スタッフ日記

新年にあたって

新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年、私たちの活動の中心であった二人の仲間を見送りました。いずれも突然のことでしたが、二回にわたりオンラインで追悼会を開催しました。事実を受け止めるためには時間が必要ですが、二人の足跡を忍びつつも、バトンを引き継いでいきたいと思っています。

また、2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行から2年目を迎え、具体的に向き合っていくための対応を迫られる一年でもありました。

私たちの活動の柱は、「予防・啓発」、「直接支援」、「研究・研修」の3つです。

「予防・啓発」では、月曜~日曜日までの電話相談を事務所で対応します。多くのスタッフたちが、シフト運営に尽力してくれています。陽性者向けのフリーダイヤルの電話相談も同じです。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の中で、パーティション、空気清浄機などの設置、換気の確保をしつつ、試行錯誤しながらですが、スタッフたちの協力で休まずに続けることができました。

「直接支援」では、オンラインでのHIV陽性者のグループ・ミーティング運営、ZOOMを使った面談なども軌道に乗ってきました。1月からは、ハイブリット開催にチャレンジする予定です。 オンライン化で、「地方や海外からも参加できるようになってうれしい」という声がある一方、「オンライン・ミーティングは魅力に欠ける」、「カラオケルームなどからしか参加できない」という意見もありました。

「研究・研修」では、行政や医療機関、学校などの研修会への講師派遣が徐々にオンラインで再開し始めています。 また、研究部門では、「HIVと薬物使用」、「PrEP」、「職場とHIV検査」などに関する研究活動が継続しています。コロナ禍で保健所等のHIV検査が減少し、検査へのアクセスが難しいなか、コミュニティセンターのない地域の郵送HIV検査の配布に関するweb運営にも新たに取り組んでいます。

2022年、新しい年が始まりました。 新型コロナウイルス感染症の新たな試練が予見される中で、改めて、私たちが地域の中で担うべき役割とはなんなのか、考える作業が続くと思われます。

こんな時だからこそ、皆様と繋がりつつ、この時期を乗り越えていければと思います。

みなさま、今年もぷれいす東京の活動をご支援いただけますよう、 どうぞよろしくお願いいたします。

2022年元旦

認定NPO法人ぷれいす東京
代表 生島嗣
スタッフ一同
ぷれいす東京NEWS 2021年新年号より)

 

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生島

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