現在は11人の性別、年代、セクシュアリティ、住んでいる地域など、さまざまなHIV陽性者が日記をつづっています。HIV陽性者の何でもない日常や、ちょっとした生活のかけらに触れてみてください。
また、旧web NESTのあれこれリンク集「HIV陽性者のサイト」「陽性者のパートナー・家族・友だちのサイト」に掲載させていただいていたサイトはこちらでご覧いただけます。
ひろき
仕事は順調になれてきたのですが、
最近あらためて、人に仕事を依頼したり、指示することがどんなに難しいことなのか、
とあらためて感じています。
国も違えば世代も異なるスタッフをまとめるのも、一苦労です。
結果、良い経験になればよいのですが。
そこで最近思い出したので、学生の頃に新聞広告でみた
『人を動かす』(“How to Win Friends and Influence People”)
というタイトルの本。
読んでもないのに、中身を読んだかのような気にさせてくれるタイトルなのですが、
どうやらマネジメントの古典といわれているらしいです。
藁にもすがる気持ちで、久しぶりに読書をしてみようかなと思うこの頃です。
なぎさのペンギン
☆15年☆
5月の終わりに
15年以上の付き合いになる
海外の友だち数名が 相次いで
日本にやって来ました
HIV+の人も そうでない人も
おひさしぶり~ のあいさつ
僕は観光の仕事もしていますが
最新の日本トレンドについては
実は彼らの方が詳しかったりして
↑反省しろよ!
旬のスポット、食事や買い物、
博物館等で一緒に過ごし
でも、お茶の合間に
Doxy-PEPに関する話題も
スッと出てくるあたり
なるほど 今は2025年なんだ
と思いました
考え方も違えば生き方も違い
信じる神様や夢中になる対象も
バラバラ そこは干渉せず
ってか 違い過ぎて
お互いよく分かってないはずで
にもかかわらず…
じゃないな
だからこそ 許容しあって
続いているんでしょう
6月のプライド行事への参加も
彼らの目的の一つかも ですが
僕は仕事で時間が取れず
別グループですが
“相方くん”も友だちと一緒に
笑顔で週末を過ごしました
行けなかったけど
僕もうれしい !
☆45年☆
最近の もうひとつの収穫は
学生時代の友だち数名と
家から近くの観光地に
旅行できたこと
出会ってから もう45年
子育てもひと段落
孫に恵まれた友もいます
定年退職も間近に迫り
時間的に余裕ができたこそ
の タイミング
お互い 変わったようで
中身は ほぼ変わってない?
いやいや
旅だからこそ可能になった
じっくりと話を聞く時間の中で
それぞれの人生で
実は本当は 色々なことが
あったんだなと
ふだんは 何も言わないけど
この時だけは
ああ 年を取ってよかったな
そう思えました
☆55年☆

仕事がてら 2025大阪万博
に行ってきました
いろんな批判はあるみたい
けど僕には すごく楽しい
イベントでした
1970年万博の当時、
既に生まれてはいたけど
幼な過ぎて家でお留守番
今回が わが人生 初万博
自分がどんな場所に
生まれ 育ち
他とは何が違うのか?
“自分の価値観”の意味を
おのれに問いかけた
貴重な時間になりました
サステナブルに生きる
時代を反映してか
技術革新を賞賛する展示は
控えめ(個人の印象)
経済的な先進国より 中東や
中央アジア、アフリカ諸国の
存在感が際立っていたな
個人的には
同じ言葉を話し
同じ肌&髪の色の
人たちしか周囲にいない
のがあたりまえ
では もうなくなっています
僕が暮らす街には かなり
多くの外国人が暮らしていて
最近 その中の何人かと
知り合いになりました
(まだ友とは呼べないレベル)
あえて知る機会の少ない
彼らの母国はどんなところか
未知を知に変えられたら
自分の境界線が 少しは
あいまいになるかな?
大屋根リングの上から
自分と その回りにある
さまざまなものの行く末を
夜風に吹かれながら
ふと 考えてみました
これから万博に行かれる方へ…
会場内 め~っちゃ歩きますよ
その覚悟は必要
暑さ対策も必須やね !
☆Forbidden Road☆
ひろき
すっかり近況報告がご無沙汰してしまいました。
転職した業界は以前とは全く異なる飲食業界なので、
学ぶことばかりでジェットコースターのような毎日を過ごしています。
ご縁があって、ロンドンの歓楽街・ソーホーで夜の仕事に関わっています。
同僚が若いので、気持ちだけは若返ったような気分です。
身体はちゃんとおっさんなんですが(笑)。
学生時代以来、接客は未経験だったのですが、
向いてなくもないような気がします。
楽しいこともありますが、もっと自信や年齢相応の貫禄があれば、と願ったり、
不甲斐ない自分に落ち込んだりもします。
新しいことに挑戦するのは貴重な体験だし、
あとから振り返って“二度目の青春”と呼べるようにがんばります!
なぎさのペンギン
昨年の今ごろは
健康診断でチェックが入り
ちょっとヒヤヒヤ…
今年は自信をもって 元気に
春を迎えられた気がして
うれしいです
☆2025年の桜☆

雪が降る一方で、
最高気温が25℃以上の
夏日も観測された
2025年3月
不規則な天候にも関わらず
桜並木は 今年も輝くような
白の世界を描いてくれました
☆たがいの距離☆
僕が住んでいる関東郊外の街は
アジアからを中心にした
一定数の 外国の人々が
暮らしています
多くは学生ですが、民間企業、
小学校や中学校のALT(英語指導
助手)として働く人たちも
増えてきました
今年は地元の日本人も一緒に
お花見会を行いました
彼らの日本語のうまさには
あらためて驚かされたな
でも、日本語ペラペラなら
万事が順調か、といえば
そうでもなく…
意外な悩みがあるようです
たとえば 日本人は
人間関係を円滑にするため、
無意識に 他人に頭を下げ
”けんそん”の態度を示します
これは独自の文化で
この国に生まれ育って 肌感覚で
身についたものであり ことば
の能力とは直接関係ありません
けれど
日本語が流ちょうだ、と
いうだけで
こうした社交辞令まで
日本人と同等のレベル
を求められがち
そうでないと分かれば
「やはり外国人だね」と
距離を置かれてしまう
そもそも なぜそこまで
要求するのだろう?
それ 本当に必要?
という話で…
そんな僕自身も
他国の文化について
知らないことだらけです
そこで 最近は仕事上でも
世界の国々を調べる
という準備に、より
時間をかけるように
なりました
世界の情勢がどんどん
難しくなりつつある今
せめて 個人対個人 の関係では
たがいの距離を縮めたい
という思いが 常にあります
☆不意のお知らせ☆
先日、5年来の友だちに
自分の病気について
伝えました
おたがい忙しく それほど
ひんぱんには会えないけれど
会った時には けっこう”深い”
話もする間柄
いつかはちゃんと…という
気持ちがずっと 僕の中に
あったけど チャンスがなくて
健康にからんだ話が出た
タイミングだったので、
自然と口から流れ出ました
自分としてはスムーズに
話せたと思っています
「そうなんだ
自分の周囲にも何人かいるよ」
という反応
なんというか…
話しやすかったな
現在のパートナーに出会い
付き合うまえに伝えたときも
似たような反応だったことを
思い出します
2000年代前半とは やはり
状況がずいぶん変わってきた
ようですね
正直 ホッとした
5年かかったけど 時間をかけ
タイミングを見極めてよかった
ありがとうね
☆ネーブルオレンジ☆
やっちゃん
大変ご無沙汰しております。
最近は、双極性障害としては安定しております。
昨年より、就労移行支援事業所に通所してます。
そして、今回HIVの障害者手帳を活かして障害者雇用で就労を目指す事にしました。
職種は、事務補助か介護の経験を活かし福祉関係にするか迷っているところです。
今年の夏までには、就職する予定です。
以上近況報告でした。
またね❣️
なぎさのペンギン
駆け込みで冬がやってきた、
いきなり寒い 令和6年の暮れ
今年も 世界で 日本で
さまざまな動きがありました
(来年は さらに大きな”うねり”
がやってきそう?)
僕にとっての2024年は…
重大な忘れ物や失くし物を
せずに済んだ(ラッキー)
少しづつ体を軽くし、
運動量を増やしたおかげか
気になっていた検査結果の
値が改善した
(カゼなどで体調を崩すこと
もゼロで 幸運を思い知りました)
などが挙げられるかな?
毎年のことですが、結局は
一年を通じ無事に過ごせた
ことへの感謝に尽きます
30代、40代、50代…
年を取るにつれ、
変化に対する柔軟性が
どんどん失われていく
不安がありました
”頑固”になりたくない、
なるまい、と 逆に
意固地になったり
努力なくしては先に進め
ないことが どんどん増え
プレッシャーに感じた時期も
あったけど
50代の最後を迎えた今は
現状が楽しい !
マイペースよりも
適度な調子で 何かに
”せっ突かれる”ことが
日々の生活に
緊張を与えてくれる
「だらだらすんな!
スピード落ちてんぞ! 」
みたいにね
今の自分にとっては
それがいちばん大切な
メッセージに思えます
☆2025を前に☆
次々と更新されていく
テクノロジーや価値観に触れ、
頭をメンテナンスする作業
もちろんだけど、
アップデートはやっかい
でも それすら ”楽しい! ”
と 感じられたのは…
過酷な競争社会を生き抜いて
きた 若い世代の人たちから
今年も たくさん学べたから
僕は未婚で子供がいないので
そうした機会は貴重なんです
そして
僕にとっての HOME
安心できる 居ごごちのよい
場所があることは 大きいです
笑顔をもたらしてくれて
いるのはまちがいなく
生まれた場所に戻って
新たな人たちとめぐり逢って
“うん、自分はここがいい、
これがいい”
と 言い切れるようになった
から、”今” があるのだと
実感します
だからこそ
ふだんは 安全地帯である
ホームを離れ、ちょっと
背伸びして冒険しよう、
チャレンジしてみよう、
と考えるのかも
毎日を支えてくれている
先端技術や 人々の優しさや
恵まれた環境に
たまたま 出会えた
偶然の連続の上に成り立って
きた 僕なりの25年
”四半世紀”
その大半を
HIVと過ごしたのか…
そう考えると 感情を超えた
不思議な感慨を覚えます
月並みな言葉だけど、
本当にほんとにありがとう !
そう伝えたい
もちろん、まず一番は
最愛の あの人たちに!
☆HOME ~42 years later☆
42年前か~
あの頃は高校生でした!
当時を知らない人たちが
もう たくさんいますよね
☆歩道橋☆
横断歩道か、歩道橋か…
どっちにしよう?
いや、”答え” なんてない
いつまでも
そう思える自分でありたい
☆It’s beginning to look a lot like Christmas☆
心も体も暖かくして
すこやかで ゆるりとした
年末年始をお過ごしください !
ひろき
私が部屋を借りている物件の大家さんがなくなりました。
確か、100歳近かったのですが、
パンデミック前までは、同じ建物内に、住んでいました。
大家さんはコロナ禍前の時点で、93歳の英国人で、
一人暮らしをしていました。
すごく親しかったわけではないのですが、
よくテレビで国際政治に関するニュースを見ていたのを覚えています。
一度、大家さんが自分の人生で一番喜んだ出来事として、日本が第二次世界大戦に敗戦したこと、
と挙げて、すごい英国式ブラックジョーク、だなとドン引きしました。
よくよく話をきいてみたら、当時、ケンブリッジ大学の学生だった大家さんが、
戦争が長引けば徴兵制のために、
出征しなければいけなかったそうで、それを避けられたのが嬉しかった、のだと。
いまとなっては、私のイギリスでの生活のかけがえのない思い出です。
合掌
IHO
先日「唯結花由真三姉妹コンサート」に行ってきました。
9年前に「最後」のコンサートと謳い僕に感動をくれた日。
5年前に「奇跡」の三姉妹コンサートAgain!ただただ嬉しくて笑顔をもらった日。
そして今年…「毎回最後って言ってない?」と言いつつみんな幸せになった日でした。
確実に風間三姉妹の皆さんも僕らも歳を重ね色んな経験をしてきているのに
ここに集まったみんな生き活きして粋でキラキラオーラ全開でした。
歌唱が始まると自然と「あ、この曲あのアルバムの○番目の歌だ」「あ、B面曲ぅ」
「この曲のシングルカセットには特別メッセージが入ってた」とか40年近い昔の記憶が
出てくる出てくる!!!きのう何食べたかかも思い出せないのにね(*^^*)
また三姉妹に会える日を信じて元気に生きていきます←大袈裟^^;
悲しみの結び目解けるのは自分の両手だけ
>この歌詞に勇気と切なさと焦りを覚えた十代。今もふっと口ずさんでいます。
IHO 拝
ひろき
失業してから1年間ぐらい経ったころ、
とんとん拍子に話が進んで、ついに再就職が決まりました。
完璧に満足しているわけでないですが、
色々勉強できることもあり、
できるだけ貢献できるように頑張ろうと思っています。
再就職が決まったら、決まったで、
今までの怠惰な生活が愛おしくなりました。
人って勝手なもんですね、でも、やっぱり定職があるって、
当たり前のようで、文字通り本当にありがたいです。
私の場合、独り身なので、収入を補助する制度に、
申請しようかと思っていた矢先でした。
さすがに、在英邦人でも、ここまで経験した方はなかなかいないと思うので、
このシステムについて、次回、説明したいと思います。
神様は私にもう少しイギリスで修業しなさい、
といっているのかもしれません。
なぎさのペンギン



秋が深まってきましたね。
☆10月の花火☆
先日、花火大会に行ってきました。
最近は秋の花火大会も それほど
珍しくはなくなりましたが、
今回のおめあては花火だけでなく、
“ドローンショー”。
地上に設置された 数千個の電飾
ドローンが空中に舞い上がり
真っ暗な夜空に”絵”を描く…
その上に重ね合わせるように
打ちあがる大輪の花火。
大音響とまばゆい光の炸裂。
秋のスペクタクルに
心が騒ぎました。
☆ホームメイド☆
僕は それなりに長く
治療を続けていますが、
病人の立場で思うのは
毎回の食事内容が
非常に大切、
ということです。
もちろん 薬や病院が支えて
くれている毎日 ではあります。
でも CD4とウイルス量だけでは
健康状態が判断できない場合も
けっこうたくさんあるよ
というのが個人的な感想。
自分自身の栄養管理だけは
毎回の通院時に個別指導して
もらうわけにもいかず
コツコツ独学しないと。
ひとり暮らしであり
365日 体に摂り入れている
ものですからね…
そう考え 毎回の食事を
なるべく自分で手作り
するように変えました。
めちゃくちゃ面倒だし
仕事終わりなどは”しんど~”
と感じることも多いですが、
電子レンジや炊飯器で”時短”
できることに気づいてからは
色々な工夫をして、いまや
趣味のひとつになっています。
最近は
毎回の食事データを入力すると
栄養バランスを自動判定して
くれるスマホアプリも多いので
それも活用。
もちろん 自己判断はせず
医師からのアドバイス等も
参考にしつつ 地道に
続けていくつもりです。
“自分自身を不安にさせない”
ためのささやかな自己防衛
とまで言ったら おおげさ?
☆第2の変声期☆
食欲がきたら 次は
スポーツと芸術の秋 w
僕も自分なりに
筋トレや有酸素運動を
楽しんでいますが
ジムやプールは 人工的に
作られた環境なので
単調になりがちです。
自分の場合、運動の目的は
いくつかありますが、趣味の
ボイストレーニングに役立つ
から という理由が大きいかな。
(特に広背筋)
年を重ねると声帯筋も衰え、
粘膜の柔軟性も失われるため、
かすれた弱々しい声になりがち。
“第2の変声期”とも
呼ばれているらしいです。
僕の 現在の目標は
ミックスボイス
(地声と高音裏声の中間部)
が よりなめらかに出せるよう
になること。
好きなことをするときは
ストレスがたまりにくいので
これからも がんばって
“声のための筋力”の低下も
防いでいこうと思います。
☆FLOW☆
↓日本公開は未定ですが、ぜひ観たい!
セリフのない動物アニメが最近の好み。
<追記>
とりあえず今年の東京国際映画祭で、
1日だけの先行上映が決まりました!
☆October Sky☆