ひろき
私が部屋を借りている物件の大家さんがなくなりました。
確か、100歳近かったのですが、
パンデミック前までは、同じ建物内に、住んでいました。
大家さんはコロナ禍前の時点で、93歳の英国人で、
一人暮らしをしていました。
すごく親しかったわけではないのですが、
よくテレビで国際政治に関するニュースを見ていたのを覚えています。
一度、大家さんが自分の人生で一番喜んだ出来事として、日本が第二次世界大戦に敗戦したこと、
と挙げて、すごい英国式ブラックジョーク、だなとドン引きしました。
よくよく話をきいてみたら、当時、ケンブリッジ大学の学生だった大家さんが、
戦争が長引けば徴兵制のために、
出征しなければいけなかったそうで、それを避けられたのが嬉しかった、のだと。
いまとなっては、私のイギリスでの生活のかけがえのない思い出です。
合掌
ひろき
失業してから1年間ぐらい経ったころ、
とんとん拍子に話が進んで、ついに再就職が決まりました。
完璧に満足しているわけでないですが、
色々勉強できることもあり、
できるだけ貢献できるように頑張ろうと思っています。
再就職が決まったら、決まったで、
今までの怠惰な生活が愛おしくなりました。
人って勝手なもんですね、でも、やっぱり定職があるって、
当たり前のようで、文字通り本当にありがたいです。
私の場合、独り身なので、収入を補助する制度に、
申請しようかと思っていた矢先でした。
さすがに、在英邦人でも、ここまで経験した方はなかなかいないと思うので、
このシステムについて、次回、説明したいと思います。
神様は私にもう少しイギリスで修業しなさい、
といっているのかもしれません。
ひろき
就活中ですが、先月、単発バイトに声をかけていただき、
ビジネス会議の通訳や、日本酒のプロモーターの仕事をさせていただきました。
念のため、下準備としてリサーチしたり、
関連用語を勉強したりと、単発といっても、
仕事中だけではない広がりがあるのが、楽しめました。
また、久しぶりに仕事関係の方に接する機会があったのも、
やりがいを実感できて、反省点はありながらも、
楽しんで取り組むことができました。
やはり、微力ながら社会貢献できるって、自己満かもしれませんが、
とても幸せで、ありがたいことですよね。
もちろん給料も大事なのですが、大げさに言うと、
働くことの根本的な意味、なんて考えてしまいました。
今回の単発バイトの経験が良い刺激になり、
これからの就活にポジティブに取り組めそうです。
ひろき
国賓として天皇皇后両陛下が来英されました。
日本人として、正直、どの程度の扱いを受けるのだろうか、
と疑問に思い、現地メディアの報道に注目したのですが、
事前予想よりは、報道されていた印象です。
主要メディア(BBC含むテレビ、新聞)での扱いは両陛下の来英の報道だけでなく、
飛行場での到着、パレード、晩餐会のライブキャスト、
オックスフォード大学時代の学友の手記、
第二次世界大戦後、冷え込んでいた日英の関係修復に対するエリザベス女王の貢献、
カミラ妃が両陛下の見送りの際に身に着けたブローチのデザインまで、
多岐に渡っています。
報道のトーンは全体的に非常にポジティブで和やかな印象。
両陛下がオックスフォードに留学されていたことから、
“英国好きなロイヤル・カップル”、と好意的に報道されていました。
恐らく、近年の英国における日本文化の人気を背景に、
エンペラーという肩書が珍しいのと(天皇の存在自体まで理解されてはいないですが)、
英国王室とも重なる世継ぎ問題や眞子さんの結婚報道で皇室に注目が集まっていたのだと思います。
上皇両陛下が90年代に来英した際は、第二次世界大戦中の日本軍による英国兵捕虜問題で、
反発を持っている方も一部いたようですので、全く異なる印象です。
肌感覚でいうと、日本で例えると、国賓待遇で来日して、注目を浴びるのは、
米大統領、英国王室、そしてローマ法王だと思いますが、
それに次ぐ程度の注目度ではあったと思います。
国賓=日本国民の代表としてのゲストですので、
注目、尊敬、愛着の念を持って扱ってもらえるのは、
非常にうれしかったです。
ひろき
今月も相変わらず、就活中です。
最近は面接まで行くケースが増えてきたのですが、
春なのに、なかなか最後までゴールインできません。
毎回、反省の連続で、色々学びや気づきがあります。
これも長い旅路の一部なのか、終着駅はどこにあるのか、
そもそも終着駅があるのかも最近は不安になります。
暗い話が続いてしまいますが、今度、フードバンクといって、
無料で食料をもらえる支援サービスがあるらしいので、
試してみようと思います。
その際にまた報告しますね。
ひろき
先日、やっと2件目の面接がありましたが、
手ごたえはありませんでした。そろそろ、
金銭面で心配になってくる時期です。
そこで最近、フード・ロス対策として食品などを格安、
もしくは無料で入手できるアプリ2種類を
友人に勧められて、スマホにインストールしました。
フード・ロス、というのは売れ残って廃棄される食品のことで、
レストランやスーパーなどから、大量に出ていて、
社会問題になっているそうです。
その廃棄量を少しでも減らすために、
特別に安価、もしくは無料で食品を提供する側と
もらう側をつなぐアプリ、のようです。
以下、使用してみた感想です。
●Olio
長所:完全に無料で個人が食品、不要になった家具、衣服などを出品するケースが多い。
短所:個人間のやり取りが多いので、コミュニケーションが煩雑。
予約しても、出品者がキャンセルするケースもある。
●Too Good to Go…
長所:レストランやスーパーが格安の値段で出品しているので、無料ではないがお得感がある。
短所:引き取りの時間帯が限られていたり、中身の詳細が不明だったりと、
残り物の福袋セール的で、中身への満足度の振れ幅がある。
お金がないくせにわがままなのですが、
私はまだ上記のアプリをうまく利用できていません。
やはり、食べたいときに、食べたいものがあるとは限りませんし、
前日の残り物があったり、すでに同じ食材を買っていたり、などなど、
タイミングが難しいです。
日本で、こういったアプリが存在するのか、使用できるのか不明ですが、
こういった動きはぜひ、広まってほしいですね。
ひろき
新年になりました。
相変わらず無職のままです。
先日、求職者手当(Job Seeker Allowance)の申請をしまた。
なかなかない体験なので、
ここで大まかな情報を共有させていただきます。
まず、大前提として仕事がない、
収入がない(収入補助や同居するパートナーの収入を含む)、
仕事を探している、仕事をする能力と意欲がある、という条件があります。
また、食費相当分の金額を2週間ごとに、最長6か月間支払われます。
それを踏まえ、仕事をしているときの収入をある程度カバーする失業保険ではなく、
求職者手当と訳しました。
その上で、2,3年間程度、ある一定額の納税額がある、
財産(預貯金や金融資産など)がある一定の金額未満、
といった条件をクリアしたうえで、
まずは国が運営するHP上で申請の届け出を出します。
その後、最寄のJob Centreで面談があり
納税証明書、現住所証明(公共サービスや
銀行からの手紙など)、写真付きID、国民保険番号を提出する必要があります。
また、手当を受け取るには2週間ごとに、
仕事を探していることを証明(仕事に応募した際の、受けとり確認のメールなど)を
見せる必要があります。
周りで受け取ったという話もほとんどきかないし、
そもそも、外国籍の私が受け取れるものなのか、と思っていました。
友人曰く、合法的に英国に滞在して、
いままでちゃんと納税してきたのだから、
手当を受け取る正当な権利がある、
恥ずかしいことではない、とのこと。
恐る恐る申請したところ、問題なく受理されました。
面接官の方も、希望の職探しの相談に乗るだけで、
他に私的なことを詮索したり、実際に銀行の残高をチェックする、
といったことなく、嫌な思いをすることはありませんでした。
食費分の手当てがあるだけで、精神的にも救われます。
ありがたや。
ひろき
ひろき@ロンドンです。職業欄は空欄です。
職を失ってから、2か月が経ちました。
無職の一日は、驚くほどあっという間に過ぎていきます。
自分でもこんなに無職の状態をリラックスして過ごすとは、
思ってもみませんでした。
就活ですが、最初の数か月はやる気があったのですが、
この2か月間は、やる気がゼロになってしまいました。
前職の関係者との飲み会のセッティングや、
職を離れた感傷に浸るなど、色々理由はあるのですが、
自分でも焦らないのが不思議なくらいです。
人生の中で、こういった時期があってもいいですよね。
ホリデーだと思って、ゆっくり立ち止まって考える良い機会なのかもしれません。
と、綺麗ごとを書いてしまいましたが、実際は、銀行の預金残高は減る一方ですし、
他人に会うときに引け目を感じたり、親にはまだ報告していなかったり、
お気楽ではありません。
むしろ、ダラダラ日々を過ごしているのが現実です。
ここらで、ケツの穴を引き締めないといけないですよね(笑)
ひろき
新しいキャリアに挑戦するべく、最近、転職活動をしています。
とはいっても、海外での職探しは日本とは違うので、
選択肢も色々と迷います。例えば、日本に帰って仕事を探すのか、
イギリスで仕事を探すのか、日系の会社と現地の会社か、
など、かなり選択によって勤務地や会社のカルチャーも異なります。
私としては、イギリスに残ったまま、英系で、というのが希望なのですが、
これが一番ハードルが高いです。
一念発起して、ここは集中しないと、と思い、履歴書を書く時など、
ハチマキがわりに、バンダナを頭に巻いたりします。
超久しぶりに、大学受験の時の気分ですが、
人生で、踏ん張るときも必要ですよね。
不安もあるのですが、なるべく明るい未来を想像しながら、
がんばります。病気を抱えながら、海外移住した気力があるなら、
また次の扉も開けるはず、と信じています。
ひろき
最近、転職活動をしているのですが、友人に勧められてAIのChat GPTを利用しています。
イギリスでは、応募の際に英文で履歴書や志望理由のエッセイを書く必要があるのですが、
文法やスペルチェックはもちろん、箇条書き程度の文章を、
自然な流れの文章に仕上げてくれます。あまりに優秀過ぎて、
逆に自分の仕事がなくなるのではないかと恐ろしくなるぐらいです。
私は英語のネィテイブではないので、AIは本当に頼りになります。
海外移住に興味がある方はぜひ、利用してもらいたいです。
ちなみに、興味がある仕事の業務内容を読み込ませると、
求められているスキルを分析してくれたり、
自分の今までの経歴や経験を読み込ませると、ぴったりな仕事をお勧めしてくれます。
AIを利用するのがチ−トにもなりえますが、まったく0から嘘の経歴を作り上げるのは
できない(できるかもしれないけど、嘘っぽい)ですし、
それで文章を書いても自分で読んで違和感を覚えます。
例えていうなら、優秀な秘書的な存在です。
周囲の人間にも勧めたところ、数名、既に使用している知人がいました。
これからの転職市場(他にも学業とか)、AIを駆使した前提の競争になってくるのでしょうか。
ちなみに、私は英語で無料版を使用しています。
使っていくと面白くなっていくので、是非お勧めです。