アクティビティー

2023年度 新規ボランティア研修会報告

2023年度新規ボランティア研修

今年度も新規ボランティアの募集と研修を行いました。9/2(土)にオンラインで説明会を行い、32名の申し込みがあり、うち17名の参加がありました。研修は、コロナ禍を経て、3年ごしに対面での開催となり、9/10(日)と9/23(土/祝)の2日間で開催し、それぞれ10名、12名の参加がありました。最終的には、補講の方を合わせて15名が無事に研修を終えました。すでに、活動に参加されている方もいらっしゃいますが、これから細く長く、ぷれいすの活動を支えていただければと思います。そんな参加者の感想文をいくつか紹介します。
(文責:牧原)

2023年度ボランティア研修_1

2023年度ボランティア研修_2

参加者感想文

「出来ることから1つ1つ」 / そう

これまで1人のHIV感染者として「コントロール可能な病気」であることは理解していたため、特に動揺することもなく淡々と投薬治療を受けていました。そんな日々を過ごすなか、地元のLGBTイベントで偶然「ぷれいす東京」のボランティア・スタッフをしている友人と出会い接点を持つうちに、都市圏と地方のHIVに対する認識や理解度の差を感じ、「自分にも何かできないかな」と言う思いで研修に参加しました。

いざ研修という段になって、スケジュールや講義資料のボリュームに「無事に終えられるのだろうか?」と心配になりましたが、リラックスした雰囲気で、時に笑い声もあり、ストレスなく受講できました。(補講は1日で終わらせるために気合いれすぎて目がシバシバでしたが・・・汗)

ですが、振り返ってみて、自分の知らなかったHIVの社会的背景や医学的基礎知識は、正しい知識として改めて知ることができ、グループワークは個人的にちょっと恥ずかしさが先行しましたが、「伝える事」の重要性を学んだように思います。

とは言え、地方在住である自分が今後、どのように関わっていけるか、まだ模索中ですが、出来そうなことから1つ1つ楽しく丁寧に行っていきたいと思います。

「2023年度 ボランティア研修に参加して」 / ゆう

今回のボランティア研修に参加して、HIVやAIDS、またその他の各種性病について改めて見直すこで、さらに興味が深めることが出来ました。

自分自身、同性愛者であることから、これまでもHIVやAIDSについては注意を持って行動してきたつもりです。感染の危険性が高いと思われる性行為時にはコンドームを使用して、年に一度のペースでの検査を受けるようにしてきました。また、3〜4年前からはPrEPを習慣としています。

ただ、今回の研修での講義で、過去の経緯から現在の取り組みなどについて改めて教えていただくことで、さらに注意を深めなければいけない点があるということを知ることが出来ました。

また、他の参加者の皆さんの意見を聞くことが出来たのがとても新鮮でした。これまで、こうしたテーマについては、他の人としっかりと意見を取り交わすことがなかったもので、ワークショップやロールプレイを経験することで、新たな視点で性病について見つめ直すことが出来たと思っています。

そして、HIVが障害者手帳、障害年金などの対象になる病気である、ということを新たに知ることが出来ました。 病名は異なりますが、私も障害者手帳を持っており、同じような障害者の方を支援できるのであれば、何か少しでも手助けをしたいと思った次第です。

まだボランティアで具体的にどんな作業協力ができるかは手探りの段階ですが、今後は各部門の説明会にも参加の上、無理のない程度に参加をしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「ボランティア活動をする意義」/ ケンゴ

私は陽性告知を受けて20年になります。そしてもともとスピーカー活動などをしていた関係で、様々な知識をアップデートしていたつもりではいましたが、今回の研修で、聞き慣れない単語もたくさん出てきており、少し焦りを感じました。しかし、この研修をきっかけに、また更に勉強したいと思うようになっています。他にも、多様な方々が関わっていることを知り、今までの「ぷれいす東京」のイメージがガラリと変わりました。HIV/AIDSをとりまく“事柄”というのは、多角的にとらえなければならないと思い、それがとても多い。そしてそれを考えたり学んだりすることが、実は自分自身の生き方を考えたり、人生を豊かにする事ができるのだと感じています。自分自身が何かのアクションを起こすことで、「誰か」ではなく「みんな」を動かす力になると思っています。自分らしさを失わず、自分ができることを、自分ができる範囲で、自分の力を最大限、活かせるような活動をおこなっていきたと思っています。

「研修感想文」/ たけし

ぷれいす東京とご縁があって早12年ほどでしょうか。今までは生島さんにご相談させていただくことやネスト・プログラムに参加することがメインでしたが やっと自分の事と同時にボランティアもできるようになった状況で今回応募させていただきました。研修では座学を半分、ワークを半分という感じで二日間、ちょうど良かったです。自分はお世話になっているネスト・プログラムを担当できればと考えています。あくまで通常の仕事が優先ですが、できるかぎり積極的にボランティアにも参加していきたいと思います。

2023年度新人ボランティア合同研修の主な内容

第1日目 9月10日(日) 社会的な背景
医学的基礎知識(1)
手記を読むワークショップ
ネスト・プログラムの取り組み
制度や社会サービス
第2日目 9月23日(土・祝) 医学的基礎知識(2)
セクシュアリティの多様性
セイファーセックス・リスクアセスメント
相手のある保健行動

アクティビティー へ