アクティビティー

「東京レインボープライド2023」報告

TRPブースにて

2023年4月「変わるまで続ける!- Press on till Japan changes. -」とテーマを掲げた東京レインボープライドに、sexualhealthプロジェクトとして多くの仲間と参加することができました。

ブース出展

TRP2023 ブース

4月22日、23日とぷれいす東京は、HIV/エイズの課題を共有するNGOと共にブースを出展しました。わたしたちの持ち味は、たくさんのリソースを当事者を中心としたメンバーが伝えることです。入口はさまざまです。疾患の特徴・映画・手記・論文や研究報告・クラブイベント・写真などなど、知りたいところから・興味のあるところからHIV/エイズと周辺の物語を共有できる方法を工夫しています。わたしたちのブースのキーワードは、「PrEP」と「MPOX」として、力を入れて啓発しました。実際に、この2点のお問い合わせがダントツ多かったです。

なにより大事なことは、啓発をすすめる私たちが”いきいきとたのしんでいる姿”だと思います。時には専門的に、時には困難な状況に真剣に向き合う必要もあります。しかし、「変わるまで、続ける」ためには何よりも、たのしいが必要なのではないかと考えています。そのために、リソースもポップにたのしく、お伝えする私たちも笑顔でうれしくを心がけています。今年は、ドラァグクイーンのフェリシアさんがブース活動を盛り上げてくれました。会場を歩く人たちから、「かわいい!一緒に写真撮りたい」「羽!羽!」と声をかけてもらいブースに立ち寄っていただきました。また、専門相談も行い、ソーシャルワーカーと医師の協力のもと2日間が有意義な時間となりました。来年の課題としては、ブースにいるわたしたちが最新の知識をもっと知っておく必要があることです。「PrEPや感染症の勉強会をさらに増やしていきたいね」と振り返りました。
TRP2023

パレード

TRP パレード風景

23日のパレードでは、4年ぶりにHIVコミュニティにより、「#UpdateHIV」フロートが企画されました。特定非営利活動法人aktaを中心とするメンバーで、フロートデザイン、参加者募集、当日の進行を行い、akta、JaNP+、ぷれいす東京、エイズ予防財団、製薬企業数社の250名が参加する隊列となりました。LGBTQ+のコミュニティの中でもさらにマイノリティ性がたかいHIV/エイズの問題をこんなにもたくさんの人と共有できる喜びに満ちていました。今年の注目ポイントは、「WE ARE POSITIVE」と掲げたHIV陽性者がパレードの先頭を歩いたことです。HIV陽性者はいまも一緒に生きていることを見える化し、げんきに人生を歩むすがたをアピールできたのではないかと思います。沿道からたくさんの応援をいただき、日本は変われるかもしれない…と感じました。
TRP2023

また、「プライドウィーク参加イベント」としてぷれいす東京で2つのイベントを開催しました。

5月3日(水・祝)緊急LIVE「【サル痘 → mpox】アジアへの感染拡大は起こるのか?〜台北・東京・沖縄」

国内での感染が増えてきた「MPOX/サル痘」について、イギリスに留学経験のある医師お二人、実際にMPOX患者の治療の第一線にいる石金医師、また、台湾市立病院のStephon Ku医師にご参加いただき、YouTubeライフ配信で学習会を開催しました。アーカイブ動画が公開されているので、ご覧ください。
https://ptokyo.org/news/15809
情報提供
村松 崇 (東京医科大学病院 臨床検査医学科・医師)
仲村 秀太(琉球大学医学部感染症・呼吸器・消化器内科学講座・医師)
石金 正裕(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター・医師)
Stephane Wen-Wei Ku(台北市立総合病院 感染科・医師)

通訳 高井 明子

聞き手 生島 嗣(ぷれいす東京代表)

5月6日(土)第2回 LGBTQ+のためのメンタルヘルス・ポート「アディクト居場所の交流会」


東京レインボープライド/プライドウィークのイベントとして、「メンタルヘルス・ポート2・LGBTQ+アディクト居場所の交流会」を開催しました。完全オンラインで、どこの地域からも参加できるようにしました。今年はグレードをupして、「アディクト」の居場所を提供している全国各地9団体の活動発表をしてもらいました。個人の参加者のみなさんには、さまざまな活動があることを知ってもらいました。団体の参加者のみなさんには他団体のいいところを知ってもらい、活動の参考にしてもらうことができました。

参加者は以下の通りです。

参加団体:9団体(ASKオンラインルーム Room K、CoDA タフラブミーティング、FT/MX、LGBTs×発達障がい当事者会ウェルカム、アディクション・ぽーと、アディクション×レインボー、八王子ダルク、そらにじひめじ、京都バザールカフェ(2名))から10名参加
参加者:7名
スタッフ:7名
計 24名

セクシュアリティは、 Xジェンダー、トランスジェンダー、ゲイ、バイセクシャル他、さまざまな方の参加がありました!

アディクト居場所の交流会アンケート結果

参加したみなさんからは、

と全体の感想をいただきました。
アディクション・ぽーとの特徴であるブレイクアウトルームでの小グループのセッションについては、

と感想いただきました。

今後のとりくみとして、

との声をいただきました。よりよいカタチで開催できるよう検討していきたいと思います。

わたしたちは時に、自分がやっていることがほんとうに役に立っているのか、自分ひとりが考えていることなのではないかと葛藤します。TRP2023を通して、さまざまな立場のひとが、さまざまな物語をもつひとが、情報とつながりを求めていることがよくわかりました。「変わるまで、続ける」ことはもちろん、「変わっても、続ける」ことも大事だと考えます。わたしたちはひとりじゃない、あなたの味方は必ずいます。その思いで、来年のTRPにむけて準備をすすめていく所存です。

(報告:SHプロジェクトコーディネーター だいすけあ/福正大輔)

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