まずは、以下の6つのことを知ってください。
陽性とわかったばかりの人も、確認検査を受けて結果を待っている人も、いろいろと不安でしょうが、まずは落ち着きましょう。そして正しい知識や情報を得てから、周りの人に話す/話さないを判断してください。
1.HIVは治療をすれば長生きができます。
多くのHIV陽性者は、定期的な通院と服薬以外は、感染する前と変わりなく仕事や生活をしています。薬が進歩し、HIV=死ではありません。治療を受ければ、ほぼ寿命まで生きられます。
2.今まで通りの生活ができます。
仕事や勉学、人間関係も今まで通り続けられますが、HIV検査の結果を周りに伝えるのは、慎重にしましょう。あなたの気持ちが落ち着いてからで大丈夫です。
3.治療費を軽減できる制度があります。
あなたの年収や利用する制度によっても異なりますが、さまざまな制度を利用すれば、HIV治療の自己負担額は0円、2,500円、5,000円、10,000円、20,000円です。NGOや病院のスタッフ(医療ソーシャルワーカーなど)に相談しましょう。服薬治療をはじめる前に申請が必要ですので、ご注意ください。
4.相談してみましょう。
陽性者や確認検査待ちの人のための相談窓口があります。電話や対面の相談をしてみませんか。わからないことや不安なこと、どんなことでも相談できます。これからのことを相談員が一緒に考えます。(匿名での相談も可能です)
HIV陽性者・確認検査待ちの人と、そのパートナー、家族のための相談
[電話相談] 0120-02-8341
月曜日~土曜日13:00~19:00(祝日/冬期休業を除く)
木曜日 15:00〜18:00 HIV陽性の相談員対応
※1回の相談時間は30分を目安としています
[対面相談] 03-3361-8964(予約窓口)
月・火・木・金曜日12:00~19:00(祝日/夏季・冬季休業を除く)
5.専門の医療機関に行きましょう。
まず、あなたの免疫の状態を知ることが大切です。HIVの専門病院にかかりましょう。免疫の状態によっては、すぐに治療をはじめない場合もあります。医療機関によって違いがありますが、医師以外にも、看護師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、カウンセラーなどがあなたをサポートします。
6.他の陽性者のことを知りましょう。
同じ立場の人同士が実際に会って交流や情報交換をしたり、インターネット上で他のHIV陽性者の経験を読んだりすると、これからのことが見えてくるかもしれません。