スタッフ日記 “生島”

「陽性者と家族の日記」紹介

生島

今日は、「陽性者と家族の日記」を紹介します。2002年にスタートしました。メンバーは途中で入れ替わりがありますが、素敵な書き手がずっと日記にて普段の生活の断片を文章にしてくれています。SNSのように読み手の反応があるわけではないなか、11人の書き手が黙々とかいてくれています。

陽性者と家族の日記
現在は11人の性別、年代、セクシャリティ、住んでいる地域など、さまざまなHIV陽性者が日記をつづっています。HIV陽性者の何でもない日常や、ちょっとした生活のかけらに触れてみてください。https://ptokyo.org/diaries

もし、フィードバック感想を書きたい場合にはこちらに、投稿できます。
ぜひ、感想をお寄せください。
ぷれいすvoide
https://ptokyo.org/voice

この日記には、いくつも素晴らしい書き込みがあるのですが、今日はその一つを紹介します。

バースデーケーキ(長文)
 みのる

バースデーケーキ(長文)

 

30周年記念トーク市川誠一さんと一緒にハッテン場調査を振り返る

生島

インヘリタンス〜継承を観に行きます!!

生島

2023.11.30 主催 日本国際交流センター(JCIE)グローバルファンド日本委員会(FGFJ)主催のイベントにて、主演の福士誠治とトークさせていただきました。
ぜひ、興味がある人はどうぞ。生島は2月11日の初日に行こうと思っています。

この舞台なんと、6時間を超えるそうです。60代のリアルに恋人、友人、家族が原因不明の奇病で亡くなったという80年代を知っている世代と30代、20代という3つのジェネレーションのゲイ男性たち。そして、お母さんの語りもあるそうです。

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\オリヴィエ賞4 部門、トニー賞4 部門受賞!/
『インヘリタンス -継承 』東京公演
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ブロードウェイとウエストエンドを感動に包んだ話題作!
2024年2 月に開催する『インヘリタンス -継承-』東京公演のご案内です。
前篇・後篇の2部作での上演となる本作。
本作は、2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を知る60代と、若い30代・20代の3世代の3世代のゲイ・コミュニティの人々の愛情、人生、尊厳やHIVをめぐる闘いを描いた作品です。

【公演詳細】
『インヘリタンス』
ホームページ:https://www.inheritance-stage.jp/
作:マシュー・ロペス
演出:熊林弘高
出演:福士誠治 田中俊介 新原泰佑
柾木玲弥 百瀬 朔 野村祐希 佐藤峻輔
久具巨林 山本直寛 山森大輔 岩瀬 亮
篠井英介/山路和弘/(後篇のみ)麻実れい

【関連記事】
ゲイ・コミュニティーを描いた舞台『インヘリタンス―継承―』主演・福士誠治が語るエイズの今 3世代40年続くパンデミックとは
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/globalfund.php
glad-xx  https://gladxx.jp/features/2024/entmt/9162.html
GENXY https://genxy-net.com/post_theme04/363463l/
New TOKYO https://the-new-tokyo.com/inheritance/

30周年、節目の念頭に

生島

ぷれいす東京は、1994年、高田馬場栄通りの先、神田川を渡ったところにある雑居マンションの1室で活動をスタートさせました。6畳ほどの和室に小テーブルをおき、畳の上に座して、相談員は不安相談に耳を傾けていました。

ゲイ・グループは、持ち寄った品々をフリーマーケットで売り、その収益で電話回線の権利を購入するところから相談活動をスタートさせました。

こうした手作り感あふれる活動は、池上千寿子さんのリーダーシップのもと、HIVに関連した様々な現場レベルとの接点を保ちつつ、活動を広げてきました。現在では、東京都や厚労省などの事業も受託するまでに発展してきました。

この2024年4月でぷれいす東京の活動は31年目に入ります。この30年を振り返りつつ、同時に次世代の人たちと未来について語っていく機会を作れたらと願っています。

当初から活動に関わり続けたスタッフもまだまだ現役で参加していますが、いよいよ世代交代に本腰を入れるタイミングです。この度、事務局で事務業務や電話対応など、事務機能の要となる人を公募することになりました。もし近くに適任者がいたら、ぜひ、ご紹介ください。

UNAIDSでは、2030年までに、3つのゼロを達成することを目指しています。
1:差別をゼロにする
2:新たなHIV感染をゼロにする
3:AIDS関連死をゼロにする

ぷれいす東京はこの3つの課題を達成するために、みなさまと力を合わせていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年元旦

認定NPO法人ぷれいす東京
 代表 生島 嗣
  スタッフ一同

ぷれいす東京NEWS 2024年新年号より)

 

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30年目を迎えるにあたって

生島

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

2022年のHIV陽性者向けのミーティングを振り返ると、オンラインでのミーティングやセミナーの開催、動画の配信など、実践しながらノウハウを蓄積した年でもありました。

元々オンラインは、コロナ禍における対面の代替手段、マイナスをカバーする道具として使い始めました。しかし、距離を超えて、多様な人が繋がれる、小グループでのトークが簡単にできるなど、オンラインの良さも実感するようになりました。

もちろん、ミーティング後のお茶会、食事会はできません。それでも、遠くに住む人、海外に住む人たちとも都合を調整さえすれば、一緒に話せるという技術の進歩は驚くべきものがあります。

さらに、最近では、会場参加とオンライン参加が選べる、ハイブリッド開催の実施が始まっています。会場のモニターを介して、オンライン参加者と会場参加者が問題なく交流できるようになりました。

今後は、この楽しさ、ワクワク感を他の領域でも活用していきたいと思います。ぷれいす東京のYouTubeチャンネルでは、時々、LIVE配信をしています。チャンネルを訪問していただくと、過去のアーカイブ動画もご覧いただけます。 チャンネル登録者数も500人を超え、目標の1000人まで、あと一息となっています。ぜひ、応援、よろしくお願いします。

さて、1994年4月にスタートした私たちの活動は、2023年度で30年という節目を迎えます。最初は10人前後であったぷれいす東京のスタッフ数は、昨年3月末で、251名(うち正会員61名、活動会員190名)、そして、事務所もフルタイム・スタッフ2名、パートタイム5名と多くの人たちが参加する団体へと大きく成長してきました。

毎年秋に開催される新規ボランティア研修会には、「不安だった時に助かったから」「同じ立場の人と出会ってエンパワーされたから」というニューフェイスたちが、参加してくれています。かつての利用者が提供側に回るという循環が成り立っているのです。このことを、とても嬉しく、誇らしく思います。

この30年で経験した、過去の蓄積を次世代の人たちに伝えるということは必須だと思っています。それと同時に、現代表も含めてスタッフの高齢化が話題になっています。いよいよ世代交代に向けて努力する年となります。

みなさま、今年もぷれいす東京の活動をご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年元旦

認定NPO法人 ぷれいす東京
代表 生島 嗣
スタッフ一同

ぷれいす東京NEWS2022年新年号より転載

「もう10月!」でも「まだ10月!」

生島

1年のスピードが早い。
60代になったら、ゆったりと仕事をして、プライベートも週末も充実させてなんてイメージしていたけれども。

現実は全く逆なんです。

自分で仕事を引き受けたり、ハードルを上げたりして、
自分で自分を追い込んでいるところがあるのですが。

今月に入り、「もう10月!」っていう不安な気持ちが湧いてくることもあれば、過去にギリギリでなんとかしてしまったという、間違った成功体験が「まだ10月!」って思わせたりしている。

60歳を通り越しても、過去に学ぶことって、なかなか難しいです。

相談に来た人から、後日、生島さんから言われた言葉がとても役立ったって報告されたとき、ブーメランのように自分に刺さる時があります。相談者に伝えると同時に自分にもいい聴かせていたのかもしれませんね。

九州レインボープライド11月6日(福岡)日本エイズ学会11月18日〜20日(浜松)TOKYO AIDS WEEKS2022(11/15〜12/15)とイベントが続きます。PrEP in JAPANStay healthy and be HappyLASHonlineとwebの運営、研究活動もしています。

どこかで見かけたら、怖くないので声かけてください。

サル痘について

生島

韓国、台湾、シンガポール、オーストラリアなどでサル痘の感染が報告されています。日本国内でも体制づくりが着々と進んでいますが、ぷれいす東京でも可能な範囲で情報提供などを行なっていきたいと思います。

追記(7月29日)

BuzzFeed Japan Medical 7月28日付
これさえ知っておけば怖くない! 気になる症状、治療、予防、サル痘の基礎知識
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/monkey-pox-saitou

akta   2022年07月05日
サル痘のきほんの情報β― サル痘について知っておきたいこと
https://akta.jp/information/4181/

以下は、厚生労働省のメールNEWSからの引用です。
【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.466(2022年6月24日)

◆欧米を中心にサル痘が発生しています
欧州や北米を中心に感染が確認されているヒトのサル痘については、令和4年6月17日の世界保健機関(WHO)の発表時点で、世界42か国、計2103例の確定例が報告されています。
現在までに確認されている多くの症例は、サル痘の一般的な臨床像を呈しておらず、発熱、倦怠感などの症状が出現する前に、発疹(少数あるいは単発)等の症状を呈することなどが報告されています
サル痘ウイルスには、西アフリカ型とコンゴ盆地型の2つの型が存在し、西アフリカ型はコンゴ盆地型と比較して致死率が低いことが報告されています。
WHOによると、今般、アフリカ大陸を除く欧米を中心に報告されているサル痘の症例については、全て西アフリカ型であることが確認されており、また、多くの場合重症化の報告はなく、死亡例も報告されていません。
これまで国内においては、ヒトのサル痘の発生事例は報告されていません。
引き続き、各国政府やWHO専門家等とも連携しつつ、情報収集に努めてまいります。

厚生労働省 事務連絡「サル痘に関する情報提供及び協力依頼について」(令和4年5月20日付:令和4年6月17日最終改正)
https://www.mhlw.go.jp/content/000952889.pdf

国立感染症研究所ファクトシート:サル痘
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html

国立感染症研究所「アフリカ大陸以外の複数国で報告されているサル痘について(第1報)」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11166-monkeypox-ra-0524.html

国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)ファクトシート:サル痘
http://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/factsheet/

サル痘患者とサル痘疑い例への感染予防策:国立感染症研究所・国立国際医療研究センター国際感染症センター
https://www.niid.go.jp/niid/ja/monkeypox-m/2596-cepr/11196-monkeypox-01.html

検疫所(FORTH)海外感染症情報
http://www.forth.go.jp/topics/fragment5.html

WHO Monkeypox outbreak 2022
https://www.who.int/emergencies/situations/monkeypox-oubreak-2022

CDC Monkeypox
https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypox/index.html

寄稿しました!!

生島

以下の2冊に寄稿しました。ぜひ、お目通しください。
執筆陣が実に濃厚メンバーです。もちろん、私も含めてですが(笑)

LGBTとキリスト教〜20人のストーリー

  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 日本基督教団出版局(2022/03発売)

医療者のためのLGBT講座

  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 南山堂(2022/05発売)

以下目次です。

LGBTとキリスト教〜20人のストーリー
https://bp-uccj.jp/book/b602573.html
【監修者紹介】平良愛香
LGBT当事者を中心とした20名の体験記。性的少数者の生きづらさと同時に、社会や教会で確実に体現しつつある希望や実例を語りながら、性の多様性と可能性の豊かさを伝える。コラムでは当事者や支援者による、差別や偏見を解消するための取り組みを紹介。

LGBTについて考える─最初のストーリーから……平良愛香
性別二分主義を考える─かつての同性愛嫌悪の反省から……塩谷直也
LGBT施策は合意形成から─カミングアウトした政治家が描く社会……石坂わたる
トランスジェンダーの若者たち─相手の性別がわからないとダメですか……遠藤まめた、比企敦子
トランスジェンダーの教師と歩む学校─教育現場での取り組み……佐々木 園
高齢クリスチャンのLGBT─歳を重ねても自分らしく生きる……めぐみ、愛
障害者のLGBT─ダブルマイノリティでも諦めない……田口ひろこ
同性パートナーとの子育て・家庭づくり─さまざまな家族のかたち……小野 春
地方で当事者として生きる─孤独と希望のはざまで……上野玲奈
パンセクシュアルという在り方─「複雑さ」と向き合いながら……臼井一美
カトリック教会のLGBT─安心できる祈りの場を求めて……野宮知弥
LGBTの牧師を招聘した教会─宣教課題を共に担えることが大事……森 なお、同教会員
法とLGBT─個が尊重される社会を実現するために……内田和利
HIV/エイズに関わる中で─自分のセクシュアリティと信仰を捉え直す……生島 嗣
医学教育にLGBT理解を─他者の痛みに共感できる医療を……吉田絵理子
アフリカのLGBTI難民支援─迫害される側にいるイエス……島田順子(仮名)
詩歌に込める当事者の思い─生きる、祈る、書く……堀田季何
福音派教会とLGBT─「伝統」の壁を越える可能性へ ……寺田留架
天からの贈り物はLGBTの子ども─あらたな学びに導かれて……阿久津マキ子
「中性」という性別を生きる─私たち全てを“良い”と言ってくださる神……勝山 孝

医療者のためのLGBT講座
http://www.nanzando.com/books/21291.php

LGBTQフレンドリーな医療機関になるために
一般社団法人にじいろドクターズ/川崎協同病院 総合診療科/東京慈恵会医科大学 臨床疫学研究部 吉田絵理子 総編集

セクシュアリティと医療に関する知識を網羅した,学術的ベースに基づいた医学書.
性の多様性に関する医療者の知識不足や配慮の欠如は,LGBTQの人々の医療アクセスへの障壁となり,多様化する社会ではLGBTQフレンドリーな医療機関を目指すことが求められています.本書では,医療者に必要なセクシュアリティの基本的な知識や,医療面接・問診票など病院・診療所での具体的な対応法をまとめました.

第1章 総論
1.医療者がなぜLGBTQについて学ぶ必要があるのか(吉田絵理子)
2.性の多様性についての総論(坂井雄貴)
3.LGBTQに関する医療の歴史(石丸径一郎)

第2章 医療一般
4.問診・診察において配慮すべきこと(山下洋充)
5.病院・診療所単位で取り組むべきこと(金久保祐介)
6.special populationとしてのLGBTQ(久保田 希)

第3章 研究
7.LGBTQの健康課題─メンタルヘルスと受診状況─(日高庸晴)
8.LGBTQの健康課題─学齢期におけるいじめ被害・不登校・自傷行為・自殺未遂の現状─(日高庸晴)
9.日本におけるセクシュアルマイノリティ女性に関する研究(藤井ひろみ)

第4章 セクシュアリティ
10.ゲイ・バイセクシュアル男性の健康問題とケア(山下洋充)
11.セクシュアルマイノリティ女性の健康問題とケア(久保田 希)
12.トランスジェンダーのケア―診断,治療,性別適合手術・ホルモン療法―(針間克己)
13.トランスジェンダーのケア─一般の医療セッティング,紹介のタイミング─(坂井雄貴)
14.トランスジェンダーのケア─子ども─(康 純)
15.DSDs─体の性のさまざまな発達の新しい理解と臨床 ─(ヨ ヘイル)

第5章 ライフコース
16.子ども・思春期のケア―小児診療の立場から―(杉山由加里)
17.子ども・思春期の支援―支援者の立場から―(遠藤まめた)
18.老年期のケア(永易至文)

第6章 専門科の視点
19.メンタルヘルス(林 直樹)
20.物質使用障害(湯本洋介,嶋根卓也)
21.HIVを含む性感染症(谷口俊文)
22.LGBTIQAとIPV(岡田実穂)
23.婦人科の視点─婦人科診療,リプロダクティブ・ヘルス,ホルモン療法─(池袋 真,白土なほ子,関沢明彦)
24.泌尿器科の視点―セクシャルヘルス―(土岐紗理)

第7章 支援・啓発・教育
25.医学教育─医学生,看護学生,すべての医療を学ぶ学生にLGBTQについて教える─(青木昭子,原田芳巳)
26.職場としての配慮(村木真紀)
27.包括的性教育の実践(金久保祐介)
28.法律家の視点―人権・アドボカシー―(鈴木朋絵)

第8章 団体紹介
29.当事者支援の実践─家族へのケア・家族への配慮─(三輪美和子)
30.当事者支援の実践─複合的マイノリティの視点─(松本武士,武藤安紀)
31.当事者支援の実践─HIV陽性者への支援─(生島 嗣)
32.当事者支援の実践─ソーシャルワークの視点から─(桂木祥子)
33.当事者支援の実践─貧困,ハウジングファーストの取り組み─(金井 聡)

第9章 まとめ
34.結びとして─医療機関を変えていくためにできること─(吉田絵理子)

巻末付録
1.サポート団体
2.おすすめの映画,書籍,絵本,コミックス
3.さらに学びたい人向けの医学系の書籍・文献・ガイドライン

#LGBT #HIV #AIDS  #エイズ #キリスト教

新年にあたって

生島

新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年、私たちの活動の中心であった二人の仲間を見送りました。いずれも突然のことでしたが、二回にわたりオンラインで追悼会を開催しました。事実を受け止めるためには時間が必要ですが、二人の足跡を忍びつつも、バトンを引き継いでいきたいと思っています。

また、2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行から2年目を迎え、具体的に向き合っていくための対応を迫られる一年でもありました。

私たちの活動の柱は、「予防・啓発」、「直接支援」、「研究・研修」の3つです。

「予防・啓発」では、月曜~日曜日までの電話相談を事務所で対応します。多くのスタッフたちが、シフト運営に尽力してくれています。陽性者向けのフリーダイヤルの電話相談も同じです。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の中で、パーティション、空気清浄機などの設置、換気の確保をしつつ、試行錯誤しながらですが、スタッフたちの協力で休まずに続けることができました。

「直接支援」では、オンラインでのHIV陽性者のグループ・ミーティング運営、ZOOMを使った面談なども軌道に乗ってきました。1月からは、ハイブリット開催にチャレンジする予定です。 オンライン化で、「地方や海外からも参加できるようになってうれしい」という声がある一方、「オンライン・ミーティングは魅力に欠ける」、「カラオケルームなどからしか参加できない」という意見もありました。

「研究・研修」では、行政や医療機関、学校などの研修会への講師派遣が徐々にオンラインで再開し始めています。 また、研究部門では、「HIVと薬物使用」、「PrEP」、「職場とHIV検査」などに関する研究活動が継続しています。コロナ禍で保健所等のHIV検査が減少し、検査へのアクセスが難しいなか、コミュニティセンターのない地域の郵送HIV検査の配布に関するweb運営にも新たに取り組んでいます。

2022年、新しい年が始まりました。 新型コロナウイルス感染症の新たな試練が予見される中で、改めて、私たちが地域の中で担うべき役割とはなんなのか、考える作業が続くと思われます。

こんな時だからこそ、皆様と繋がりつつ、この時期を乗り越えていければと思います。

みなさま、今年もぷれいす東京の活動をご支援いただけますよう、 どうぞよろしくお願いいたします。

2022年元旦

認定NPO法人ぷれいす東京
代表 生島嗣
スタッフ一同
ぷれいす東京NEWS 2021年新年号より)

 

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居心地の良い場所

生島

ぷれいす東京でインターン生をしている10代のあやかさんと、バディ ・スタッフ、ホットライン・スタッフ、ネスト・SHプロジェクトメンバー、司会の力也さん5人のトーク動画だ。編集は全くしていない。

印象に残るのは、ダイバーシティを実感できる人間関係がそこにあるという共通した語りだ。ボランティアとして参加する中での、横の繋がりが居心地がいいと語っていたのが印象的だ。

私は、それを聞き、とても誇らしく感じた。年齢、国籍、性別、セクシュアリティ、HIVステータスなど全く関係なく、表明したければ伝えれば良いし、いいたくなければそのままでもOK。

現在、ボランティア・スタッフを募集中。興味がある人は、ぜひ、オリエンテーションに参加して欲しい。日程の都合がつかない場合には、どうぞご相談を。

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