陽性者と家族の日記 “ひろき”

ロックダウンの過ごし方

ひろき

ロックダウン中であってもポジティブな姿勢を強調する有名人のインタビューを読むと、
個人的には脅威を感じます。

ロックダウン始まって1か月ぐらいの時期に、
イギリスのファッションブランドのネット通販サイトをみたら、
金曜日は自宅でおしゃれして、DJブースで音楽をかけて、お酒を飲みながら、
友達とリモートでパーティをする、というDJのインタビューが掲載されていたんです。
自分はそこまで、一人でアゲアゲにはなれないな、と。

何せ自分のロックダウン中に達成したこともありませんし、新しく始めたこともありません。
メディアがそういう人ばかりを取り上げるからなのでしょうが、
ロックダウン中の時間を有意義に使い、前向きに生活するという人だけが取り上げられると、
無駄に、怠惰に過ごすことに逆に罪悪感を感じてしまいます。

でも、まずは健康に、仕事も続けながら、ロックダウンを乗り切れたので、
それだけでも100点ですよね。

あ、週1,2回は公園で筋トレしてたから、太らなかったのと、
自炊が増えたので、レシピが増えました。クッキーも焼き始めてしまったぐらいです。
あと、自転車のタイヤチューブの交換と応急処置ができるようになりました。

今から振り返ると、なかなかの成果ですね(笑)

オンライン診察

ひろき

通っているNHS(イギリスの公立の病院)の定期診療がありました。
今回はコロナ禍の中なので、診療をオンラインですることに。
URLやマニュアルが送られてきたのですが、要は予約の時間ちょっと前に
オンラインにして指定されたURLにアクセスする、というもの。
ネット上の待合室のようなチャットルームがあり、そこで医者の診療を待ちます。

が、どうやら今回はシステムの調子が悪かったようで、結局、電話での診療になりました。
結局20分ぐらい、医者と最近の様子やちゃんと薬を飲んでいるかなどを話すだけで、
今回は血液検査もありません。
処方箋の受け取り方を教えてもらって、薬を取りにいくだけでした。
そして次回の診療は半年後。前回が6か月前なので、1年間ぐらい血液検査をしないことになります。

私の場合は血液検査の結果がもう何年も安定している、ということもあるのでしょうが、
イギリスの国民保険制度は無料なので、基本的に無駄なことはしません。
言い換えると効率よいともいえますが、日本のように細やかな気配り、という感じではありません。
お金持ちの方々はプライベートの病院に通うこともあります。

無駄なことはいないといっても、薬代も診察料も無料ですし、
冬が近づくと、インフルエンザのワクチンを優先的に接種させてくれるなど、
必要としてる人に必要なサービスを提供してくれます。

そういえばこのNHSが、このコロナ禍とも命がけで戦ってくれているんですよね。
日本でも医療従事者への感謝の気持ちを伝えようと色々な試みがあるとききました。
私も感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。

Withコロナ

ひろき

「新型コロナウィルスと共生する」
こんな、少し意味不明なスローガンを最近、ニュースなどで目にします。
一緒に生きていく、といってもまだ亡くなっている方がいるのに、ものはいいようですね

私の住む英国でも、ロックダウンが段階的に解除され、
ワクチンや特効薬がない状況下で、経済活動と感染予防を両立させるために、
“新しい日常”が始まっています。

今週から、アパレルなど、飲食を伴はない通常の店が営業再開しました。
入場制限と検温、入口にはアルコール消毒液、動線を指定するステッカーなど、
買い物風景も変わりました。

勤め先のオフィスでは、政府のガイドラインに従い、
エレベーターの利用制限と並ぶ列のスペース、飛沫拡散防止のパーティッション、
建物入り口の体温計カメラなどを設置しました。数か月前には考えられない光景です。

慣れていたことが変わっていくのは、寂しかったり、怖かったりします。
でも、変わるって悪いことだけじゃないはず。
在宅勤務の普及や、公園をもっと身近に利用するようになったり、
オンラインのサービスの充実など、身近なところにすでにポジティブな変化があります。

SF映画やディザスター映画で描かれる世界とコロナ禍の現実世界との違い、
それは、困難な状況でも希望を見出そうとする人間の姿なのかもしれません。

英国のコロナ疲れ

ひろき

日本のニュースでも度々耳にする“コロナ疲れ”、イギリスでも人々の気の緩みを感じます。

ここ数週間、週末のロンドンはお天気に恵まれていました。
週末の公園は多くの人が押し寄せた結果、警察がパトロールして日光浴をする人を注意したり
(運動の目的以外の公園の利用はロックダウン中は禁止)、なかにはピクニックを始める家族まで。

私を含め、ほかに出かけるところもないので、公園に繰り出す気持ちは痛いほどわかります。
でも、数週間前まで“新しい常識”になりつつあったマスクを装着する人はほとんどなく、
同居していないであろう友人同士や恋人同士のグループ
(ロックダウン中に同居していない人と会うことは禁止)がたくさん散歩しています。

うーん、自分も含めて、家でじっとしてる、行動を変えるって、本当に難しいですね。
今でも何百人もの人がイギリス国内で毎日亡くなっているという状況なのに。
結局、自分自身や周りの人間が実際に被害にあわないと、
悲劇や危機はニュースのなかだけで起きていることのように感じます。
感覚の麻痺って、本当に恐ろしい。

​でも、麻痺しないと生き抜いていけないのも事実です。
クレイジーな現実と、亡くなっていく人々の命の重みをまともに受け止めたら、精神がもたないでしょう。
逆に言うと、気の緩みは、私たちが新しい状況に適応していく過程のひとつなのかもしれませね。

ロックダウン中のロンドンより

ひろき

世界中を襲うコロナですが、イギリスは日本の三週間後か、別次元レベルの感染拡大が続いています。
その中でも私の住むロンドンは最悪レベルらしく、現在、ロックダウン二週目。
これぐらいになると、少しロックダウンの生活に慣れて、生活リズムができてきます。
とにかく元気にしていますし、1日に1回最低限度の外出はできているので、
生活に不便を感じることも、不安もありません。
中心部は人がいないですが、住宅地は逆に人が増えていて、
距離を保つためにスーパーの前には長蛇の列、というSF映画の世界とはちょっと違う風景です。

こういうときの診察や処方箋がどうなるのか、残念ながら、2か月ぐらい前に、
6か月分の処方箋をもらったので、調べる機会や医者と話す機会がありません。
個人的にはCD4の値やウィルスの数を基準にして、特段恐れすぎないようにしています。
陽性者の感染例が少ないので不明な点も多いですし、
不安というのはロジックじゃない、のもわかります。
陽性者でもあるイギリス人の友人は不安になって、ロンドンをでて両親の家に戻っていますので、人それぞれ、自分の感じ方を押し付けるわけにはいきません。

海外在住の日本人がよくtwitterでつぶやいているように、今までの日本の状況は奇跡的。
一人ひとりの手洗いやマスク(予防効果というよりは伝播防止という点で)の習慣が結果的に効いているのでしょうね。
みなさんには、専門家の話を参考にして、これまでの習慣に効果があると信じて、
これからも続けてほしいです(イギリス人に少しは見習ってほしいです)。

日本のみなさんがどうか無事でいられますように。

イギリス紳士は傘をささない?

ひろき

意外かもしれませんが、イギリスでは傘をささない人が多いです。
特に男性。新聞紙とか、コートをかぶって、足早に歩いて程度で、
日本のようなビニール傘をあまりみないですし、
ましてや、立派な大き目の傘をさしている男性は、ホテルのドアマンぐらいでしょうか。

ある本によると、傘はそもそもアジアの日傘が起源、とのこと。
イギリスに伝わったときは、上流階級のひとが自分でさすのではなく、
召使がさしていた、らしいのです。

ま、上流階級の人間なんて、ごく少数。
一番の原因は、雨が日本ほど激しく、長く降らない、だと思います。
イギリスでは日本と違ってどしゃぶりの雨は経験したことがないですし、
ちょっと我慢すれば雨は止むことが多いです。

私も今では、傘をさすのが面倒、少し我慢してみるか、
と雨に対する忍耐力がつきました。

治験プログラム終了

ひろき

2年間に及ぶ治験プログラムが先日終わりました。
HIVの新薬を服用して副作用など、経過を定期的に検査して報告する、というものでした。

何らかの形でこの病気に携わる人たちに貢献したい、また、
すでに服用していた薬の副作用が低減される、という説明だったので参加しました

結果的には参加してよかったと思います。
診察の予約の融通がきいたり、予約しやすかったり、
同じスタッフが接してくれて、大事にケアしてもらったいえるような気がしました。
普通の診察だと、ロンドンでは待ち時間も長いですし、同じチームで長い期間、診察してもらえないでしょう。

治験していた薬は認可が下りて、薬局で手に入るようになりました。
この病気の治療方法が日々進化している、そう感じました。

イギリス総選挙

ひろき

昨日、ちょうどイギリスの総選挙が行われました。
日本ではなかなか政治の話を日常的することないのですが、
イギリス人は若い人でも政治について何しかしら意見を持っている人が多いようです。

今回の選挙の大きなテーマだったのはイギリスのEU離脱。
外国人としてイギリスがEUを離脱するのは、メリットはありません。
周りの友人は不思議なくらい残留派しかいないので(そもそも離脱派は外国人とは友人にならない?)、 
離脱派が有権者の過半数いるとはにわかに信じがたくもあります。

まっ、3回離脱を延期して、3年半もEUを待たせていたので、とりあえず物事が動き出したことはよかったです。
離脱を支持はしませんが、人間って合理性よりも、感情で判断することがあると思うので、
イギリス人のちょっと周りから距離をおきたい、という気持ちは理解できます。

でも、これから地獄が待ち受けているんでしょうね。しかも、長く続く地獄 笑。
そういう自分の母国だって、人口が減って衰退するっていうのに、
移民を受け入れることには後ろ向きです。

自分のアイデンティテイーを守りたい、自分の居場所、を守りたい気持ちもわかるし。
難しいですね。理性と感情のバランスって。
でもこういったことをもっと気軽に話せたら、政治への関心も高まるのではないでしょうか?

イギリスの横断歩道はゆっくりと渡る

ひろき

イギリスでも日が短くなって、気温もだいぶ下がってきました。
憂鬱な冬に打ちのめされる前に、イギリスの好きなところを書きます。

イギリスの好きなところ、それは横断歩道をゆっくりと渡ることです。
これは私個人の例えなのですが、車が目の前で渋滞していようが、
周りの歩行者が急いでいようが、イギリスでは横断歩道を歩行者がどうどうと、
しかもマイペースで渡ります。

私なんかはついつい、車が来てると小走りで横断歩道を渡ったり、車に止まってもらう、
しかも渋滞してたら頭を下げながら渡ってしまいます。

イギリス人は違います。まるで旧約聖書のモーゼのように堂々と、車が逆に人のために道をあけます。
考えてみたら歩行者にとってあたり前の権利なのですが、
それを堂々と使うのがイギリス人。

これは失業保険の受給にかんしても、バスに乗る車いすの方にも同じことが言えます。
みんなで話し合って決めた権利は、例え1対多数になろうが、個人として堂々と主張する。

シンプルなことなのですが、そこにイギリス文化の奥深さを感じます。

イギリスでラグビー応援

ひろき

ラグビーワールドカップ、盛り上がっている様子をニュースで度々みます。
私自身、プレーしたこともないですし、ルールもちんぷんかんぷんですが、イギリスはラグビー発祥の地。
日本で開催されているラグビーワールドカップの試合もテレビ中継されていますし、ラグビーワールドカップの広告やCMもよく見かけます。

ほんとに、にわかファンで恐縮ですが、日本がアイルランドやスコットランドをやぶったのには、感動してしまいました。
バックグランドはさまざまな選手がワンチームとして日本を代表して戦う。
きっと新しい日本の在り方を示してくれたんだと思います。

ラグビーは自主性を重んじるスポーツ、ということで、イギリスでは会社のマネジメントしているようなビジネスパーソンに人気があります。
彼らを多く輩出するイギリスの名門校で盛んだということです。

日本からロンドンを訪れた友人と一緒に、パブで日本対南アフリカ戦を観戦しました。
残念ながら日本は敗退しましたが、なんと、パブにいた南アフリカの方が声をかけてきてくれて、ビールをおごっていただきました。

日本のスポーツ選手の活躍が、国際交流、そして海外在住の日本人の誇りや元気になります。