざわ

こんにちは。毎日暑いですね、皆さんお疲れ様です。

今年度から、ぷれいすのお手伝いをさせていただいているなかざわです。

もうかれこれ20年ぐらい、幽霊部員のように関わってきたのですが、スタッフ日記を書けるところまでようやくたどり着きました。

 

ところで、皆さん夏バテしてないですか?

私はすでに7月始めに夏バテシーズン突入しています。

猫と長年同居しているのですが、30年ぐらい前は日中仕事に行っている間、マンションの台所の小窓を開けておくぐらいで、夏バテせずに猫は元気だったんですよ。

でも、もう今は無理ですね。国連も「地球沸騰」と言っているぐらいですから。

猫も家族ですし、家事もやってくれず一日中グータラしているけど、お金の無駄遣いをしないお留守番癒しメンバーとして、一部屋エアコンをつけっぱなしにして出かけています。

快適二食昼寝付き生活で、ワガママボディにすくすく成長しましたが・・。

 

それにしても、これからどうなるんでしょうね。

人間はこの温暖化や真夏の暑さに、どう対処するんでしょう。

私の提案としては、もう日本も7~8月は総バケーション期間にしてしまう!

2か月も休暇ならレジャーや観光にガツガツしなくていいし、みんなだらだら~っと生活して、その間働かなきゃならない人も手抜きでゆるゆる~っと適当に働くとか。

あんまり一生懸命過ぎるのも、熱を発散しまくって疲れちゃうんじゃないかなあ・・・。

 

要は夏バテしているので、毎日サボリたいだけなんですけど。

でも自然の摂理に従うとか、自分の調子を大切にするって、とても大切だと思うんですよ。

この社会だとなかなか難しいけど、時にはサボリたい自分の声を聞いてあげてもいいんじゃないかなあ。

 

ということで、皆さん、無理はせず頑張らないでゆるゆる~っと猛暑日を乗り切りましょうね。

私も積極的にだらだらしたいと思います。

 

少し涼しくなったらボランティア募集の説明会があるので、興味のある方はぜひご参加くださいね。

https://ptokyo.org/news/15986

 

なかざわ

#老ナルキソス

おーつき

先日観てきました!
今昔のLGBTQ+(やHIV)を取り巻くコミュニティの雰囲気も含めて、とても丁寧に描かれた作品でした。
もうしばらく各地での上映が続くようですので、まだ鑑賞されていない方はぜひ。
 

 

 

 
まもなく、「第31回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」も始まります(「老ナルキソス」もこの映画祭の第27回に短編版が上映されたそうです)。
当サイトのお知らせでもお伝えしている通り、HIV/エイズについて扱った作品「秘密を語る方法」の上映も予定されています。上映後のイベントには、ぷれいす東京のスタッフも参加します。
ぜひ、チェックしてみてください。

第31回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~
https://rainbowreeltokyo.com/2023web/

 

 
そして、いつもお世話になっているチャリボンさんも、キャンペーン開催中です。
この機会にあわせて、本・CD・DVD等のリユースを通じた活動の応援もご検討いただけると、とても嬉しく思います。

VB創業16周年記念キャンペーン「ほんのひととき」|チャリボン
https://www.charibon.jp/campaign/vb16th/

はじめまして 「なんでも相談」担当です

TAKADA

ぷれいす東京との四半世紀を超える関わりの中で、あんまりアクティブに活動できていない時期が長かったのですが、昨年4月からは「なんでも相談」担当というミッションをいただいて、月1回は、ぷれいすの事務所に来るようになりました。毎月第2月曜日の午後に、予約を受けてお話をお聞きしています。 ご自身のHIV感染を知ったばかりの方には、ぷれいすの、よく知られた4回連続のPGM(ピアグループミーティング)が絶対お勧めですが、それ以外に、ぷれいすにどんなHIV陽性者の活動グループがあるか知りたいとか、療養中でなんとなく話し相手が欲しいとか、定年退職してこれからの活動を考えているとか、知りたいことがあるけれど、どこに聞いたらいいかわからないとか、そういった、まだぷれいすに関わったことのない方々を含めて皆さんの、なんでもご相談をお待ちしております。どうぞお気軽にご予約ください。ご予約はこちら

そして、これから、月1回ぷれいすの事務所に来たときには、この「スタッフ日記」も、なるべくアップしようと思います。(記念すべき第1回目の本日は、東京はまだ梅雨もあけていないのに、今年最高、36.5度を観測したという記録的暑さの日でした。)

今年も始まりました

まきはら

だいぶ暑い日が増えてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今年は出足が少し遅れましたが、梅雨が明ける前に今年も出ました、新規ボランティア募集でございます。

今年は9月に、オンラインでの説明会の後、2回の研修を3年ぶりにリアルで開催します!(対面!)

3年ぶり?というか、下手すると何年ぶり?くらいの、昔の思い出のような感覚もあるのですが、9月までに徐々に肩慣らしをして、感覚を取り戻しながら、感染症対策も考えつつ、準備していければと思います。

詳しくは、下記ページをぜひご覧くださいませ。

 

新規ボランティア募集 のお知らせ (2023)

募集の案内を見て、何か不明な点があれば、申込みフォームからでも、事務所に直接メールでも、ご連絡ください。

みなさまの参加をお待ちしております!

 

食欲の梅雨って何ですか?

まきはら

HIV陽性者である”私の”手記

だいすけあ

手記・朗読 だいすけあ/福正大輔

わたしはHIVpositiveです。24歳の時に診断され、17年がたつところです。

感染した当時、一緒に暮らしているパートナーがいました。しかし、私は自分勝手なセックスライフを謳歌していました。掲示板や発展場で知り合った人とリスクの高い性行為をしていました。私は、ゴメオDIPTや覚せい剤をつかったSEXをしていました。危ないと思えば思うほど、心がわくわくしていました。

SEXをした友人から「HIVにかかったみたい。俺は大輔としかやっていないから、たぶん大輔もHIVだと思う」と言われ、一緒に拠点病院にいきました。診断を受けたときには、眠れなくなり、3日間ベッドのうえでのたうち回っていました。パートナーにはHIVに感染したことを伝えました。すると、「許せない。でも、大輔のことは大事だから、これからも一緒にやっていこう」という手紙をもらいました。それから10年以上一緒に暮らすことになりました。HIVの診断を受けてから1年くらいは病気のことが気になって、誰とも性行為をしなかったと思います。しかし、いつの間にか「もうどうせ病気だから」と、さらにリスクの高い性行為をするようになりました。名前も知らない相手、ときには顔もわからない相手とコンドームをしない、体を傷つけあうようなSEXをしました。HIVのことは、SEXの相手にも友人にも家族にも、誰にも言わずに生きていくんだと決意していました。

 

29歳の時に覚せい剤取締法違反で逮捕され、有罪判決を受けました。そこから私の人生が変化していきました。自分が依存症であること、自分が自分を傷つけることで生き延びてきたことが理解できました。仲間のアドバイスを受けながら、自分がどんな行動をすると生きやすくなるのかを考えるようになりました。私が見つけたのは、「自分にうそをつかない、本音で生きる」という目標です。まず取り組んだのが、「埋め合わせ」です。20代の時に傷つけた相手に連絡をして謝罪をしました。できるだけ会って話をして、今の生き方を見てもらいました。もう連絡が取れない人もいます、連絡をしても無視される人もいます。当然です。私がしてきたことは相手の「尊厳」そのものを傷つけてきたのです。

「埋め合わせ」をする中で、うそをつかないで生きることは、気が楽になることだと実感していきました。自分の思ったことを相手の状況を考えながら話すことがどんなにステキな事かもわかりました。このままいけば、何の問題もなく自分が幸せになれるのかもしれないと思っていました。嘘をつきたくないので、HIVpositiveであること少しずつ公表しようと思い立ちました。

 

2020年秋、信頼できる場所からと思い、新しく通い始める歯科医院でHIVpositiveであると問診票に書いて受診しました。一通り検診をした後言われたのが、「うちはB型肝炎の人は治療できるがHIVの人は治療できない、そのような設備がない」ということでした。頭を冷たいものでぶん殴られたように、耳の中がキーンとしました。できるだけ冷静に歯科医院でスタンダードプリコーションや人権の話をしたと思いますが、よく覚えていません。怒りは数日収まらず、歯科医師会・法務省人権相談・市役所医事課と立て続けに連絡をして、それでも解決する糸口は見つからず、ぷれいす東京に相談の連絡をしました。わたしは歯科医院を訴えて、反省してもらうことばかりを考えていました。

ぷれいす東京で相談し、活動するようになって、わたしの考えは変化していきました。「わたしはわたしの闘い方がある」と思い、演劇と映画をつくることにしました。わたしは18歳で広島県呉市から東京に出てきました。俳優になるために、演劇専攻のある大学に入学しました。芸術は武器になると思いました。それは反省させるためにやるものではなく「一緒に考えてもらうため」に作るんだと決めました。映画は「カミングアウトジャーニー」、演劇は「結婚披露宴」という作品になりました。作品づくりは苦しいときがあります。そんなとき、HIVpositiveを公表して活動する先輩に勇気をもらいました。みなさん、語る姿が誠実で、なんとも魅力的でした。わたしもこんな風になりたいと思いました。

 

私は、2022年夏、母にカミングアウトをしました。ゲイであること、HIVpositiveであること、そして、今おつきあいをしている男性がいること。母は、昔の写真をいじくりまわすだけで、目を合わせてはくれませんでした。「ああ、失敗したかな」と思いましたが、やり始めたカミングアウトは最後までいくしかありません。全部の話をききおえて、母は、「まあ、しょうがない。代わってあげることができるわけじゃないし」といいました。いつもの母のいいっぷりに私は安堵しました。私の母は、周りの人によく「強い人」と言われます。わたしはそうは思いません。「わからないことをわからない、どうしようもできないことをどうしようもできない」と、ありのままに受け入れる力がある人なのだと思います。この力のことを「ネガティブケイパビリティ」というそうです。私の母は、ものすごい能力を持った人なのだと、今は思います。

カミングアウトをした時に、母にどうしても伝えたいことがありました。それは、「いま、大輔はとても幸せだよ」ということです。それをどうやったら具体的に、楽しく伝えられるかと考えた結果、パートナーに直接あってもらうという方法をとりました。カミングアウト場面で、パートナーにサプライズで登場してもらいました。今まで顔をあげてくれなかった母が、ものすごいスピードで顔を上げ、穴のあくほど私のパートナーを見つめました。その表情はとても楽しそうで、目はきらきらとしていました。「むかしから“恋バナ”好きだったよなこの人」と思い出しました。すぐにパートナーと母は打ち解けて、あれこれおしゃべりをしてくれました。私は、その光景がうれしくて、しあわせで、思い浮かべるだけで、「ああ、ここに、この時代に、生まれて来て良かった」と思うのです。

 

HIVになったとき、依存症だと理解した時、捕まった時、差別を受けたとき…わたしはどうして自分はこのような状態になったのか、こんなはずじゃなかったと思いました。しかし、いまは「しあわせ」を知るための必要なプロセスだったのだと思います。私の人生には価値がある。私の人生のプロセスには、自分以外の人のためになる力があると思います。ぷれいす東京の仲間に会うために京都に行きました。龍安寺というお寺に「吾唯足知(われただたるをしる)」というつくばいがあります。まさに、わたしは毎日この境地にいるのだと思います。

人生に大切なことはそんなに多くありません。しかし、わたしには必要なものがまだあります。それは、愛です。そして、社会的な存在として病者や同性愛者の権利が認められることです。私が欲しいのは、すでに一緒に生きている人の差別のない社会と同性婚が認められた社会です。今日はそんな思いを込めて歌います。

※2023年5月14日(日曜) 第61回 「Living Together のど自慢 」にて