2018/1/13 生島
新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。
昨年は第31回日本エイズ学会学術集会が東京中野区内の、中野サンプラザとコングレスクエア中野において開催され、生島が大会長を務めさせていただきました。
この開催にあたっては、臨床分野からは岡慎一さん(国立国際医療研究センター)、基礎分野からは俣野哲朗さん(国立感染症研究所)に多大なお力添えをいただきました。また、総勢31人のプログラム委員のみなさまと一緒にプログラムを編成させていただきました。エイズ学会会員のみなさまからは、320演題の投稿があり、口演、ポスターとして発表をしていただき、活発な議論がされました。
参加者は、1,500を超える方々が、国内はもとより海外からもご参加いただきました。海外ゲストとして、タイ・台湾・中国・ドイツ・スイスなどから専門家や活動家をお招きし、特にアジアとのネットワークをより強固にする機会となったのではと思います。
新しい試みとして企画されたプログラム、次世代を担う医療者・支援者向けのユースプログラム、HIV陽性者によるスピーチプログラムはいずれも好評で、次回以降の学術集会にも引き継がれていく予定です。
また、TOKYO AIDS WEEKS 2017が中野区と共催で同時期に開催されました。企画・運営にあたっては、山縣真矢さん(NPO法人東京レインボープライド)に代表をお引き受けいただき、高久陽介さん(NPO法人日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)に事務局という大変な労務を引き受けていただき、13人の運営委員をまとめていただきました。その結果、22イベントのべ1,500人の市民に参加していただきました。
また、恒例のGay Men’s Chorusが今年も開催され、エイズ学会会場である、コングレスクエア中野にて演奏され、大変に好評でした。
第31回日本エイズ学会プログラム委員のみなさま、TOKYO AIDS WEEKS 2017運営委員のみなさま、行政、企業やブースで出展していただいた団体のみなさま、ボランティアで開催に力を貸していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
第31回日本エイズ学会学術集会・総会、TOKYO AIDS WEEKS 2017 については個々のサイト内で、報告をさせていただきますが、まずは「ぷれいす東京NEWS」 にて、関わった方々の声に触れていただければと思います。
ぷれいす東京NEWS 2018年1月号(学会・TAW2017報告号)
第31回エイズ学会学術集会・総会 http://aids31.ptokyo.org
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第31回日本エイズ学会学術集会・総会 会長
特定非営利活動法人 ぷれいす東京 代表
生島 嗣
2017/10/8 生島
11月24日(金)〜26日(日)まで、東京都中野区で開催される、日本エイズ学会ですが、昨日web上でプログラムを公開しました。ぜひ、ご覧ください。
また、同時期日にTOKYO AIDS WEEKS2017も開催します。こちらは市民公開のプログラムですので、こちらのサイトもご覧ください。
TOKYO AIDS WEEKS 2017
学会当日まで1ヶ月半となりましたが、皆様のご参加、お待ちしています。
第31回日本エイズ学会・学術集会
会長 生島嗣 (特定非営利活動法人ぷれいす東京)
2017/6/7 生島
東京レインボープライドから提案があった「韓国の陸軍大尉が同性愛を理由に有罪判決を受けたことに対する共同抗議声明」に名前を入れさせていただいた。HIV/エイズに関わるNGOとして、感じるところを少し書かせていただく。今年の東京レインボプライドの初日のフェスタのなかで、シンポジウムをTOKYO AIDS WEEKSとして企画づくりに関わらせていただいた。そのなかで、一番驚いたことの一つが、3国の感染経路の違いだ。
このデータは2015年に新規に報告された台湾、韓国、日本の感染経路の年間報告数だ。日本のデータは、HIV感染者、エイズ患者の合計で計算している。オレンジ色が女性の割合だ。各国とも2〜4%といったところで、大きな差はない。しかし、緑色は男性同性間で感染したと表明した人の割合は大きくことなっている。台湾:83.4%、韓国28.0%、日本:65.6%となっている。「男性・異性間」、「その他/不明」の割合も同じく大きく異なっている。これは、何を意味するのだろうか。
韓国における「その他/不明」の割合は36%、「男性・異性間」33%は、女性の割合を考え得ると明らかに、事実を表明するのが難しい社会や地域の環境が影響しているのではと感じざるを得ない。
また、シンポジウムのために、2015年の3国ごとの人口10万人あたりHIV/エイズ報告数を試算した。結果は、以下のようになっていた。韓国ではゲイのコミュニティでもそれほど、薬物使用はないという話を聞いていたので、日本の倍ほどの数字となっていたため驚いた。エイズ対策は、差別や偏見を取り除き、最もリスクが高い人達とも連携しつつ、対策をおこなっていくことが大事である。これは、HIV/エイズの歴史が証明している。
自分の性行為の内容や相手が誰であろうと、批判されず、自らの性や健康と向き合える社会であることがHIV/エイズ対策では重要だ。安全でなければ、HIV検査を自分で受けようとは思わない。日本の社会も、まだまだ課題はあるし、私たちがすべきこともある。日本においても、自分のセクシュアリティが明らかになる恐れから、エイズ発症まで検査をうけないでいる人はまだまだ存在する。今回の韓国軍の行動は、自分のセクシュアリティを棚上げ(否認)し、自分の健康リスクとも向き合うことをより難しくしてしまう恐れがあるように思う。軍関係者以外の韓国市民の同性愛者へのイメージにも大きな影響がある。同じ東アジアの地域の隣人として、今回の出来事は看過しできないと感じ、抗議声明に加わらせていただいた。
ぷれいす東京代表 生島嗣
2017/1/3 生島
今年11月に開催される、第31回日本エイズ学会の会長に指名されました。やや荷が重いので、お引き受けするかを迷ったのですが、地域で活動する仲間たちを代表する気持ちでお引き受けすることにしました。
プログラム委員会は、東京在住の基礎系、臨床系、社会系の皆様に委員に就任いただきました。また、委員ではないかたちですが、全国の皆様にもご協力いただかないと成り立ちません。どうか、お力添えをよろしくお願いします。
また時期を合わせて、TOKYO AIDS WEEKS 2017も開催予定です。こちらは市民参加型のイベントです。こちらの方も、どうぞよろしくお願いします。
ぷれいす東京代表 生島嗣
2016/12/28 生島
日本 NPO センターと電通のコラボによる「ソーシャル・ポスター展 」に参加した。
この企画では、電通の社員が社会貢献の一環でNPO団体の取材をし、その団体が取り組む社会課題や活動を紹介するものだ。NPO69団体に電通グループ社員132名が参加したという大掛かりなもので、200枚以上のポスターが生まれたらしい。NPOとクリエイターとのマッチングは、SDG’s(国連「持続可能な開発目標」)を参照にしたという。
メインのコピーは、
「うつらないよ ちゃんと治療しているから。」
コピーは以下のようにつづく。
「そうなんです。HIVは、早期治療によっては、人への感染をおこさない状態まで回復できる時代です。」
最初、電通の男性社員の方が来所したのだが、体調をくずしたということで、以下の二人が来所し、ポスターを短期間で完成させてくれた。「よ」がシーツのなかにもぐっているデザインがとても良いと思う。
株式会社 電通、デザイン:加藤 好郎、コピー:尾花 真由美
クリエイターチームには、HIVの治療の進歩は目覚ましく、早めに感染を知り、きちんと治療をすることで感染は起こらない状態が実現できていること。しかし、HIV陽性であるとカミングアウトをすると、必要以上に避けられたり、差別されたりすることが今でも多くあること。セックス場面に限らず、こうした社会の認識をどうアップデートするのかが課題だというような話をした。私たちの社会の課題は、自分の感染に気づかずにいる人たちをいかに少なくするかであって、既に医療的なケアを受けている、ウイルスをコントロールしている人たちを差別や区別をすることではない。この話から、クリエイターたちはこのビジュアルを導き出してくれた。
最近、ヨーロッパでのパートナー研究の結果が発表され、ウイルスを抑制できていれば感染が起こらないことが実証された。もちろん、性感染症があるのでHIV陽性者は自身の健康を守るため、コンドームを使うことが望ましい。それは、治療中のHIV陽性者から他者への感染を防ぐという文脈ではなく、陽性者自身の健康を守ることが目的となる。
Sexual Activity Without Condoms and Risk of HIV Transmission in Serodifferent Couples When the HIV-Positive Partner Is Using Suppressive Antiretroviral Therapy
来年はこうしたコラボレーションを通して学ばせていただいたことを、より広い市民にも伝えて行きたいと考えている。
2016/12/19 生島
12月10日(日)TOKYO AIDS WEEKSのゲイ男性合唱のなかで、朗読もしていただいた、中村キース・ヘリング美術館さんが、ミュージアムショップPoP Upツアーで、この日曜日まで、新宿のマルイに出店しています。HIV系のNGOのフライヤーも配布してくれています。
近くにいかれたかたは、ぜひ、お立ち寄りください。
新宿マルイアネックス 2Fイベントスペース(新宿伊勢丹向かい)
2016年12月1日(木)〜12月25日(日)
中村キース・ヘリング美術館
ミュージアムショップPoP Upツアー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000022359.html
2016/12/8 生島
Gay Men’s Chorus for Tokyo AIDS Weeks 2016
去年大きな反響があったゲイ男性コーラスですが、
今年も、12月10日(土)16時〜国立国際医療研究センターで
ミニコンサートが開催されます♪ 今年は1参加者としてコーラスに参加します。
すばらしいコーラスになりそうです。ぜひ、お越しください。
詳細は→http://www.ptokyo.org/ news/7113
2016/10/19 生島
12月1日はWHOが呼びかる世界AIDSデーです。この日は都庁がピンク色になったり、東京周辺でもHIV啓発のためのイベントが多数開催されたりします。
さて、日本以上にHIV感染の広がりが心配される台湾ですが、今年、2016年国際エイズデーには主題歌「愛相同」がつくられたようです。この郭蘅祈さんという歌手。きっと有名な方なのだと思います。このビデオには多様な人たちが出演します。そこには、もっとも影響を受けている人たちのことも、踏まえたつくりはとても素晴らしいと思いました。
VIDEO
この動画に出演している人たちのメイキングビデオのうち、HIV陽性者とそのパートナーのインタビュー(2:20〜)を翻訳してもらいました。
右(陽性者):自分がエイズに感染したと分かった時は、頭が真っ白になって、どうやって考えればいいが分からなかった。将来の計画、未来は自分の予定どおりに実践できるかどうかも分からなかった。その当時は家族、友達、むしろすべての人に知られるのが怖かった。
でも、とある人と知り合って、感染した人でもポジティブに生きれば、周りの人も安心できると話されて、カミングすることにした。
最初は友達に話して、友達から気にかけてもらったり、支えてもらったりして、勇気をもらった。それからは、ほかの人にも言えるようになった。
左(パートナー):彼と付き合う前から彼が陽性者だと知ってた。最初は怖かったけど、試してみてもいいと思った。実際に付き合って、そんなに怖くないと分かって、逆に前向きな気持ちになった。
最初の頃、生活上にはいろんな問題があって、心配することがたくさんあった。彼の血液に触れること、もちろんエッチの時など不安な気持ちはあったけど、一緒に話して、一つ一つこなして、解決してきた。だから今日まで一緒に歩いてきた。
エイズに関する情報、資料はいっぱいあって、足りていると思うけど、不安な気持ちの解決には実際ならないと思う。一番解決できる方法は実際に陽性者と接すること、どうやって生活してるのを知ること、理解することだと思ってる。そうすれば陽性者と自然に接することができ、生活することができ、もっと親密に付き合っていける。
この二人が来ているTシャツは、今年の東京レインボープライドに来日した、台湾ホットラインの人たちがおこなっているキャンペーンの
Tシャツだ。なかなかカミングアウトが難しい、台湾ではこうしたキャンペーンはとても大切なものだ。今回の動画とこのキャンペーンがどう関連しているかは、10月末に台北を訪問するので、その際に聞いてみたい。
《轉角遇見愛》—全台愛滋零距離巡迴計畫 台灣同志諮詢熱線 Taiwan Tongzhi Hotline
1998年に設立され、2003年から始まった「台灣同志遊行」(台湾LGBTプライド)では初回からその運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」。今や台湾で最も古いLGBT活動団体の一つである「台灣同志諮詢熱線」が、現在、力を入れて取り組んでいる「HIV感染者との距離をゼロに!」、今年5月に原宿で開催された東京レインボープライドで開催したシンポジウムでは、この担当者が登壇した。
VIDEO
2016/9/10 生島
HIV陽性者の方を対象にした学習会「2016.9.21(水) 19:00- 歯科医と話そう」 が開催される。ゲストには、東京HIVデンタルネットワークの皆様を迎える予定だ。彼らのように、HIV陽性を受け入れる歯科医療機関は感染症対策に自信がある歯科だ。実はそのことは、HIV陽性者にとってだけでなく、感染していない人や、自分の感染を知らない人など、誰にとっても大切な情報なのだ。
プロなんだから、ちゃんと感染症対策してくれているでしょうという前提でいたら、実はそうでもない現状もあるようだ。平成26年5月18日 の読売新聞にとてもショッキングな記事が掲載された。
国立感染症研究所などのグループが歯科医療機関を対象にした調査を実施し、3,152施設に質問紙を配布しそのうち、891施設から回答があったのだという。回収率は28%というとても低い回収率の調査結果であるので、実際はもっと悪い状況なのかもしれない。この調査わかったことは、歯科医の7割がエアータービンの柄の部分(歯を削るドリル部分は調査対象外)を患者ごとに必ず交換しているのは34%であるというだったという。専門家によると、交換していない場合には、アルコールで拭くなど、簡易な消毒や洗浄だけという対応も多いとみられるとのこと。さらに、歯科関係者の間では、柄だけでなく、ドリル部分も同様に滅菌せずに使い回されているという指摘もあるのだ。
今回のゲストの一人、鈴木 治仁さん(鈴木歯科クリニック院長)は、2014年6月24日の日本歯科新聞のインタビュー に以下のように答えている。
──── 院内感染対策を意識したきっかけはあるのですか?
認識を改めたのはエイズ患者の治療をするようになってからです。必然的に今まで教わってきたものを見直さなくてはならないと思いました。私やスタッフの身を守り、交差感染を防止するのはもちろんですが、免疫不全に陥った患者さんに万が一、肝炎でも感染させたら死に直結します。感染は絶対に避けなければなりません。 残念ですが、エイズ患者を受け入れるという歯科医師はわずか3割程度という調査結果があり、受け入れない理由の一つとして、院内感染対策に自信がないという回答があるのも事実です。
しかし、受け入れていない歯科医院にエイズ患者やHIV感染者が受診していないという保証はどこにもありません。
そういった意味で、誰が感染者であっても問題のない診療体制(スタンダードプリコーション)は、全ての歯科医院に求められています。
『日本歯科新聞』2014年6月24日付、第6面-第7面。
血液で感染する病気はたくさんある。そのなかで、HIVは感染力の弱いウイルスになる。ですので、HIV陽性者にとっては、感染症への対策が実施されているかどうかは、自分の健康問題として、とても気になるポイントだろう。もちろん、HIV陰性の人、どちらかわからない人、誰にとっても、HIVや肝炎などに、きちんと感染症対策済みの歯科を選ぶことが個々人の健康にとっても大切であることは共通している。
HIV陽性者を差別なく受け入れる=感染対策をきちんととっているので、自信があるという歯科である場合が多い。安全な歯科医を探すことは誰にとっても大切なことなのだ。
HIV陽性者の方を対象にした学習会「2016.9.21(水) 19:00- 歯科医と話そう」 はまだ席に余裕がある。
2016/6/30 生島
東京レインボープライドパレード2016 5月7日(土)〜5月8日(日)
今年のフェスタ&パレードは、フロート(梯団)数が18、イベント広場でのブース出展は約120と、いずれも過去最高となったとのこと。東京レインボープライドによると、動員も過去最高で、7日のフェスタが23,000人。8日のパレードの日は、パレード4,500人、沿道&会場43,000人で、47,500人。フェスタ&パレード2日間合計で、70,500人を記録という。
ブース「AIDS IS NOT OVER」を出展
LIVING TOGETHER計画(ぷれいす東京とaktaが呼びかけ団体)が
AIDS IS NOT OVERのブースやフロートを運営しました。
当日は、ぷれいす東京・研究班の資材、隣ではaktaの資材、全国のコミュニティセンターの資材を配布した。また、基金を集めるためのバッチやTシャツを頒布を行った。
フロート
フロートの搭乗スタッフは、人気のドラッグクイーン、人気ゴーゴーボーイズ、
そして、音楽はDJ:HIDEOによるプレイによるサポートによりとても楽しいフロートになった。
AIDS IS NOT OVER~エイズはまだ終わっていない
WE’RE ALREADY LIVING TOGETHER(MSM首都圏グループ)
Drag Queen:エスムラルダ DJ:HIDEO
GOGO BOY :DEG (DEGPAG)、孔明
AIDS IS NOT OVERは18フロート中15番目スタートの予定でした。
多くの方が一緒にあるいてくださいました。
日台HIVシンポジウム
台湾と日本のHIVの現状と課題を考える。
5月7日(土)13:10~13:50
@代々木公園野外ステージ
主催:NPO法人 東京レインボープライド
協力:台灣同志諮詢熱線協會、NPO法人ぷれいす東京、NPO法人 akta
[司会]生島嗣 (NPO法人ぷれいす東京)
[出演]杜思誠 (台灣同志諮詢熱線協會)
范順淵 (愛滋感染者権益促進会ソーシャルワーカー)
荒木順子(NPO法人 akta)ほか
1998年に設立され、2003年から始まった「台灣同志遊行」(台湾LGBTプライド)では初回からその運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」。今や台湾で最も古いLGBT活動団体の一つである「熱線」が、現在、力を入れて取り組んでいる「HIV感染者との距離をゼロに!」の担当リーダーが来日し、TRPのステージに登壇。台湾のHIVの現状と、それに対する取り組みについて語る。一方、日本側からは、東京からHIVの情報発信の中核を担うNPO法人aktaが陽性者が共に暮しているリアリティを伝える「LIVING TOGETHER」の取り組みについて報告する。そして、日本や台湾のプライドパレードにおいて今、HIVを語ることの意義を考える。
VIDEO
薬物使用者の支援に関する情報交換ミーティング
5月8日(日)パレード終了後、代々木公園の芝生の上で、台湾の医師、台湾ホットライン薬物使用に関するプロジェクト担当者、川崎ダルクスタッフ、国内関係者などとクローズドのミーティングを行いました。台湾サイドから、日本国内の薬物依存からの回復支援の取り組みについて聞きたいというリクエストがあり、コーディネートしたものです。以前から、交流の場をなんどか設けておりました。台湾での感染拡大の背景には薬物使用の問題があり、これは日本、台湾という国境を超えた課題である。そのために、お互いの連携について話し合いました。
台湾NGOとの交流会
パレードの翌日5月9日に交流の時をもちました。写真は、台湾の愛滋感染者權益促進會、台灣同志諮詢熱線協會、ぷれいす東京スタッフ、通訳に協力してくださいった皆さんです。彼らのサポートでともて良い交流の時となりました。
台湾は年間に2000人以上のHIV感染者の新規報告があり、メインの感染ルートは男性同性間の性行為となっています。台湾の人口は日本の5〜6分の1なので、とても大きな数字です。
今回のシンポジウムは、台湾LGBTプライドの運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」から東京レインボープライド側にあり、実現しました。現在、熱線が力を入れて取り組んでいるのは、「HIV感染者との距離をゼロに!」。ぷれいす東京発の「LIVING TOGETHER」の発想とかなり近いものがあります。今回の交流をとおして、今後も国を超えて連携していきたいと思います。
寄付と報告
AIDS IS NOT OVERのブースやフロートは寄付で運営しました。
寄付の受付はパレード会場内にある AIDS IS NOT OVER ブース、5月5日からは、コミュニティセンター aktaでも、1000円以上の寄付でオリジナル・缶バッチ(3個)を差し上げた。
寄付額と会計の報告します。
東京レインボープライド2016にて、「AIDS is NOTOVER」のアクションをご支援いただき、誠にありがとうございました。ブースやaktaでの寄付の総額は、225,363円でした。
ボランティアで参加いただいたクリエイターの方々のご好意にも助けられ、コストを抑える努力をしていましたが、残念ながら赤字が出てしまいました。
今後もakta、ぷれいす東京のネットワークで寄付をお願いし、バッチの配布を続けていく予定です。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いします。
末筆になりますが、今回のフロートにご登場いただき、AIDS IS NOT OVERのメッセージを路上で発信し続けていただいたみなさん、
DQ:エスムラルダ、GOGO:DEG(DEG PAG)、孔明、DJ:HIDEO
また、フロートと一緒に行進をしてくれた、200人以上の皆様に、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。これからも、みなさまと共にHIV/エイズの取り組みを継続していきたいと思います。
[支出] フロート音響 :139,778
レンタカーなど : 20,270
フロート材料 : 90,590
プラカード材料 : 11,495
リボン、バッチ : 57,615
ブース用材料費 : 8,670
合計費用 :328,418
[収入] バッジ、寄付 :225,363
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