陽性者と家族の日記

Have you ever Seen the Rainbow

IHO

虹、見ました?

先日TRPに参加してきました。
すっごーーーーーい人出でしたね(*^^*)
今回のTRPでは色んな方と出愛、沢山の楽しい経験をさせて頂き
本当に思い出に残るイベントになりました。
僕は日曜日の渋谷を練り歩く!にも参加しまして、
少し不安というか、恐る恐る歩き出したのですが
歩を進める内に段々楽しくなって腕が痛くなるくらい手を振り
そして、たーーーーーくさん、路上から手を振り返して頂き
笑顔と声も頂き、かなり感動しました。
ステージでのコンサートも人・人・人でギュウギュウ大盛況の中
思いっきり楽しんだ笑顔とレインボーカラーでいっぱいの一日でした。
心も体も大開放の氣持ちのいい一日でした。

TRP開催に尽力して頂いた皆様、心から感謝致します。ありがとうございます!

虹をみたかい
キレイな虹を
とびきりの虹を
僕は見ましたよ(^^)

IHO 拝

猫の家族が増えました

朱美

この頃、始めたウオーキングでよく行く公園に、猫の餌やりさんが見えました。そこに来てる猫たちの中に、小さな顔、ガリガリの体、お腹すかしてビャービャーと鳴く子がいました。

捨て猫だと、餌やりさんがいって見えました。私は、この子のことが気になりました。先住猫の保護主さんに相談したのが引き金になり、保護する事にしたのです。遅い時間に餌やりさんがキャリーケースに入れて、届けてくれました。

翌る日、病院へ行き感染症の検査をしました。先生からエイズキャリアだと聞かされたときは、涙が止まりませんでした。猫は薬がなく、最大の予防法は感染させない事だとか。数十年前の人と一緒ですね。私は薬のおかげで告知後30年を過ぎました。

この子が私のところに来たのは運命のような気がします。発症しないで天寿を全うさせようと決心しました。

我が家に来て、1ヶ月が経ちました。ドカ食いも収まり、可愛い甘えん坊になりました。夜鳴きは、大分良くなりましたよ。

毎日、母さんが守ってあげるからねと話しかけるのが、私の仕事です。

イースターホリデー

ひろき

毎年日付が変わる&キリスト教徒ではないので、
在英12年でもいまだに馴染めないイースターが今年もやってきました。
例年予定がないことが多いのですが、今年は友人が誘ってくれたおかげで、
スェーデン・ストックホルムに週末旅行にでかけました。
北欧の方に本当に申し訳ないのですが、つい最近まで、
ノルウェーとスェーデンとデンマークの国名と首都の組み合わせがあやふやでした。
今回の旅で3カ国を制覇し、首都の名前はもちろん、
お国柄の違いに気が付くことができました。

オスロ、コペンハーゲン、そしてストックホルムを訪れたことがあるのですが、
街並みはストックホルムが一番かわいかったです。
複数の島に市街地が広がり、島同士が運河や川で結ばれ、海に面しているので、
北欧のベニスと呼ばれているらしいです。
「魔女の宅急便」の舞台のモデルにもなったらしいストックホルムですが、
ちょっと足を延ばすと、森や川といった静かな自然の風景が広がっています。

名所の中には17世紀に沈み、300年ぶりに引き揚げられたという帆船を展示する博物館もあり、
まさにバイキングの国、海洋王国、と感じました。
そういえば、地元·横浜に、昔の船員向けの北欧料理のレストランや、
北欧出身の船員向けのバーがいまでもあります。
何百年も、スェーデン人が遠い異国の地を目指して、
ストックホルムから船出していったのかと思うと、ロマンがありますね。

さて、スェーデン語でコーヒーなどを飲みながら友人や家族とリラックスした時間を過ごすことを、
“フィーカ”というらしいです。
そういった文化の影響か、街中にはコーヒーとシナモンロールを出す居心地のよさそうなカフェがたくさんありました。
私と友人は、むしろフィーカをしなきゃという義務感でカフェを巡って、
その度にシナモンロールを爆食していました(笑)

ストックホルムは居心地がよくて、目的はなくても、また、訪れたくなる街でした。

人は夢を二度見る

なぎさのペンギン

WBC 日本優勝おめでとう!
そして札幌近郊の北広島には、
北海道ボールパークが誕生。
野球が盛り上がっていますね。

大谷選手のすばらしさは圧倒的ですが、
Shoheiを世界に知らしめた水原通訳の
コミュニケーション技術の高さと
練れた人柄に、心底 感服しています。

今週、いまの僕にとって一番大事な人と
桜を楽しんできました。

ともに歩きながら、僕の頭の中には

2005年のケツメ「さくら」のMVや
「いつかやるつもり、と頭の中で
思っていても 永遠は短い」
「今の自分をムダにするな」
という 昔の乃木坂46の曲の歌詞が 
ひらひら舞い降りてきました。

自分が思っていたよりも
時間の流れはずっと早かった…

そして どんなときも
自分は 数えきれないほどの音楽に
支えられていたのだと。

拝啓 2045年の自分へ

いま 2つのことを考えています。

HIV感染を知った直後、本当の気持ちを
記録に残したくて 自分をビデオに撮り
当時の思いを告白しました。
(あの頃はまだスマホもなかったよ!)

撮影以来、一度も再生していません。
20年後のその日に見返そう、と。
タイムカプセルじゃないですが。

もうひとつは 未来の自分へのEメール。

Eメールの機能に時間指定送信が追加
されてから、未来日送信ができるため
リマインダー代わりによく利用しています。

2045年の自分に向け 2025年の思いを
サプライズ発信できたらと面白いと思う
のです。 

それまでは生きなきゃ!

マサラの味

最近見た作品で最高に興奮した
インド映画「RRR」。
言葉の垣根を越え、大切なのは感情、
アクション!とばかり?
主題歌「Naatu Naatu」は今年の
アカデミー賞で歌曲賞を受賞。
ヒンディー語ではなくテルグ語映画
(話者人口7000万人)というのも、
“今”の時代を実感させられます。

ちなみにnaatuとはテルグ語で
“故郷”や”田舎”を表す言葉だそう。

人は夢を二度見る

自分が思っていたよりも

なぎさのペンギン

「なるべくいつもと同じ調子で
前を向いて進んで行きませんか」 
                     
2020年3月8日。
パンデミック初の緊急事態宣言が
出される直前の”陽性者と家族の日記”に
僕はそう書きました。

あれから3年が経ったんですね。

Time flies

NHKの”みんなのうた”を見ていたら、
ケツメイシの新曲が流れました。
題名は「自分が思っていたよりも」。

僕にとって、ケツメイシは
思い入れの強いアーティスツ。
HIVの感染を知った年の夏に発売された
アルバム「ケツノポリス4」には、
「さくら」「君にBUMP」「涙」など
代表曲がたくさん収録されています。

当時の自分に元気をくれたケツメの
メンバーたちも そろそろアラフィフ!
(自分がその10年上くらいなんやし、
当たり前なのですが)

「自分が思って…」のMVでは、
ある男性の約20年にわたる成長が
ドキュメンタリーで描かれます。

20年前の自分は、20年後の自分が
どうなっているかなんて
想像すらしませんでした。

2023年までに HIVやゲイの友人たちが
いろいろな理由から次々と世を去り、
大好きな相方や母も故人となりました。

すべてのことには意味がある

最近の映画「フェイブルマンズ」では
登場人物の子供たちに対し、お母さんが
こんな言葉を伝えます。

有名な英語のことわざのひとつですが、

“Everything happens for a reason.”
“すべてのことには意味があるのよ”

人生は想定していなかったことの連続。
全ての物事は”なるべくしてなった”。
だから成功におごらず、失敗にくじけず
先を恐れずに進み続けよう。

という思いが込められています。

映画の後半で父と母は離別し、
一家の幸福は崩れてしまいます。、
つらい思い出を胸に子供たちは成長。
そのひとりである長男は、数十年後に
映画界の巨匠 スピルバーグになりました。

我慢して生きるほど人生は長くない

たたみ

「青春時代が終われば、私たち、生きている意味がないわ」

あるバンドの曲の歌詞が突き刺さる昨今です。

50代に乗り、またコロナによる生活様式の変化によって今まで気づかなかった自分に気づくことも多々あり、

「自分の未来が見えない病」を患っています。

色々と考えて(考えが足りない気がしないこともないけど)いる中、ある本のタイトルがとても引っかかりました。

「我慢して生きるほど人生は長くない」

50代ともなれば自分の得意なこと/苦手なこと、できること/できないことの分別は概ねつき、思考も保守的になり、新たな可能性を広げる余裕もかなり少なくなるお年頃。もちろんガンガンチャレンジする方もいるでしょうが、僕はそうではないようです。

とりあえず、今の自分の仕事の内容が、とても苦手でうまくいできないことだらけでだと分かっていながら我慢して仕事を続けていましたが、我慢をやめ、今の職場を脱出することにしました。一時的に厳しい状況に置かれますが、自分のできる範囲で次に進んでいこうと思っています。

それでもだめなら次いくかぁ~くらいの気楽なノリでやっていきたいな。。。ビビリな僕に勇気を。。。

さて、僕の未来のドラマはどう展開していくのか・・・?

終わり?始まり?

たたみ

新型コロナの閉塞から開放されてきている今春、気づけばサル痘の感染拡大が続いているようです。

感染者もいわゆる地方と呼ばれる県でも報告されてきました。

ネットで色々と情報を漁っていると、感染様式からするに自分の身の回り・行動でも気をつけないといけなくなってきたようです。

賞味期限切れの近い(もう切れている?)独身には、出会いを求めるのにもなかなかつらい状況が今後も続きます。

サル痘についは、ぷれいす東京でも情報提供していただいているので、こまめにチェックしてきたいと思います。

mpox(サル痘)関連情報

デンマークでの同性婚

ひろき

昨年12月、デンマークで友人のゲイカップルの結婚式に出席しました。
厳密に言うと、市役所に婚姻届けを出す際の宣誓式で、
日本でそういった式がないので、書類を提出する手続きを想像していました。

実際には、市役所のスタッフ3名が、伝統的な衣装に身をつつみ、
二人の宣誓を証人として見届けてくれる、より儀式的で、
より暖かく、より感動的な式でした。
立ち会うスタッフは、まるで自分の知り合いの式かのように、
一緒に喜んでいるように感じられましたし、
式に出席した私たちを楽しませようという気持ちが伝わりました。
伝統ある市役所の小規模な集会室で行われた式には、教会のような宗教色はありません。
個人同士が自由意志で結婚を誓い、それを市民社会の代表が見届ける、
というデンマークの社会に根付いた民主主義の深いものを感じました。

結婚した二人は、実はデンマークに縁もゆかりもないイギリス人とカザフスタン人のカップル。
そんな二人がなぜ、デンマークで婚約したのかというと、
諸事情で英国申請した婚約が承認されるのに時間がかかっていたので、
居住者でなくてもカップルの婚約を認めるデンマークで先に結婚したとのこと。
申請すればすぐに承認されるわけではなく、二人は関係性を証明するために、
会話アプリの過去の会話のやりとりを証拠書類として提出する必要があったそうです。
登録費用は日本円で2万程度で、3人の大人が30分程度時間を費やしているので、
デンマークの高い物価を考慮すると、営利目的では受け付けているわけではないようです。

式中に、予想以上に感情がこみあげてきたのですが、同時に、
どんなメリットがあり、何が目的でデンマークは、居住者以外の同性婚を受け付けるのだろう、
しかも、こんなにフレンドリーなスマイルで、歓迎してくれるのだろうと疑問に思いました。
式の証人となったコペンハーゲン市役所(市役所が結婚を受け付けて、証明書を発行)の
スタッフに素直にこの質問をききました。
そうすると、「ただ人間として当たり前のことをしているだけです」という回答。

使い古された自由、平等、人権といった言葉が、あらためて尊く、温かく、そして力強いものだと感じました。

時計

IHO

時計があの日のまま止まった人
時計をあの日のまま止めた人
時計があの日から動かない人
時計をあの日からゆっくり動かしている人
時計があの日から動いている事に氣付かない人
今日を迎えて、あっという間だと感じる人

ひとそれぞれの時計で生きて、いる。

時計が動き出した時、悲しみも少し動いてくれたらいいのに
時計が動き出して、笑顔もやってくればいいのに

今日は二度と来ない今日なのだけれど
今日だけはあの年の今日に戻ってしまう

IHO 拝

同性婚に関する岸田首相の発言

ひろき

「社会が変わってしまう。」

この岸田首相の同性婚に関する発言は、とても罪深いと思います。
現政権の同性婚やLGBT差別への後ろ向きな姿勢が国内だけでなく、
海外にまで伝わってしまいました。

日本語のてにをはは難しいのですが、性的マイノリティの人間が、
社会の外に存在し、受け入れを危惧している印象です。
実際は、顕在化しにくかっただけで、昔から存在するし、
多数派と同じように人権を持つ社会の構成員です。

この発言が今後、呪いのように岸田首相、自民党、
そして現政権につきまとい、どんなに議論が進んでも、
どこか白けた感じで、不信感がぬぐえなくなります。

私個人としては、欧米でも宗教的なタブーなど、
いくつかの議論の段階を経て同性婚が実現したことを踏まえ、
日本は日本の議論があるべきで、ある程度、
国民が納得してから実現してほしいと思っています。

ただ、セクシュアリティは自分で選ぶことができません、
たまたま少数派で生まれた人間が、誰かを好きになったときに、
結婚という選択肢がない、というのは絶望であり、
将来への不安を感じるし、何より不公平です。

差別禁止法というのも、十代の性的マイノリティなど、
自殺リスクが高い人たちが大勢いるので、命にかかわる問題です。

同性婚とLGBT差別禁止法案は、一部の人たちの特別扱いや、
行動や発言の自由の制限、社会を分断するものではなく、
まずは少数派の安全を確保し、多数派がいるスタート地点に
立たせるためのものだと信じています。