陽性者と家族の日記

現在は11人の性別、年代、セクシャリティ、住んでいる地域など、さまざまなHIV陽性者が日記をつづっています。HIV陽性者の何でもない日常や、ちょっとした生活のかけらに触れてみてください。
また、旧web NESTのあれこれリンク集「HIV陽性者のサイト」「陽性者のパートナー・家族・友だちのサイト」に掲載させていただいていたサイトはこちらでご覧いただけます。

2月1日

鳥前 進

6年前の2月1日、僕は「HIV陽性です」と告知された。

きのうの朝、目が覚めて最初に思い出したのは、告知と一通りの説明を受けて建物を出たときに目の前に広がる「色のない新宿の街並み」だった。あの時から人生が変わった…

のかは分からない。日頃HIVを意識することは滅多にないけど、毎年当時を思い出してつらい気持ちになるのは確かだな…

来年の2月1日は何を思うのだろうか。

COLORS

IHO

今も無職無収入の高等遊民生活が続いている僕です ^^;
そして、今も求人票とにらめっこして絶賛再就職活動中のオイラでもあります(^^
年齢とか性別とか経歴とかが僕の選択をかなり鈍らせています。

年齢はただの数字!年金給付の時にしか重要ぢゃない!を謳っていた僕ですが
「この歳で応募してもいいですか」
「男ですけど需要ありますか」
「業務経験はなっがぁーいですけど、知識はあっさぁーいですよ」
非常に臆病になっています。
若い頃は白いキャンバスに何度も繰り返し塗り潰して色んな自分を描いたものですが。

失敗も恐怖ですね。いいとこ、わるいとこ、しろとくろ。
「この職場でずっと働いていけるかな」
「嫌だと思っても辞めちゃ駄目」
「給料は、人間関係は、福利厚生は、どこがお得かしら」
白いキャンバスに初老の僕が自分のこれからの人生を描くには
筆が乾き過ぎているみたいです。

これからの自分の人生に白旗を掲げるのか? 俺。
黒い服を着て自分の人生を葬るのか? オレ。
自分の持っている色は数色種類しかなくなったようだけど
周りの多くの人達、沢山の方々から少しづつ色を頂いて
また、描いていきましょう、おれ。

IHO 拝

気付けば年明け

まさお

年末仕事疲れからなのか発熱の為引きこもって寝正月…  犬の散歩以外は外出せずの念の為の自主隔離。 ひたすら引きこもって人との接触は避け…唯一の人との接触はお年玉を恐喝しに来た小僧どものみ。

正月らしい事何もしてないなーと思ってたら1月も後半。 時間の流れが速い。こーして1年が過ぎて行くんだろうな…

HIV関連で言えば、新薬で注射タイプが出たとか。毎日薬飲む必要が無くなるのはいいけど、主治医と話して暫くは様子見。 何で、腕じゃ無くてお尻に注射なんだろう。

Mela!

IHO

今なんじゃない?
メラメラとたぎれ
眠っているだけのやる氣を起こすのは
今なんじゃない?
メラメラとたぎる
やりたい事をやろうとする氣持ちをもっと沸き立たすのは

今なんじゃない?
眠るのも起きるのも止めるのも進むのも
今なんじゃない?
一年の計は元旦にあり!ていうもの

IHO 拝
西暦2023年/令和5年 1月1日

ゆく年2021

なぎさのペンギン

2021年も今日で終わり。

今年も”新型コロナ”の一年、だった気がしますが…
”コロナ”が続いたからこそ、いろいろなことに
気づかされたのは間違いないな、と思います。

僕は旅行が好き。
国内も海外も、どちらの旅も。

旅行って…おおげさに言えば”異文化体験”ですよね、
自分の毎日とは違う日常を味わうために、いつもと
違った環境に身を置く、という。

違っているからこそ魅力的で楽しい。
ワクワクする。
うちの裏庭からは、有史以前から存在してる大氷河
は絶対に見ることができない。
グランドキャニオンは、最寄り駅から電車に乗って
出かけることはできませんから。

では、なぜ?

それぞれが違っていることに対し…
失望したり怒ったり、ときに差別されていると
感じてしまうんだろう。

旅先で食べたメキシコ料理がめっちゃおいしかった、
やみつき~。
でも…それを生み出した風土や文化に…
自分たちとどんな違いがあって、だからこそ
こんな料理が生まれたんだな、と考えてみる…
ざっくり言うなら、自分の毎日の中で
そういうとりとめのないことを考える時間が
あまりにもなさ過ぎてね。
何にも知らないままで、自分の世の中を、
世の中を語ろうとしているのではないか。
それが怖いのです。

何年か前から…ばくぜんと心に浮かんできた思いが、
この2年の”コロナ”で、すごく明確になりました。
つまり、自分の毎日を生きていく以上、
“違い”というギャップを乗り越えずに生きていく
それは不可能なんだという、改めての確信、
というか。

この”コロナ”じたいがどんどんと変異を繰り返し
広がり続ける…
つねに”違った”状態で存在し続ける存在らしいしね。

適応力、違い、毎日の生活を生きること。
この3つが2021年の、僕のキーワードたちかな。

現在 僕の職場には 自分よりふたまわり、
三まわりくらい年下の人たちが一緒にいます。
もし僕に子供がいたとしたら、”息子や娘”に相当
するかも、と思える年ごろかな。

日本人もいるけど、人種や国籍はバラバラ。
見た目は外国の人っぽいけど日本生まれ日本育ちとか、
外見は明らかに日本人だけど、ものの考え方や生き方は
生まれ育った母国の影響を受けている人たちも多いです。

ギャップを乗り越えるため、毎日が勉強の連続。
自分って…自分にとって興味のある、身近にある
ことにしか目を向けてこなかったんだなあ、と
思い知らされることしきりです。

そこで、自然と湧き上がってきた疑問…

“自分を自分たらしめているもの”って、
いったいなんなんだろう?。

話す言葉、肌の色、特有の氏名、信仰している宗教、
主食をはじめとした食べ物や飲み物に対する考え方、
自分が好むセクシャリティ…

自分以外の人はすべて…ちょっとずつ違う文化をもってて、
毎日の生活は、異文化のぶつかり合いで夜明けを迎え、
夕暮れで一日を終えているんじゃないか。

区別、って…自然と発生したわけじゃなく、
結局はヒトが後づけで決めた分類でしかないよね。
同じ日本人だから、似たような環境に育ったから…

その前提だけで 同じ意識を共有する同じ仲間、と
判断する意義も 時代の流れとともに変化し
以前とはずいぶん”違う”ものになってきているような。

「同じ病気やセクシャリティを共有している」
については どうなんだろう?
とかね。

自分にとっての、もうひとつの発見。

仕事を通じ、生まれたばかりの新生児や乳児、
幼児とかかわる機会が増えたのですが…
こどもたちの可愛らしさにも改めて魅了されました。
5年後、10年後…この子たちがどんな若者や大人に
なっていくんだろう…
自分の人生にはまったく関係のないことなんだけどw
でも なんだかとっても楽しみ。

3つ目は 新しい…大切な人との出会い。
実はこれが今年いちばんのインパクト、だったかも
知れないけど…
またいつか、機会がありましたら。

最後に、気が早いけど2022年の抱負です。

自分が何才まで生きるのかは分からないけれど、
「今 生きているこの”現時点”が
自分のベストの瞬間だな」。
新しい年も そう感じていたいですね。

自分の老いに切なさを感じたとしても…
それは楽しかった過去。
青春だった80年代、90年代の音楽や本、映画や
”同世代論”みたいな話題で盛り上がるのも
楽しいし、大切なひとときなんだけど…

でも、自分の人生って1回限りだしね。
いちど体験したことを繰り返すよりも
新しいことに出逢わないと 人生がもったいない
気がしますね。

この瞬間に何かが生まれて、昔からあるものが
順番に退場していく…

その流れが好きで、自分には重要なことに思えます。

今までも、そうやって時間は動いてきたし、
たぶんこの先も、ずっとそうなのではないかな~。

来年もよろしくお願いいたします。

新時代

IHO

ヲワリノハジマリ。

今年2022年は個人的に色々ありました ^^;
日本にも世界でも政治的にも沢山の事が起こっていたんではないでしょうか。
毎年この時期に言っていますが、
一年は本当に光陰矢の如し!早いですね。体感的には4~5ヶ月程度です ^^;
あっちゅう間に新しい年が目の前にやってきています。
思い返すと、この一年と云う時間の中で起きた事はこれから始まる事の
フラグ/伏線なんだと体感していて、
来年は本当に新しい時代が始まるなぁ…って呑気にワクワクしています。
どんな2023年になるんでしょうね。

新時代を信じないの?
新時代を信じたいよ。

オワリガハジマル。

IHO 拝
令和4年12月大晦日 
今年も沢山お世話になりました。有難う御座います(^^)

魔法にかけられた少女

IHO

魔法にかけられた少女は不幸なのか。
魔法から醒めたから少女は不幸を知ったのか。
魔法にかけられた少女はいつ自分は魔法にかけられていると意識したのか。
魔法が解けたから自分らしく生きられるようになったと言うけど、自分って、自分らしさって。
魔法にかかっていたから楽しく生きていられたのではないのか。

先日、来年から暫くお休みされる
氷川きよしさんのコンサートに行って来ました!
この人、とんでもなく表現力が素晴らしく、
歌唱は心にズドン!と響きました。生で聴いたからでしょう、
本当に感動して参りました。とても楽しみました(^^)

氷川きよしさんは既にKiinaと呼び名を変えられていて
ここ数ヶ月話題になる程の、外見も内面も覚悟を持って
自分(らしさ)をしっかり表していました。
MCで御自身の葛藤や思いなどなど延々とお話されたのですが
ちょっと、ウルッとおじさんはしちゃいました。>このひとつよい。

魔法にかかっている事を知りながら魔法にかかったまんまでも
良かったのでは、と思うのに…こんなにツライ思いをしなくてもいいのに…と
思いながら心でうんうん、と頷いていました。
そして「自分」をちゃんとわかっている事に羨ましくも思いました。

僕は今の状態に不安や不満、焦燥はないのですが
今後、自分の考えや思いと外見/世間とのバランスが崩れそうな時が来たら
心が壊れないように氣をつけていきたいと思います。
そんな事をお話出来る/相談出来るコミュニティを見つけておこうっと(^^♪

IHO 拝

ここにはないもの

なぎさのペンギン

あっという間に今年も年末。
2022年 最後の日記です。

☆ボイストレーニング☆

5年前から、ボイストレーナーについて
トレーニングを受けています。
最初はカラオケのスコアをUPしたい、程度の
お気楽な理由でしたが、トレーナーが呼吸法や
リズムトレーニング、活舌の基礎からきっちり
教えてくださる方で、この数年で
パフォーマンス力が驚くほど伸びました。

現在の僕にとっての難関は”タングドリル”。
いわゆる巻き舌にして声を出す訓練ですが、
年のせいか😅ハードルは高し。
口が思うようになめらかに動いてくれません。
あごの筋肉がめっちゃ疲れるし、腹筋も !

それでも、この年になっても 自分の力の伸び
を実感できるのはうれしいですね。
筋トレもやっていますが、翌日に残る疲労感や
呼吸器へのメリットを考えると、
自分にとって ボイストレーニングは効率的。
タイパ、コスパ いいです!
アレルギー鼻炎もちの自分ですが、
この5年近くカゼやコロナを始め、
いろんな病気から縁遠くなっていて、
ありがたいな。

☆ドライブ・ユア・カー☆

海外から日本へは、たくさんの
LGBTQIAの人々が観光でやって来ます。

僕は旅行の仕事もしていますが、日本企業
(特に地方の旅館&ホテルや個人の商店など)
にとって、”セクシャルマイノリティ” は
まだまだ?なイメージの存在。
彼ら&彼女ら向けの”おもてなしセミナー”
のような講座もオンラインで開かれますが、
「ダイバーシティ」、「インクルーシブ」
などの”専門用語”が登場するたび、もっと
分かりやすく説明できたら、と思うのです。

郊外の都市では、移動手段として 電車よりも
車がメインだと思います。
運転中のドライバーは、いつも周囲を気にして
いますよね。

自分の前を走っている車は
どこで曲がる?止まる?
右左折で なんでウィンカー出さない?
後ろからいきなり追い抜いてくるバイク…
無理やり?横切ろうとする歩行者や自転車…

丼めしを食べるために駐禁場所に
大型トラックを停め、平気な顔をしてる
ドライバー…
制限速度を守っていても、後ろから
「なにチンタラしてんだ!」とばかりに
あおり運転で圧をかけるスポーツカー…

反対に….20キロ位の低速でのろのろ動く
もみじ(高齢者)マークの軽自動車…
片道1車線しかないのに….
こっちは遅刻しそうで急いでるんだから、
頼むよー😅

そして、ふと気がつく…

”世の中で共通”だと思ってた
それぞれの価値観や常識って、
実はこんなに違うのか。

自分が思う通りにものごとが進まない、
のは あたりまえ。

相手に対し気持ちの余裕を持てなくては、
同じ場所でみんなが快適に過ごすのは
難しいよね。

日本式の”おもてなし”は今や世界中で有名に
なりましたが 車を運転するときにも
お客さまを迎えるときにもホスピタリティに
笑顔を添えてほしいな。

ポストコロナに向け LGBTQIAに限らず
たくさんの人々が日本へ来てくれることを
心待ちにしています。

☆時をこえて☆

相方が急逝して4年が経ちました。

コロナを考慮して2020年以降は九州墓参に
行けていませんが、来年の春までには
なんとか「ひさしぶりっ」と
声をかけに行きたい。
いまなお、一番近くにいる人なので。

この2年あまり、もうひとり…
一番近くに”いてくれる”人と支え合って
います。

書くと減りそうなので詳しいことは
伏せますが…久しぶりの感覚。幸せ。

☆ここにはないもの☆

子供のころから、人と競うことが苦手でした。

社会人になるまで(なってからも)
なるべく避けてきたし…だからこそ
”闘志満々でエネルギッシュ”な存在にひかれ
Kirarin♡となったのでしょう。
手の届かない存在だからこそ、遠くから
こっそり見ていたい というか。

僕のあこがれの背景に幻想があったのは、確かです。
でも、結局はないものねだりでしかなかったな。

まあ、今となっては甘酸っぱい思い出😅

何の競争もせずに済ませる自分の人生なんて、
ありえないよね。

夢見ていた”きれいな世界”は存在せず、
避けては通れない現実を受け止めなければ、
あっという間に時間は尽きてしまう、
そっちの方が怖いな、って。

さらに…

自分が強くなれば、自分以外のだれか
のためにも強くなれ、それはとても
心地が良い と気づきました。

ここにはないものは、どこかの、だれかの中で
見つけるんじゃなく 自分の力で、自分の中で
探し当てるものだって。

みなさまにとって 健やかですばらしい
年末年始になりますように。
Happy Holidays !

同性婚、できるものなら……

ひろき

先日、デンマークの首都コペンハーゲンを訪れました。
滞在の目的は、親友の結婚式。正確に言うと、婚約届の提出なのですが、
単に届けるだけではなく、その場で届を出す自治体の代表者と
立会人(友人など)のもとで宣誓式が行われます。

今年の夏に出席したフランスでもこのような形式でした。
歴史的な経緯や政治的な仕組みを理解しているわけではないのですが、
民主的な市民社会で、市民の代表が婚約する二人から婚約届を受理し、
立会人が見守る前で、婚約する二人が婚約を誓う、
という形式です。神の前で誓うのではなく市民の代表の前で誓う、という点が
非常に現代的でありながら、民主主義の歴史を感じさせます。

今年はパンデミックの影響で延期された結婚式が多かったのか、
3件の結婚式に出席しました。うち、2件が同性婚で、
私の周りにも、どんどん結婚している同性カップルが増えています。

もちろん同性婚ができる、ということ自体が大きな社会の進歩だと思います。
選択肢がない日本ではぜひ、議論を加速させてほしいと願います。
けど、同性婚という選択肢がある=同性婚できる、というわけでもないんだなと実感しました。
そりゃ、私もしたいんですけど、お相手が……笑。

今年はイメージを膨らませたので、来年はアクションにつなげたいですね。

ピカデリー・サーカス

IHO

海外に行きたい。

ピカデリーサーカス…てっきり海外の“サーカス団”だと思っていた。
それはロンドンの広場だった(汗)
写真を見て、何度か見た事のある風景だった。「ここがピカデリー・サーカス」

本や写真、ネットで眺めていた景色を実際に立ち寄りこの目で触れたいと思う。
きっと、え?ここなの?ってなると思うけど…(汗)
写真を見て「ここがピカデリー・サーカス」と思うのと
実際にその場に立ち、見る「ここがピカデリー・サーカス」と感じるのでは
意味が違うような氣がする。

ここ数年で遠隔(ネット)で“海外旅行”も出来るようになったけど
そろそろ海外に行って色んな事に、人や風や景色に食べ物ナドナド、に
実際触れたいですね。

海外に行きたい。

あ、ロンドンで「舞台 となりのトトロ」が観たい(汗)

IHO 拝