陽性者と家族の日記 “ひろき”

天皇皇后両陛下来英

ひろき

国賓として天皇皇后両陛下が来英されました。
日本人として、正直、どの程度の扱いを受けるのだろうか、
と疑問に思い、現地メディアの報道に注目したのですが、
事前予想よりは、報道されていた印象です。

主要メディア(BBC含むテレビ、新聞)での扱いは両陛下の来英の報道だけでなく、
飛行場での到着、パレード、晩餐会のライブキャスト、
オックスフォード大学時代の学友の手記、
第二次世界大戦後、冷え込んでいた日英の関係修復に対するエリザベス女王の貢献、
カミラ妃が両陛下の見送りの際に身に着けたブローチのデザインまで、
多岐に渡っています。

報道のトーンは全体的に非常にポジティブで和やかな印象。
両陛下がオックスフォードに留学されていたことから、
“英国好きなロイヤル・カップル”、と好意的に報道されていました。
恐らく、近年の英国における日本文化の人気を背景に、
エンペラーという肩書が珍しいのと(天皇の存在自体まで理解されてはいないですが)、
英国王室とも重なる世継ぎ問題や眞子さんの結婚報道で皇室に注目が集まっていたのだと思います。
上皇両陛下が90年代に来英した際は、第二次世界大戦中の日本軍による英国兵捕虜問題で、
反発を持っている方も一部いたようですので、全く異なる印象です。

肌感覚でいうと、日本で例えると、国賓待遇で来日して、注目を浴びるのは、
米大統領、英国王室、そしてローマ法王だと思いますが、
それに次ぐ程度の注目度ではあったと思います。

国賓=日本国民の代表としてのゲストですので、
注目、尊敬、愛着の念を持って扱ってもらえるのは、
非常にうれしかったです。

就活は続くよどこまでも

ひろき

今月も相変わらず、就活中です。
最近は面接まで行くケースが増えてきたのですが、
春なのに、なかなか最後までゴールインできません。

毎回、反省の連続で、色々学びや気づきがあります。
これも長い旅路の一部なのか、終着駅はどこにあるのか、
そもそも終着駅があるのかも最近は不安になります。

暗い話が続いてしまいますが、今度、フードバンクといって、
無料で食料をもらえる支援サービスがあるらしいので、
試してみようと思います。
その際にまた報告しますね。

食費節約の救世主?フード・ロス・アプリ

ひろき

先日、やっと2件目の面接がありましたが、
手ごたえはありませんでした。そろそろ、
金銭面で心配になってくる時期です。

そこで最近、フード・ロス対策として食品などを格安、
もしくは無料で入手できるアプリ2種類を
友人に勧められて、スマホにインストールしました。
フード・ロス、というのは売れ残って廃棄される食品のことで、
レストランやスーパーなどから、大量に出ていて、
社会問題になっているそうです。
その廃棄量を少しでも減らすために、
特別に安価、もしくは無料で食品を提供する側と
もらう側をつなぐアプリ、のようです。

以下、使用してみた感想です。

●Olio
長所:完全に無料で個人が食品、不要になった家具、衣服などを出品するケースが多い。
短所:個人間のやり取りが多いので、コミュニケーションが煩雑。
   予約しても、出品者がキャンセルするケースもある。

●Too Good to Go…
長所:レストランやスーパーが格安の値段で出品しているので、無料ではないがお得感がある。
短所:引き取りの時間帯が限られていたり、中身の詳細が不明だったりと、
   残り物の福袋セール的で、中身への満足度の振れ幅がある。

お金がないくせにわがままなのですが、
私はまだ上記のアプリをうまく利用できていません。
やはり、食べたいときに、食べたいものがあるとは限りませんし、
前日の残り物があったり、すでに同じ食材を買っていたり、などなど、
タイミングが難しいです。

日本で、こういったアプリが存在するのか、使用できるのか不明ですが、
こういった動きはぜひ、広まってほしいですね。

イギリスで求職者手当をもらう

ひろき

新年になりました。
相変わらず無職のままです。
先日、求職者手当(Job Seeker Allowance)の申請をしまた。
なかなかない体験なので、
ここで大まかな情報を共有させていただきます。

まず、大前提として仕事がない、
収入がない(収入補助や同居するパートナーの収入を含む)、
仕事を探している、仕事をする能力と意欲がある、という条件があります。
また、食費相当分の金額を2週間ごとに、最長6か月間支払われます。
それを踏まえ、仕事をしているときの収入をある程度カバーする失業保険ではなく、
求職者手当と訳しました。

その上で、2,3年間程度、ある一定額の納税額がある、
財産(預貯金や金融資産など)がある一定の金額未満、
といった条件をクリアしたうえで、
まずは国が運営するHP上で申請の届け出を出します。

その後、最寄のJob Centreで面談があり
納税証明書、現住所証明(公共サービスや
銀行からの手紙など)、写真付きID、国民保険番号を提出する必要があります。
また、手当を受け取るには2週間ごとに、
仕事を探していることを証明(仕事に応募した際の、受けとり確認のメールなど)を
見せる必要があります。

周りで受け取ったという話もほとんどきかないし、
そもそも、外国籍の私が受け取れるものなのか、と思っていました。
友人曰く、合法的に英国に滞在して、
いままでちゃんと納税してきたのだから、
手当を受け取る正当な権利がある、
恥ずかしいことではない、とのこと。

恐る恐る申請したところ、問題なく受理されました。
面接官の方も、希望の職探しの相談に乗るだけで、
他に私的なことを詮索したり、実際に銀行の残高をチェックする、
といったことなく、嫌な思いをすることはありませんでした。

食費分の手当てがあるだけで、精神的にも救われます。
ありがたや。

ロンドンで無職になる

ひろき

ひろき@ロンドンです。職業欄は空欄です。
職を失ってから、2か月が経ちました。
無職の一日は、驚くほどあっという間に過ぎていきます。
自分でもこんなに無職の状態をリラックスして過ごすとは、
思ってもみませんでした。

就活ですが、最初の数か月はやる気があったのですが、
この2か月間は、やる気がゼロになってしまいました。
前職の関係者との飲み会のセッティングや、
職を離れた感傷に浸るなど、色々理由はあるのですが、
自分でも焦らないのが不思議なくらいです。

人生の中で、こういった時期があってもいいですよね。
ホリデーだと思って、ゆっくり立ち止まって考える良い機会なのかもしれません。
と、綺麗ごとを書いてしまいましたが、実際は、銀行の預金残高は減る一方ですし、
他人に会うときに引け目を感じたり、親にはまだ報告していなかったり、
お気楽ではありません。
むしろ、ダラダラ日々を過ごしているのが現実です。
ここらで、ケツの穴を引き締めないといけないですよね(笑)

とらばーゆ

ひろき

新しいキャリアに挑戦するべく、最近、転職活動をしています。
とはいっても、海外での職探しは日本とは違うので、
選択肢も色々と迷います。例えば、日本に帰って仕事を探すのか、
イギリスで仕事を探すのか、日系の会社と現地の会社か、
など、かなり選択によって勤務地や会社のカルチャーも異なります。
私としては、イギリスに残ったまま、英系で、というのが希望なのですが、
これが一番ハードルが高いです。

一念発起して、ここは集中しないと、と思い、履歴書を書く時など、
ハチマキがわりに、バンダナを頭に巻いたりします。
超久しぶりに、大学受験の時の気分ですが、
人生で、踏ん張るときも必要ですよね。

不安もあるのですが、なるべく明るい未来を想像しながら、
がんばります。病気を抱えながら、海外移住した気力があるなら、
また次の扉も開けるはず、と信じています。

AIにはまる

ひろき

最近、転職活動をしているのですが、友人に勧められてAIのChat GPTを利用しています。
イギリスでは、応募の際に英文で履歴書や志望理由のエッセイを書く必要があるのですが、
文法やスペルチェックはもちろん、箇条書き程度の文章を、
自然な流れの文章に仕上げてくれます。あまりに優秀過ぎて、
逆に自分の仕事がなくなるのではないかと恐ろしくなるぐらいです。

私は英語のネィテイブではないので、AIは本当に頼りになります。
海外移住に興味がある方はぜひ、利用してもらいたいです。
ちなみに、興味がある仕事の業務内容を読み込ませると、
求められているスキルを分析してくれたり、
自分の今までの経歴や経験を読み込ませると、ぴったりな仕事をお勧めしてくれます。

AIを利用するのがチ−トにもなりえますが、まったく0から嘘の経歴を作り上げるのは
できない(できるかもしれないけど、嘘っぽい)ですし、
それで文章を書いても自分で読んで違和感を覚えます。
例えていうなら、優秀な秘書的な存在です。

周囲の人間にも勧めたところ、数名、既に使用している知人がいました。
これからの転職市場(他にも学業とか)、AIを駆使した前提の競争になってくるのでしょうか。
ちなみに、私は英語で無料版を使用しています。
使っていくと面白くなっていくので、是非お勧めです。

イギリス人の秘密

ひろき

かっこよく日焼けした肌になりたい、けど、ホリデ−の資金がない、ということで、
先日、近所の日焼けサロンにいってみました。

実は私は元々地黒なので、今までなかなか日焼けサロンにいったことがなかったのですが、
いざいってみると、老若男女問わず、色々な利用客がいるようでした。

考えてみれば、色白な白人が多いイギリスで小麦色の肌を持つということは、
ホリデーにいったか、夏場の公園で日焼けしたかしか考えられません。
聞くところによると、イギリスで肌を焼くのはホリデ−に行ったことをアピ−ルするため、
ともききます。

具体的な割合は分かりませんが、特に冬場のイギリスで、街ゆく人で日焼けしている人のうち、
ある一定程度は、実は日焼けサロンで小麦色になっているのではないかと考えられます。
日サロに行ったことをわざわざアピールする人は多くないので、
いわばイギリス人の秘密、というわけです。

これは、あくまで私の個人的な推測によるものですが、
脱いだ時に、お尻のなんというか、書きにくいのですが、谷間の部分だけ白い人は
日サロだとみて間違いないと思います(笑)

そんなこんなで、小麦肌を手に入れた私ですが、もともと地黒なので、
周囲の人間で気づいてくれた人は多くありませんでした。
残念!

雨の戴冠式

ひろき

先週末、ロンドンではチャールズ三世の戴冠式が行われました。
日本のメディアも注目したようですが、
イギリス人でもない自分としては、手持無沙汰というか、
意外とやることなかったです。
小雨も降っていたので、テレビで戴冠式の中継を見ていましたが、
次第に飽きてしまいました。そこで、ふと思いついたのは、
式に参列するためにロンドンに滞在している秋篠宮両殿下を見に行くこと。
滞在先のホテルは把握していたので、
戴冠式が終わったタイミングで、自転車をこいでホテル前に駆け付けました。

読み通り、ホテルの玄関エリアでは日本の報道陣、大使館関係者、
現地警察と鋭い目をした日本人SPたちが待ち構えていました。
こういったことをするのは初めてだったのですが、
ちょっとした人だかりも出来ていて、通行人から、誰を待っているのかきかれるので、
その度に、両殿下のことを説明しました。
中には日本の皇室メンバーの知識があるフランス人がいて、「Mako?Kako?」ときかれたので、
その両親の「Kiko」だと説明したのですが、似たお名前のせいか、なかなか理解してくれませんでした(笑)

待つこと1時間以上、小雨のなか、現地警察のバイク隊が先導する車の一列が到着し、
中から両殿下が出てきました。
よくニュースで声がけしているのを目にしていたので、思わず日本語でお二人に呼びかけてしまいました。
そうすると、ちゃんとこちらを向いて挨拶をしてくれました。

海外に住んでいると、こうして日本を代表して、遠い異国まで式典に参加してくださる皇室の方々を
ありがたく感じます。
もちろん、参加はできない世紀のイベントですが、式にまつわる特別な思い出をつくることができました。

イースターホリデー

ひろき

毎年日付が変わる&キリスト教徒ではないので、
在英12年でもいまだに馴染めないイースターが今年もやってきました。
例年予定がないことが多いのですが、今年は友人が誘ってくれたおかげで、
スェーデン・ストックホルムに週末旅行にでかけました。
北欧の方に本当に申し訳ないのですが、つい最近まで、
ノルウェーとスェーデンとデンマークの国名と首都の組み合わせがあやふやでした。
今回の旅で3カ国を制覇し、首都の名前はもちろん、
お国柄の違いに気が付くことができました。

オスロ、コペンハーゲン、そしてストックホルムを訪れたことがあるのですが、
街並みはストックホルムが一番かわいかったです。
複数の島に市街地が広がり、島同士が運河や川で結ばれ、海に面しているので、
北欧のベニスと呼ばれているらしいです。
「魔女の宅急便」の舞台のモデルにもなったらしいストックホルムですが、
ちょっと足を延ばすと、森や川といった静かな自然の風景が広がっています。

名所の中には17世紀に沈み、300年ぶりに引き揚げられたという帆船を展示する博物館もあり、
まさにバイキングの国、海洋王国、と感じました。
そういえば、地元·横浜に、昔の船員向けの北欧料理のレストランや、
北欧出身の船員向けのバーがいまでもあります。
何百年も、スェーデン人が遠い異国の地を目指して、
ストックホルムから船出していったのかと思うと、ロマンがありますね。

さて、スェーデン語でコーヒーなどを飲みながら友人や家族とリラックスした時間を過ごすことを、
“フィーカ”というらしいです。
そういった文化の影響か、街中にはコーヒーとシナモンロールを出す居心地のよさそうなカフェがたくさんありました。
私と友人は、むしろフィーカをしなきゃという義務感でカフェを巡って、
その度にシナモンロールを爆食していました(笑)

ストックホルムは居心地がよくて、目的はなくても、また、訪れたくなる街でした。