ぷれいすコラム

「ぷれいすコラム」をオープンしました。ぷれいす東京NEWS(2017年2月号〜)とぷれいす東京NEWSLETTER(No.89:2016年5月号〜No.37:2003年1月号)の巻頭言の記事を、最新号から順次掲載していきます。

専門医療機関から地域へ―問われる課題 ~「HIV陽性者の健康と生活に関する全国調査」の結果から~

若林チヒロ 埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専攻

ぷれいすコラム「専門医療機関から地域へ―問われる課題」私たちは2003年から約5年毎に、厚生労働省科学研究費の助成を受けて全国の拠点病院に通うHIV陽性者を対象とした「健康と生活に関する全国調査」を実施してきました。健康状態や受診・服薬などの健康管理、メンタルヘルスや生活上の課題、仕事や余暇生活、人間関係、情報、エイズ対策評価など広範な内容を尋ねています。本稿では、医療や介護サービスの利用に視点をあてて結果をご紹介します。 » 続きを読む

平成6(1994)年の黒船

池上 千寿子 ぷれいす東京理事

ぷれいすコラム2021年11月泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず

1853年、アメリカのペリー提督率いる4隻の黒船が突然浦賀沖に停泊し幕府に開国を迫った「黒船来航」、ここから「幕末」が始まります。蒸気船をお茶の銘柄になぞらえて、強烈パンチをくらって狼狽する幕府の様を詠んだとされる狂歌がこれ。 » 続きを読む

薬物政策のあり方について――わが国に必要なハームリダクションとは

松本 俊彦 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長

ぷれいすコラム2021年8月日本は、国民の違法薬物生涯経験率がきわめて低く、国際的には薬物乱用防止が奇跡的に成功した国といわれています。そして、その成功は、34年間の長きにわたって、厚生労働省が推進してきた、「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチコピーによる薬物乱用防止啓発の効果である――少なくとも国はそのように折に触れて主張しています。

しかし、本当にそうでしょうか?  » 続きを読む

With/Afterコロナ時代のエイズ対策における保健所の役割

大木 幸子 杏林大学

ぷれいすコラム2021年06月2020年初頭からはじまったCOVID-19のパンデミックをうけ、保健所の職員による感染症対策が注目されるようになった。しかし、保健所はこの1年以上をCOVID-19対策に忙殺され、通常業務を圧迫することとなっている。このようなCOVID-19対策の背景で起こっている次の2点から、with/afterコロナ時代のエイズ対策についての保健所の役割を考えたい。1点目は、保健所のCOVID-19対策の増大に伴うエイズ対策の圧縮の問題であり、2点目はCOVID-19対策を通して見えた感染症対策における人権の課題である。 » 続きを読む

新型コロナウイルスに感染した経験から

生島 嗣 認定NPO法人ぷれいす東京 代表

今回は、私が新型コロナウイルスに感染した経験からコラムを書かせていただく。

2020年12月1日夜間、オンライン学習会の最中に発熱の予感があった。帰宅して検温すると37.6℃くらい。なんとなく嫌な予感。念のため、24時間運営されている東京都発熱相談センターに電話すると、自宅から徒歩でいける、発熱外来がある医療機関を2箇所ほど教えてくれた。
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「くすり」と今年のエイズ学会

桒原 健 一般社団法人 日本病院薬剤師会 専務理事/第34回日本エイズ学会学術集会・総会 会長

ぷれいすコラム「くすり」とA今年のエイズ学会

薬と治療

おそらく、古来より人は、ある食べ物を食べて、下痢をしたとか、吐き戻してしまったことなどを経験しながら、食べられる物を取捨選択してきたのではないかと思います。これは薬にも言えることで、草や木など身近にあるものを使い、その経験からどんな病気に効くのかを体系的に整理して、薬として用いてきました。 » 続きを読む

新型コロナとエイズ:似ているところと違う所

高田 昇 おだ内科クリニック(広島市)

ぷれいすコラム「新型コロナとエイズ:似ているところと違う所」★ 新型コロナと私の生活
 定年退職後の再雇用も終わり、非常勤医師として健診医そしてクリニックでのHIVの外来診療をしています。そこに降って沸いた新型コロナ。「何じゃこれは? これからみんなどうなるんだ?」と驚きました。特に無症状の人からの感染がかなりありそうとわかったときは「まずいなぁ」でした。新しい病気です。HIV感染者の診療をしている医療者として勉強しないわけにはいきません。2月以来、英文医学雑誌のネット版を中心に勉強生活がスタートしました。 » 続きを読む

今こそ!“Living Together” ~STAY SAFE のためのストレス・マネジメント~

野坂 祐子 大学教員/臨床心理士

ぷれいすコラム「今こそ!Living Together」新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、日常生活に影響するようになって2ヵ月余り。いや、もう3ヵ月以上に及ぶという人もいるだろう。そう、感染症は「みんな」の危機でありながら、その困難さは「それぞれ」異なる。時間が経つにつれ、さまざまな格差が生まれ(あるいは元々あった不均衡が目立つようになり)、人々のニーズもバラバラになっていく。ウイルスの恐怖や不安より、社会への不信や不満がどんどん大きくなっているのが現状だ。 » 続きを読む

恐怖と不安の流行にどう対応するか

宮田 一雄 ジャーナリスト

ぷれいすコラム「恐怖と不安の流行にどう対応するか」新型コロナウイルス感染症COVID-2019の流行が世界に広がっている。日本でも首相が大規模イベントの自粛や全国の小中高校の一斉休校を要請し、「あくまでも要請です」と言われても、けっこうその呼びかけが効いている。個人的な感想を言えば、ウイルスそのものより、恐怖と不安による社会の動揺の方が影響は大きいようにも思う。

あくまで報道などによる情報だが、これまでの推計では新型コロナウイルスに感染した人の8割は軽症か無症状で、重症化するのは2割程度、しかも多くは回復し、亡くなる人の割合は低い。 » 続きを読む

新宿の街から見えてくる日本の姿~私たちの社会はダイバーシティに向かっているのか?

沢田 貴志 港町診療所/医師) 聞き手:生島 嗣(ぷれいす東京


生島:ぷれいす東京の事務所がある高田馬場の風景も、ここ数年でだいぶ変わってきました。日本人学校の生徒が増えている印象ですが、沢田さんはこれら学校の生徒たちとの関わりはありますか。

沢田:私も新宿周辺で長く暮らし、働く外国人の多さを実感しています。街を歩くと、若い人は外国人の方が多いことも。コンビニやお店では、外国人のスタッフ抜きではやっていけない状況になっていますよね。
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